トップページ - いま、なぜスローカロリーなの? - なぜ、糖質の吸収速度が重要なのか
なぜ、糖質の吸収速度が重要なのか
 近年、小腸での消化吸収速度に注目が集まっています。

 糖質の中には、小腸上部で速く吸収されるものや、小腸の下部まで届きゆっくり吸収されるものがあります。様々な研究によると、糖質はゆっくり吸収されることで、血糖値の急激な上昇を抑えるだけでなく、血管や臓器への負担軽減、満腹感の持続効果による過食の防止、また代謝を高め、脂肪を消費しやすくするといった効果が期待できることがわかってきています。

 特に、満腹感を感じて食べ過ぎないようにするということは、人が本来持つ大切な感覚の一つで、日々の総摂取エネルギーの減少から、肥満を防止することにもつながります。

 また、消化吸収速度が緩やかな糖質は、小腸の下部まで届くため、この満腹感に影響を与える食欲抑制の作用を持つホルモンであるGLP-1 の分泌を促進することがわかっています。

 GLP-1は、インクレチンと呼ばれるホルモンの1つで、食事をすると小腸から分泌されます。このGLP-1は、インスリンの分泌を促進する働き(血糖値を下げる)を持つほか、グルカゴン分泌の抑制(血糖値を上げる)、すい臓のβ細胞を増殖、胃の内容物の排出の抑制、満腹感の持続といった作用があり、2型糖尿病治療薬としても注目されています。

 このように、小腸での消化吸収速度に注目することで、糖質がさらなる役割を発揮する可能性が期待されているのです。

前へ  次へ
2010年10月更新
糖尿病ネットワーク 糖尿病リソースガイド

お問い合わせについて    主催:日本医療・健康情報研究所
©2008-2017 Soshinsha. All Rights Reserved.