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毎日の歩数が多いほど死亡リスクは低下 1日の歩数を1000歩増やすだけでも効果

 毎日の歩数が多いほど死亡リスクは低下するという、4,800人対象の大規模調査の結果が発表された。
 1日に4,000歩しか歩かない人に比べ、8,000歩を歩いている人は、全原因による死亡のリスクが51%減少するという。
 1日の歩数を1,000歩増やすごとに、全死亡や心血管疾患の発症および死亡のリスクが低下するという研究も発表された。
1日の歩数が多いほど死亡のリスクは低下
 1日の歩数が多いほど、すべての原因による死亡のリスクが低下することが、米国の4,800人を対象とした大規模調査で明らかになった。

 研究は、米国立衛生研究所(NIH)、米国立がん研究所(NCI)、米国立老化研究所(NIA)、米疾病予防管理センター(CDC)の研究者によるもの。研究成果は、米国医師会が刊行している「Journal of the American Medical Association」に発表された。

 「運動や身体活動が健康に良いことは明らかですが、1日に何歩を歩けばよいのか、運動の強度はどれくらいが良いのかを知るために、より大規模な調査が必要です」と、NCIのがん疫学遺伝学部門のペドロ サンモーリス氏は言う。

 研究グループは、「米国健康栄養調査」(NHANES)により収集したデータをもとに、約4,800人の参加者に2003~2006年に活動量計を最大7日間着用してもらい、2015年まで健康状態を追跡して調査した。

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1日8,000歩で死亡リスクは51%減少
 その結果、1日の歩数が多いほど、男女とも死亡率が低くなり、心血管疾患やがんによる死亡率が低くなることが分かった。1日に4,000歩しか歩かない人に比べ、8,000歩を歩いている人は、全原因による死亡のリスクが51%減少した。さらに1日に1万2,000歩を歩くと、死亡リスクは65%減少した。

 「高齢者にとって運動はとくに重要です。年齢を重ねるにつれ、全体的な健康状態を改善するため、体を積極的に動かすことを心がけるべきです」と、NIAの疫学研究所のエリック シロマ氏は言う。

 1日を通して座ったまま過ごす時間をなるべく減らし、体をより多く動かすことで、健康増進の効果を得られる。CDCは、成人に週に150分以上の中強度の運動や身体活動を行うことを勧めている。
体を活発に動かし肥満、心臓病、​​糖尿病、がんに対策
 「体を活発に動かすことで、肥満、心臓病、2型​​糖尿病、一部のがんなどのリスクを低減できます。さらに、運動を習慣化することで、毎日を気持ち良く過ごせるようになり、睡眠を改善するのにも役立ちます」と、CDCの栄養・身体活動・肥満部門のジャネット フルトン氏は言う。

 「今回の研究は観察研究であり、運動と健康について因果関係を証明するものではありませんが、運動が健康増進に役立つことは、これまでの多くの研究で確かめられています」と、フルトン氏は付け足している。

 CDCは「Active People, Healthy Nation」というキャンペーンを全米で展開しており、国民に地域コミュニティで手軽で安全に運動に取り組んでもらうために取り組んでいる。
1000歩多く歩いただけでも死亡リスクは低下
 米国のダーラム退役軍人ヘルスケアシステムやデューク大学などによる別の研究では、1日に1,000歩を多く歩いただけでも、死亡リスクを低下できることが明らかになった。

 研究グループは、ウォーキングと心血管疾患や2型糖尿病などの発症リスクとの関連を調べた、米国、英国、オーストラリア、南アフリカ、中国、日本などの40ヵ国以上の研究を調べ、17件のコホート研究を解析した。

 その結果、1日の歩数が1,000歩増えるごとに、死亡リスクや心血管疾患リスクが低下することが明らかになった。歩数が1日に1,000増えるごとに、全死亡リスクは6~36%減少し、心血管疾患リスクは5~21%減少した。

 年齢や性別、体重、食習慣、飲酒、喫煙などの生活スタイルに関わらず、ウォーキングに健康増進の効果があることが示された。
糖尿病の人はメディカルチェックを
 「どの研究も、1日の歩数を1,000歩増やすごとに、全死亡や心血管疾患の発症および死亡のリスクの低下に役立つことを示しています。ウォーキングなどの運動に健康上の利点があることは明らかです」と、研究者は述べている。

 ただし、1日に1万歩までは歩数を増やすことで健康増進の効果を得られることは確かめられたが、歩数をどこまで増やすと最大の効果を得られるかはよく分かっていないという。

 また、糖尿病の人では、運動が勧められるのは、血糖コントロール良好で、進行性の重篤な合併症のない2型糖尿病の人だ。運動を始める前に、医師によるメディカルチェックを受け、糖尿病合併症や、膝や足の関節などの障害がないかをみてもらい、勧められるウォーキングの時間や強度についても相談しておくと安心できる。

Higher daily step count linked with lower all-cause mortality(米国立衛生研究所(NIH) 2020年3月24日)
Association of Daily Step Count and Step Intensity With Mortality Among US Adults(Journal of the American Medical Association 2020年3月24日)
Systematic review of the prospective association of daily step counts with risk of mortality, cardiovascular disease, and dysglycemia(International Journal of Behavioral Nutrition and Physical Activity 2020年6月20日)
[Terahata]

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