ニュース

特定健診の実施率は50.1% 保健指導は17.5% ともに目標達成は困難

 厚生労働省は、「第2期全国医療費適正化計画」(2013~17年度)の進捗状況を公表した。特定健康診査と特定保健指導の2015年度の実施率は、2017年度の目標値を大幅に下回っており、目標の達成が困難な状況が示された。
特定健診・保健指導の実施率に全国でばらつき
 第2期計画では、最終年度(2017年度)の数値目標として、▽特定健康診査の実施率(70%)、▽特定保健指導の実施率(45%)、▽メタボリックシンドロームの該当者・予備群の減少率(2008年度比で25%減)――などを定めている。

 厚労省によると、2015年度の特定健康診査の実施率は前年度比1.5ポイント増の50.1%、特定保健指導の実施率は同0.3ポイント減の17.5%、メタボリックシンドロームの該当者・予備軍の減少率は同4.4ポイント減の2.74%だった。

 特定健康診査の実施率を都道府県別にみると、もっとも高かったのは(1)東京都(62.1%)、(2)山形県(57.7%)、(3)宮城県(56.6%)、(4)富山県(54.5%)、(5)石川県(53.0%)の順だった。もっとも低かったのは(47)北海道(37.4%)、(46)和歌山県(39.9%)、(45)山口県(40.8%)、(44)奈良県(41.2%)、(43)愛媛県(41.4%)となっている。

 特定保健指導の実施率を都道府県別にみると、もっとも高かったのは(1)徳島県(31.8%)、(2)沖縄県(30.5%)、(3)佐賀県(29.0%)、(4)大分県(27.7%)、(5)香川県(27.7%)の順だった。もっとも低かったのは(47)大阪府(11.1%)、(46)神奈川県(12.3%)、(45)北海道(12.9%)、(44)群馬県(13.7%)、(43)埼玉県(14.1%)となっている。

 高齢期の適切な医療の確保を図るため、国は5年(第3期は6年)を1期とした医療費適正化計画を策定している。都道府県は国の方針をもとにそれぞれ医療費適正化計画を定めている。第3期計画(2018~23年度)では、▽糖尿病の重症化予防、▽後発医薬品の数量シェアの数値目標達成、▽医薬品の適正使用(重複投薬、多剤投与の適正化)――などの目標が新たに加わる。
第二期全国医療費適正化計画の進捗状況について(厚生労働省 2017年12月19日)
[Terahata]
side_メルマガバナー

「特定保健指導」に関するニュース

2023年08月28日
極端な「糖質制限」や「脂質制限」は危険? 日本人に適した食事スタイルは? 8万人超を調査
2023年08月28日
カラフルな野菜を食べている人は認知症の発症が少ない ホウレンソウやブロッコリーを食べて認知症を予防
2023年08月28日
わずか5分の運動でも「がんリスク」を32%減少 無理なく続けられる「新しい運動法」を開発
2023年08月28日
週末の「寝だめ」では平日の睡眠不足のダメージを回復できない 寝不足が心臓の健康に悪影響
2023年08月28日
高齢者の「フレイル」の発生リスクを40%低減 「要支援」の高齢者が通所系サービスを利用すると効果
2023年08月21日
肥満やメタボが「腰痛」を引き起こす コロナ禍でさらに増加 「腰痛」を改善する運動は?
2023年08月21日
朝食欠食が肥満やメタボのリスクを上昇 朝食を食べない人に共通する生活スタイルは?
2023年08月21日
アルコールが高血圧の原因に 飲酒量が少ない人も血圧が上昇 2万人弱を調査
2023年08月21日
ストレスを解消する簡単で効果的な方法 「みんなと楽しく食べる」「睡眠を改善する」
2023年08月21日
「運動アプリ」がメンタルヘルスも改善 スマホアプリの導入は運動指導で障壁の低い介入に
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,000名)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶