ニュース

「日本健康会議」が発足 経済団体・保険者・医療関係団体などが連携

 経済団体・保険者・自治体・医療関係団体など民間組織で構成される「日本健康会議」が、7月10日に発足した。
勤労世代の健康増進と高齢者の就労・社会参加を促進
 「日本健康会議」は、経済団体・保険者・自治体・医療関係団体など民間組織が連携し、厚生労働省・経済産業省の協力のもと、国民の健康寿命の延伸と、医療費適正化に向けて、実効的な活動を行うことを目的とした団体。

 各組織が連携し、問題解決に向けた具体的な活動を行い、その成果をホームページなどで継続的に公開していくという。勤労世代の健康増進と高齢者の就労・社会参加を促進し、経済の活性化にもつなげることを目指す。

 同会議の実行委員には、日本経済団体連合会の榊原定征会長、健康保険組合連合会会長の大塚陸毅氏、全国健康保険協会の小林剛理事長、日本医師会の横倉義武会長、日本糖尿病学会の門脇孝理事長、日本看護協会の坂本すが会長、あいち健康の森健康科学総合センターの津下一代氏ら計32人が名を連ねる。

 同会議が目的としているのは下記の4項目――
・保険者とかかりつけ医などの連携による生活習慣病の重症化予防
・事業主と保険者などの連携による健康経営の普及促進
・健康増進活動を支援する事業者の支援・育成
・健康寿命延伸および医療費適正化に資する取り組みの推進
「健康経営」を推進 保険者と連携して取り組む企業を500社以上に
 来賓としてあいさつした塩崎恭久・厚生労働相は、「日本は国民皆保険のもと、世界最高水準の保健医療制度を確立したが、高齢・少子化という課題を抱えている。今後は高齢者の労働参加率を上げていかなければならず、そのために健康維持が欠かせない。各界のリーダーが手を携えて、先進的な取り組みを全国に広げるための場がつくられたのは画期的だ」と述べた。

 この日発表された「健康なまち・職場づくり宣言2020」では、以下の8項目について、2020年までに実現を目指すという。

「健康なまち・職場づくり宣言2020」宣言内容
宣言1 予防・健康づくりについて、一般住民を対象としたインセンティブを推進する自治体を800市町村以上とする。
宣言2 かかりつけ医などと連携して生活習慣病の重症化予防に取り組む自治体を800市町村、広域連合を24団体以上とする。その際、糖尿病対策推進協議会などの活用を図る。
宣言3 予防・健康づくりに向けて47都道府県の保険者協議会すべてが、地域と職域が連携した予防に関する活動を実施する。
宣言4 健保組合など保険者と連携して健康経営に取り組む企業を500社以上とする。
宣言5 協会けんぽなど保険者のサポートを得て健康宣言などに取り組む企業を1万社以上とする。
宣言6 加入者自身の健康・医療情報を本人に分かりやすく提供する保険者を原則100%とする。その際、情報通信技術(ICT)などの活用を図る。
宣言7 予防・健康づくりの企画・実施を提供する事業者の質・量の向上のため、認証・評価の仕組みの構築も視野に、保険者からの推薦など一定の基準を満たすヘルスケア事業者を100社以上とする。
宣言8 品質確保・安定供給を国に求めつつ、すべての保険者が後発医薬品の利用勧奨など、使用割合を高める取り組みを行う。

 東北大学大学院医学系研究科の辻一郎教授は「健康経営」の重要性について、次のように説明した。

 「"健康経営"は、従業員の健康管理を行うことで、医療費抑制だけでなく、企業の活力向上につなげる取り組み。政府は2013年の日本再興戦略でその推進を打ち出し、2014年4月から全ての健保組合に"データヘルス計画"作成を義務付けた。経済産業省は今年3月に"健康経営銘柄"22社を選定。健康経営に優れる企業の2005年以降の平均株価を見ると、TOPIXを上回る形で推移しており、特に22社の平均株価はさらにそれを上回る結果となった。健康投資は、社会的義務・責任だけでなく、過労死防止などのリスクマネジメント、生産性の維持・向上などにもつながる」(辻氏)。

日本健康会議
[Terahata]
side_メルマガバナー

「健診・検診」に関するニュース

2023年08月09日
8020達成率は5割以上 若い世代の歯周病増、口腔ケアが課題に
厚労省「令和4年歯科疾患実態調査」より
2023年08月08日
若い世代でも「脂肪肝疾患」が増加 やせていても体脂肪が蓄積 肥満とどう違う?
2023年07月28日
2022年度版「健診・保健指導施設リスト」状況を報告します【保健指導リソースガイド】
2023年07月24日
標準体重でも3分の1は実は「肥満」 BMIは健康状態をみる指標として不十分 やせていても安心できない
2023年07月11日
自治体健診で高齢者のフレイルを簡便に判定 「後期高齢者の質問票」でリスクが分かる 「フレイル関連12項目」とは?
2023年06月20日
肝臓学会が「奈良宣言2023」を発表 肥満・メタボの人は「脂肪肝」にもご注意 検査を受けることが大切
2023年06月12日
自治体健診で「心房細動」を早期発見 健康寿命と平均寿命の差を縮める 日本初の「健康寿命延伸事業」 大分県
2023年06月05日
要介護認定リスクと関連の深い健診6項目が明らかに 特定健診・後期高齢者健診のデータから判明 名古屋市
2023年05月19日
令和4年度「東京都がん予防・検診等実態調査」 受診者増加のための取組み率は健康保険組合で85%に上昇
2023年05月18日
さんぽセンター利用の5割以上「健診結果の措置に関する説明力が向上」
-『令和4年度産業保健活動総合支援事業アウトカム調査報告書』-
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,000名)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶