ニュース

親が喫煙すると子どもの肥満が増える 厚労省が13歳2.5万人を調査

 小児期に親が喫煙する子どもでは、親が喫煙しない子どもに比べ、過体重・肥満率が高いことが、厚生労働省の調査結果で明らかになった。親が室内で喫煙する家庭の子どもは、室内で吸わない場合よりも過体重・肥満率が高かった。
親が喫煙していると子どもは肥満になりやすい
 「21世紀出世児縦断調査」は、厚生労働省が、2001年に全国で出生した子を対象に、長年にわたって追跡している縦断調査。対象児が中学生になったことから、子どもの成長や健康、将来に対する意識などに与えた影響についてまとめた。

 親の喫煙状況別に、子どもの過体重・肥満率を調べる項目では、子どもが2歳6ヵ月~13歳時の期間、計10回にわたり、各回2万5,454名~3万3,532名から有効回答を得た。

 親の喫煙状況については、たばこを室内でも室外でも吸う場合は「喫煙群」(子の受動喫煙あり)、たばこは吸うが室内では吸わない場合は「喫煙群」(子の受動喫煙なし)、たばこを吸わない場合は「非喫煙群」の3つに分類した。

 分析した結果、男児・女児ともに「非喫煙群」に比べ、「喫煙群(子の受動喫煙あり)」と「喫煙群(子の受動喫煙なし)」の過体重・肥満率が高く、特に「喫煙群(子の受動喫煙あり)」の過体重・肥満率は、すべての月齢において高いことが判明した。
受動喫煙のある男児の過体重・肥満の割合は10~14%
 男児の場合、過体重・肥満の割合は第6回調査以降、「非喫煙群」が5~10%で推移しているのに比べ、「喫煙群」(子の受動喫煙なし)では7~12%で推移し、「喫煙群」(子の受動喫煙あり)では10~14%で推移した。

 また、女児の場合、過体重・肥満の割合は第6回調査以降、「非喫煙群」が5~7%で推移しているのに比べ、「喫煙群」(子の受動喫煙なし)では6~8%で推移し、「喫煙群」(子の受動喫煙あり)では8~10%で推移した。

 これらの傾向は、親の特徴や家族構成等の生活環境、生活習慣などの要因を考慮すると縮小するものの、統計的に有意であることも分かっている。

 子どもの受動喫煙は、呼吸機能の低下、せきやぜんそくなどの症状との関係が深いとされている。また、「国民健康・栄養調査」などでは、低所得者層は喫煙率が高い傾向にあり、食事の栄養バランスに偏りがみられるという分析結果がある。

 「家庭内で喫煙状況と子どもの発育については、今回の調査では明らかにされていないが、一定の関連がある可能性がある」と、厚労省では述べている。
「アトピー性皮膚炎」「ぜんそく」「食物アレルギー」は親にとっても負担に
 「21世紀出世児縦断調査」では、子どもの健康状態別にみた保護者の育児負担感の比較についても調査された。

 小学校入学前後に「アトピー性皮膚炎」「ぜんそく」「食物アレルギー」、「発達と行動面の相談」「先天性の病気」での通院経験がある場合、保護者の育児負担感が強い傾向がみられた。

 「アトピー性皮膚炎」「ぜんそく」では「子育ての出費がかさむ」、「食物アレルギー」では「子育てによる身体の疲れが大きい」、「発達と行動面の相談」では「子どもについてまわりの目や評価が気になる」、「先天性の病気」では「仕事や家事が十分にできない」といった負担感が強かった。

21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)特別報告の概況(厚生労働省 2017年3月28日)
[Terahata]

「禁煙」に関するニュース

2017年10月18日
脳の健康を保つための「ライフ シンプル 7」 認知症は予防できる
2017年10月17日
【アンケート協力のお願い】第3期特定健診・特定保健指導の改正内容について(保健指導従事者実態調査)
2017年10月12日
禁煙治療のアプリを開発 空白期間をフォロー 日本初の治験を開始
2017年10月06日
「血糖値スパイク」を食事と運動で改善 「糖をはかる日」講演会(1)
2017年10月06日
「血糖値スパイク」を薬物療法で改善 「糖をはかる日」講演会(2)
2017年10月04日
10月は「乳がん啓発月間」 定期的なマンモグラフィ検診は効果的
2017年09月27日
日本の糖尿病有病者は1000万人超 予備群は減少 国民健康・栄養調査
2017年09月27日
AI(人工知能)が自治体の保健指導を提案 医療費減へ 筑波大など共同開発
2017年09月20日
「肥満」と「うつ病」のダブルパンチ 体重コントロールは脳にも良い
2017年09月19日
仕事で強い不安やストレスを感じる労働者は約6割~労働安全衛生調査

最新ニュース

2017年10月20日
【健やか21】養護教諭225名へのアンケート「生徒の"スマホ老眼"が増加」
2017年10月19日
【追加募集決定!】「糖をはかる日」クッキングセミナー
2017年10月19日
賞金5万円「全国生活習慣病予防月間2018」川柳とイラストを募集
2017年10月18日
「買物弱者」問題は深刻 700万人に増加 対策事業の半数以上が赤字
2017年10月18日
脳の健康を保つための「ライフ シンプル 7」 認知症は予防できる
2017年10月18日
結婚生活が安定すると男性の肥満や健康状態は改善 夫婦仲が健康に影響
2017年10月18日
心・脳血管疾患に注意 3人に1人が「発症前に知っていたら」と後悔
2017年10月18日
1回の採血で「4年以内の糖尿病発症リスク」を判定 アミノ酸バランスに着目
2017年10月18日
在宅介護高齢者の4人に1人が睡眠薬を使用 ケアマネジャー「見直し必要」
2017年10月17日
【アンケート協力のお願い】第3期特定健診・特定保健指導の改正内容について(保健指導従事者実態調査)
2017年10月17日
【生活習慣病予防月間2018】インスタグラムキャンペーン 「少食ごはん」 募集中!
2017年10月16日
【HAMIQ】医療機関・介護機関の皆様へ~会員募集中~
2017年10月13日
【連載更新】高齢者の外出、移動の問題を考える No.3
2017年10月12日
30代後半女性の体力が最低に 高齢者は過去最高 体力・運動能力調査
2017年10月12日
「薬剤耐性」(AMR)問題を知ろう AMR対策アクションプランで啓発を開始
2017年10月12日
【健やか21】孫育てのススメ(祖父母手帳)の発行(鳥取県)
2017年10月12日
禁煙治療のアプリを開発 空白期間をフォロー 日本初の治験を開始
2017年10月12日
妊娠中うつ症状の発症に食事パターンが影響 「日本型」では発症が少ない
2017年10月11日
厚労省が過労死等防止対策白書を公表~現状や調査研究結果を報告
2017年10月06日
「血糖値スパイク」を食事と運動で改善 「糖をはかる日」講演会(1)
2017年10月06日
「血糖値スパイク」を薬物療法で改善 「糖をはかる日」講演会(2)
2017年10月06日
【健やか21】0歳児身長が伸びやすい季節は夏(育児ビッグデータ解析より)
2017年10月05日
【連載更新】心とからだにかかわる専門職の人材育成/スーパー売り場での気づきから開業保健師へ
2017年10月04日
10月は「乳がん啓発月間」 定期的なマンモグラフィ検診は効果的
2017年10月03日
妻が肥満だと夫は糖尿病になりやすい 家族対象の保健指導が効果的
2017年10月03日
「低カロリー食」で老化を防げて寿命も延びる 腹八分目で若返ろう
2017年10月03日
うつ病のリスクは魚を食べると減少 「n-3系脂肪酸」の予防効果
2017年10月03日
医療費抑制 27%が「患者の負担増」に理解 65歳以上でも3割 健保連調査
2017年10月03日
スニーカー通勤でウォーキング スポーツ庁「FUN+WALK PROJECT」
2017年10月03日
「AMR対策いきまぁーす!」―厚労省がガンダムとコラボし啓発活動を実施
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 6,501 人(2017年10月現在)
登録者の内訳(職種)
  • 保健師 44%
  • 看護師 20%
  • 管理栄養士・栄養士 22%
  • その他 14%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶