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2011年度の特定健診実施率は45.0%、保健指導は市町村国保で20%超え

 厚生労働省は、2011年度の「特定健康診査・特定保健指導の実施状況」について、速報値を取りまとめ公表した。

 2011年度の特定健康診査の実施率は45.0%で、2010年度確報値と比べ1.8ポイント上昇した。対象者数は約5,253万人、受診者数は約2,363万人だった。特定保健指導は、対象者約420万人で健診受診者に占める割合は17.8%。そのうち、特定保健指導を終了した人は約67万人で、保健指導対象者に占める割合は15.9%と、2010年度確報値に比べ2.8ポイント向上した。

 保険者ごとに実施率をみると、特定健診はすべての保険者において2010年度より向上していた。特に、健保組合(69.7%)や共済組合(73.0%)は、ともに7割前後と高い。一方、市町村国保(32.7%)や国保組合(41.1%)、協会けんぽ(37.4%)、船員保険(35.4%)は3~4割と低く二極構造が続いているのが現状だ。

 特定保健指導についても、前年度と比べすべての保険者で向上した。特に、市町村国保(21.7%)は20%を超えるなど最も高い。依然として、10%未満の保険者はあるものの、年々実施率は伸びている傾向にある。

実施状況結果のポイント
1. 特定健康診査の実施率
・特定健康診査の対象者数は約5,253万人(2010年度確報値約5,219万人)
・受診者数は約2,363万人(同2,255万人)
・実施率は45.0%(同43.2%)

2. 特定保健指導の実施率
・特定保健指導の対象者数は約420万人(2010年度確報値約413万人)
・健診受診者に占める割合は17.8%(同18.3%)
・特定保健指導の終了者数は約67万人(同54万人)、保健指導対象者に占める割合は15.9%(同13.1%)

3. メタボリックシンドロームの該当者及び予備群の割合
・約629万人で割合は26.6%(2010年度確報値約595万人、割合26.4%)

「平成23年度 特定健康診査・特定保健指導の実施状況(速報値)」(厚生労働省)

[保健指導リソースガイド編集部]
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