ニュース

くるみと緑茶の組み合わせは理想的 くるみが糖と脂肪の代謝をサポート

くるみ

 くるみが炎症と新陳代謝に好影響をもたらす可能性があることが明らかになった。この効果は、緑茶やブロッコリーなど、他のホールフードと組み合わせると、さらに増幅するという。緑茶をよく飲んでいる日本人にとっては興味深い研究結果だ。

くるみは代表的なホールフード

 くるみは世界の研究者が注目している健康的なホールフードだ。日常の食生活にくるみを取り入れることが健康を改善するという研究報告は世界中で発表されている。*1

 「ホールフード」とは、自然のままの未加工の食品、もしくはより未加工に近い食品のこと。野菜などを実だけを食べるのではなく、葉や根や皮なども含めて丸のまま食べよう、というのがホールフードの考え方だ。

 プラントベース(植物性食品中心)のホールフード(未精製・未加工の食品)は、がんや2型糖尿病など、さまざまな病気の予防役立つことが多くの研究で確かめられている。*2

くるみ
くるみと緑茶の組み合わせは理想的

 オレゴン州立大学のニール シェイ博士らは、欧米型の食事を摂っている場合に、くるみと他のホールフードとの組み合わせて摂取すると得られる可能性のある健康効果について調べた。研究は、学術誌「The Journal of Nutrition」に発表された。*3

 研究チームは、人間の低脂肪食、高脂肪食に相当する餌、さらに高脂肪食に体重の8.6%のくるみを加えた餌を、マウスに与えた。他の9グループのマウスには、くるみを加えた餌にもう1つホールフード(ブルーベリー、ラズベリー、リンゴ、クランベリー、タルトチェリー、ブロッコリースプラウト、オリーブ油、大豆タンパク、または緑茶)を加えたものを与えた。

 9週間経過後、くるみを加えた餌を与えたグループのマウスでは、高脂肪食を与えた比較対照グループのマウスに比べて、明らかな健康改善の効果がみられた。

 くるみ、およびくるみともうひとつのホールフード、特に緑茶、ブロッコリーを与えたグループのマウスでは、高脂肪食を与えたグループに比べて、肝臓の脂肪濃度が低下した。肝臓の脂肪濃度は、緑茶を与えたマウスでは61%、ブロッコリースプラウトを与えたマウスでは49%、それぞれ低下した。

 また、耐糖能検査では、ラズベリーを与えたマウスでは93%、リンゴを与えたマウスでは64%、緑茶を与えたマウスでは54%、それぞれ改善した。

くるみが炎症と新陳代謝に有益な効果を及ぼす

 くるみと緑茶は、それぞれに健康効果の高い食品だが、組み合わせることでさらに、糖と脂肪の代謝をサポートする働きが高まることが明らかになった。

 「研究では、欧米型の食事を摂取している場合に、くるみとさまざまなホールフードをいっしょに摂ると、どのような効果を得られるかを調べました。その結果、食生活でのくるみの有益な役割があらためて裏付けられました」と、シェイ博士は言う。

 特筆すべきは、くるみの健康効果は、標準的な量の摂取(1日当たりわずか42gサービング)を摂取すると得られることだという。

 くるみはお茶うけとしてもよく合うので、いっしょに食べることで相乗効果が生まれることが判明したのは、日本人にとっても嬉しい情報だ。

 研究では、くるみに他のホールフードを加えることで、代謝産物および遺伝子発現のレベルや、その他の生理的パラメータに変化が生じ、炎症と新陳代謝に有益な効果を及ぼすことも判明。

1日にひとつかみのくるみを食べると効果を得られる

 上記の研究で、マウスに与えられていたくるみを人間の摂取量に換算すると、およそ28gになる。これは、片方の手の平に入るぐらいの量だ。

 くるみは心筋梗塞、脳卒中、糖尿病、メタボリックシンドローム、がんなどのリスクを低減することがさまざまな研究で明らかになっている。*1

 くるみは栄養価の高い食品で、1オンス(28g)のくるみに含まれる脂肪酸18gのうち多価不飽和脂肪酸(PUFA)は13gを占める。

 くるみに含まれる栄養素の中で、特に注目を浴びているのがオメガ3(n-3系)脂肪酸だ。くるみは植物由来のオメガ3脂肪酸であるアルファリノレン酸(ALA)のすぐれた供給源で、ひとつかみのくるみ(28g)の中に2.5g含まれており、これはナッツ類で2番目に含有量の多いものの5倍以上に相当する。

 くるみには、食物繊維、たんぱく質、マグネシウム、カリウムなどの栄養素も豊富に含まれている。

 「NuVal栄養評価システム」は、食品を1から100までのスコアであらわしたもので、スコアが高いとその食品は総合的に栄養価が高いことを示している。米国のイェール大学のイェール・グリフィン予防医学研究所などによって開発され、米国では栄養士や医療の専門家に活用されている。*4

 この栄養評価システムで、くるみは100点満点で82点という高得点を出しており、栄養価のとても高い食品であることが明らかになっている。

くるみは和食にも良く合う

 くるみは洋食メニューだけではなく和食にも合う機能性食品素材です。緑茶に合うメニューをピックアップしました。

くるみときのこの和風マリネ

くるみと納豆のチーズトースト

くるみ納豆の厚揚げのせ

くるみ白和え

 他にもくるみレシピはたくさんあります≫くるみ協会HP くるみレシピ でキーワード【和】で検索してください。

 また、カリフォルニアくるみ協会では、医療・健康スタッフの皆様にくるみの有用性を知っていただくために病態別レシピなどの情報資料をご用意しております。是非、ご活用ください。申し込みはこちら(カリフォルニアくるみ協会 資料請求フォーム)

参考
  • *1 Nutrition & Scientific Research: A Resource Guide for Health Professionals(カリフォルニアくるみ協会)
  • *2 What Should I Eat? Vegetables and Fruits(ハーバード公衆衛生大学院)
  • *3 Consumption of Walnuts in Combination with Other Whole Foods Produces Physiologic, Metabolic, and Gene Expression Changes in Obese C57BL/6J High-Fat-Fed Male Mice(The Journal of Nutrition)
  • *4 NuVal Nutritional Scoring System
  • くるみ ヘルスケア・プロジェクト
    [Terahata]

    「健診・検診」に関するニュース

    2019年01月18日
    健康について何でも相談できる「かかりつけ医」を検索できるサイトを公開
    2019年01月16日
    慢性腎臓病(CKD)対策 透析を防ぐために「睡眠」の改善が必要 大阪大
    2019年01月16日
    産後うつと関連して対児愛着が悪くなる 母親を早期支援し「ボンディング障害」を予防
    2019年01月15日
    糖尿病腎症の重症化予防 保健師・管理栄養士・薬剤師が連携 先進的な取組みを紹介 厚労省
    2019年01月15日
    乳がん手術の革新的な診断技術を開発 迅速・簡易な検査で「乳がんの取り残しなし」
    2019年01月15日
    アルコール依存症の飲酒量を低減する薬が登場 飲酒の1~2時間前に服用
    2019年01月10日
    【先着順申込み受付中!】 2/6 市民公開講演会 全国生活習慣病予防月間2019
    2019年01月09日
    「働き方改革と健康経営」へるすあっぷ21 1月号
    2019年01月09日
    【産保PC第7回(2018年度 第3回)レポート】職場巡視~ありのままの現場を見られる産業保健師になる~
    2019年01月08日
    高齢者の肥満症のガイドラインを公開 認知症やADL低下の観点を付加 日本老年医学会

    最新ニュース

    2019年01月18日
    健康について何でも相談できる「かかりつけ医」を検索できるサイトを公開
    2019年01月18日
    【健やか21】2/11(月・祝日)シンポジウム「周産期からの虐待予防」
    2019年01月16日
    慢性腎臓病(CKD)対策 透析を防ぐために「睡眠」の改善が必要 大阪大
    2019年01月16日
    産後うつと関連して対児愛着が悪くなる 母親を早期支援し「ボンディング障害」を予防
    2019年01月15日
    糖尿病腎症の重症化予防 保健師・管理栄養士・薬剤師が連携 先進的な取組みを紹介 厚労省
    2019年01月15日
    乳がん手術の革新的な診断技術を開発 迅速・簡易な検査で「乳がんの取り残しなし」
    2019年01月15日
    アルコール依存症の飲酒量を低減する薬が登場 飲酒の1~2時間前に服用
    2019年01月10日
    【先着順申込み受付中!】 2/6 市民公開講演会 全国生活習慣病予防月間2019
    2019年01月10日
    【健やか21】ピアサポーター養成講座受講生の募集について(難病のこども支援全国ネットワーク)
    2019年01月09日
    「働き方改革と健康経営」へるすあっぷ21 1月号
    2019年01月09日
    【産保PC第7回(2018年度 第3回)レポート】職場巡視~ありのままの現場を見られる産業保健師になる~
    2019年01月08日
    高齢者の肥満症のガイドラインを公開 認知症やADL低下の観点を付加 日本老年医学会
    2019年01月08日
    大人のがん教育を始めよう がん患者の就労問題に取り組む企業を支援 がん対策推進企業アクション
    2019年01月08日
    がん終末期患者の3割が「苦痛あり」 介護など家族の負担も大きい 国立がん研究センター調査
    2019年01月08日
    「冷え性」を克服するための6つの改善策 足の冷えに動脈硬化が隠れていることも
    2019年01月07日
    保健指導リソースガイド 2018年に読まれた記事ランキング・ベスト20
    2019年01月04日
    妊娠~子育て期にだれもが切れ目ない支援を受けられるように―成育基本法が成立
    2019年01月04日
    厚労省が医療的ケア児と家族を支えるサービスの事例紹介の報告書を作成
    2019年01月03日
    IT導入で「障がい者雇用の可能性を広げる」期待高まる―野村総研調査
    2018年12月26日
    連休の夜更かし朝寝坊が体調不良の原因? 朝型生活でメタボや糖尿病のリスクを低下
    2018年12月26日
    認知症の発症を予想する新たなマーカーを発見 久山町研究の成果 九州大学
    2018年12月26日
    がん患者のための情報サイトを公開 就労や生活上の課題などの情報が中心
    2018年12月26日
    学生時代の運動歴が将来の健康を左右? 大学時代のスポーツ経験が影響
    2018年12月26日
    慢性腎臓病(CKD)患者はBMIが高値だと生命予後が良好 2万6,000人を調査
    2018年12月21日
    【健やか21】「アドバンス助産師1万2,000人に」日本助産評価機構が新たに992人認証
    2018年12月20日
    経団連の「働き方改革事例集」掲載企業の取り組み② ~仕事と育児・介護の両立支援 編~
    2018年12月20日
    経団連の「働き方改革事例集」掲載企業の取り組み① ~健康経営・健康増進活動の展開 編~
    2018年12月19日
    肥満や病気の予防を「まちづくり」から推進 健康になるための「都市デザイン」とは 千葉大と竹中工務店
    2018年12月19日
    「糖尿病リスク予測ツール」を公開 3年後の糖尿病発症リスクを予測 国立国際医療研究センター
    2018年12月19日
    果物は肥満・メタボに良いのか悪いのか? 果物の健康効果を科学的に検証
    無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
    • 週1回配信(毎週木曜日)
    • 登録者数 7,762 人(2018年12月現在)
    登録者の内訳(職種)
    • 保健師 44%
    • 看護師 20%
    • 管理栄養士・栄養士 22%
    • その他 14%
    登録はこちら ▶
    ページのトップへ戻る トップページへ ▶