第4回目は「実行期」について考えてみます。実行期とは、「明確な行動変容がみられるが、その持続がまだ6カ月未満である時期」とされています。改善策に対する実行効果が気になり、今後も継続していけるか不安を抱く時期です。小さな変化でもポジティブに受けとめてもらえるよう、やる気(自己効力感)を高める指導が必要となります。
まずは、「実行期」の人に多い、よくあるセリフをみてみましょう。
明らかな行動変容が観察されますが、実践をスタートしてまだ月日が浅いため、今後の継続についての不安が「とてもある」もしくは「そこそこある」状況です。行動したことで指導者が安心して対象者に自己管理を任せてしまうと、ちょっとしたきっかけで望ましくない行動が再発するリスクがあります。改善行動が完全に習慣化するまでは、継続へつながるアドバイスが必要です。
2014年04月 公開