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公的年金の平成29年度収支決算を公表~運用収入は2年連続で黒字に
2018年08月24日
厚生労働省は、このほど「厚生年金・国民年金の収支決算の概要」を公表。厚生年金、国民年金ともに積立金の運用収入は2年連続で黒字となったことなどが明らかになった。
厚生年金の歳入は48兆114億円で、前年度より7,440 億円減少した。前年度と比べ、被保険者数の増加や保険料率の引き上げで保険料収入は1兆4,687憶円増加。かつ年金積立金管理運用独立行政法人からの納付金が5,800億円増加したものの、納付基金数の減少などによる解散厚生年金基金等徴収金が2 兆7,690億円減少したため、全体として前年度の歳入より減った。 一方の歳出は46 兆4,233億円で、前年度より7,638 億円増加。これは年金受給者数の増加による厚生年金の給付費や、基礎年金勘定への繰入(基礎年金拠出金)が基礎年金に要する費用が増加したため。 結果、厚生年金の平成29年歳入歳出差は1兆5,881億円の黒字となり、積立金に繰り入れられた。決算結了後の積立金は、111 兆 9,295 億円(時価ベースは154兆9,035憶円)となった。 国民年金の歳入は4兆 1,740 億円で、前年度より 2,568 億円減少。年金積立金管理運用独立行政法人からの納付金は389億円増加したが、厚生年金同様、保険料収入の減少などが影響したほか、一般会計からの受入(国庫負担)が基礎年金拠出金の減少により 605 億円減少するなどした。 また歳出は4兆 1,607 億円で、前年度より 2,208 億円減少した。これは年金受給者数の減少などで国民年金の給付費が858 億円減少したことに加え、基礎年金勘定への繰入(基礎年金拠出金)が基礎年金拠出金按分率の減少により1,364億円減少するなどしたため。 結果、国民年金における平成 29 年度歳入歳出差は、133 億円の黒字となった。決算決了後の積立金は7兆3,132 億円(時価ベースは9兆2,210憶円)。 なお積立金の運用収入は、厚生年金が9兆4,401憶円、国民年金が5,892憶円と2年連続で黒字となった。 厚生労働省 報道発表「平成29年度「厚生年金・国民年金の収支決算の概要」を公表します」
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