ニュース
統括的な役割を担う保健師は5割以上の自治体に配置ー厚労省調査
2017年11月14日
厚生労働省はこのほど、平成29年度「保健師活動領域調査」の結果を公表した。「統括的な役割を担う保健師」は全都道府県のうち97.9%に、全市区町村のうち49.7%に配置されており、全体として5割以上の自治体に配置されていることが分かった。
少子高齢化や、地域住民のニーズの多様化に対応するため、保健師等の活動領域は従来の保健分野に限らず、医療や福祉など広がる傾向にある。そのため同調査は、保健師の活動の実態を把握し、今後の関連施策の検討、実施の基礎データを取得するのを目的に行われている。活動調査は3年に一度、領域調査は毎年実施しており、今年度は領域調査のみ。
調査結果によると、地方自治体の常勤保健師数は34,522人で、昨年に比べて621人増加。うち都道府県の保健師は5,044人で全体の14.6%だった。
また「統括的な役割を担う保健師」(保健師の保健活動を組織横断的に総合調整および推進し、技術および専門的側面から指導する役割を担う者)の数は、都道府県で286人、市区町村で1,045人の合計1,331人。
「統括的な役割を担う保健師」が配置されているのは都道府県では46自治体、市区町村では866自治体だった。昨年に比べて都道府県で3自治体、市区町村で31自治体が増加し、体に対する配置状況は都道府県では97.9%、市区町村では49.7%になっている。
報道発表「平成29年度 保健師活動領域調査(領域調査)の結果まとめ」
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2024 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「地域保健」に関するニュース
- 2023年08月28日
- 極端な「糖質制限」や「脂質制限」は危険? 日本人に適した食事スタイルは? 8万人超を調査
- 2023年08月28日
- カラフルな野菜を食べている人は認知症の発症が少ない ホウレンソウやブロッコリーを食べて認知症を予防
- 2023年08月28日
- わずか5分の運動でも「がんリスク」を32%減少 無理なく続けられる「新しい運動法」を開発
- 2023年08月28日
- 週末の「寝だめ」では平日の睡眠不足のダメージを回復できない 寝不足が心臓の健康に悪影響
- 2023年08月28日
- 高齢者の「フレイル」の発生リスクを40%低減 「要支援」の高齢者が通所系サービスを利用すると効果
- 2023年08月21日
- 肥満やメタボが「腰痛」を引き起こす コロナ禍でさらに増加 「腰痛」を改善する運動は?
- 2023年08月21日
- 朝食欠食が肥満やメタボのリスクを上昇 朝食を食べない人に共通する生活スタイルは?
- 2023年08月21日
- アルコールが高血圧の原因に 飲酒量が少ない人も血圧が上昇 2万人弱を調査
- 2023年08月21日
- ストレスを解消する簡単で効果的な方法 「みんなと楽しく食べる」「睡眠を改善する」
- 2023年08月21日
- 「運動アプリ」がメンタルヘルスも改善 スマホアプリの導入は運動指導で障壁の低い介入に