ニュース
【新型コロナ】新型コロナとインフルの同時流行に備えて 発熱したら電話で「かかりつけ医」に相談 上手な医療のかかり方プロジェクト
2020年11月24日

厚生労働省は、「"上手な医療のかかり方"特別対談イベント」を11月16日にオンラインで開催した。
新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行に備えて、必要な医療を受けられるようにするために、何が必要かが話し合われた。
田村憲久・厚生労働大臣、黒岩祐治・神奈川県知事、尾身茂・新型コロナウイルス感染症対策分科会会長、デーモン閣下などが出演。
アーカイブ動画は、YouTubeで無料で視聴できる。
新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行に備えて、必要な医療を受けられるようにするために、何が必要かが話し合われた。
田村憲久・厚生労働大臣、黒岩祐治・神奈川県知事、尾身茂・新型コロナウイルス感染症対策分科会会長、デーモン閣下などが出演。
アーカイブ動画は、YouTubeで無料で視聴できる。
コロナ禍こそ、「かかりつけ医」が重要
厚生労働省は、必要な人に適切な医療が提供される体制の整備を促進するために、「上手な医療のかかり方」プロジェクトを推進している。11月16日に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とインフルエンザの同時流行に備えて、特別対談イベントを省内で開催した。
COVID-19感染拡大防止のため、実際の出席者は一部関係者のみに限定され、イベントの様子はオンライン配信された。
COVID-19状況下での「上手な医療のかかり方」について、田村憲久・厚生労働大臣、黒岩祐治・神奈川県知事、尾身茂・新型コロナウイルス感染症対策分科会会長の3人による特別対談を放映。
続くトークセッションでは、「上手な医療のかかり方」大使を務めるアーティストでコメンテーターのデーモン閣下とフリーアナウンサーの赤江珠緒さん、迫井正深・厚生労働省医政局長が登壇。国民目線での「上手な医療のかかり方」について、それぞれの立場からトークをして、正しい行動への理解が進むよう呼びかけた。

コロナ禍で医療機関への受診を避ける人が増えている
イベントの冒頭で、田村大臣は「コロナ禍で感染へのおそれから医療機関を避けてしまい、必要な医療を控える人が増えています。こうした状況で、身近な『かかりつけ医』がますます重要になってきています。多くの人たちに『上手な医療のかかり方』を実践してもらいたい」と語った。
トークイベントでは、デーモン閣下が「何かあったときに慌てて大病院に行くのではなくて、身近で体の状態をよく知っている『かかりつけ医』は気軽に相談ができるし、適切な医師を紹介してもらえる。これはコロナ禍こそ大事だ」と指摘。
また、自身がリーダーを務めるロックバンドの聖飢魔IIのコンサートも予定通り開けず、曲は生では演奏はできないので、映像で披露。構成員は生でトークを交わし、「意外とこれが評判いいんだよね。エンタテインメント業界は深刻な影響を受けているが、これは新しいかたちの提示だ」と話した。
新型コロナに感染したときも「かかりつけ医」が重要
赤江さんは4月に新型コロナウイルスに感染したことを公表。その後、肺炎を発症して入院し、5月に退院した。この日のトークイベントでは、37.5度の熱が続いて咳が出始めた当初の病状の頃を振り返り語った。
「すぐにかかりつけ医の耳鼻科の先生に診てもらったら、先生は私が咳をする状況をみて、ふだんと違うとわかってくれた。その後、保健所の人に相談する際も、なかなか連絡がとれない状況で、この先生に連絡をつけてもらった。とても心強かった。仕事を続けるべきかやめるべきかについても、この先生に相談して判断してもらった」と、かかりつけ医の重要さを指摘した。

発熱したらまずは電話で「かかりつけ医」に相談
迫井医政局長は「11月はみんなで医療を考える月間。医療にどうかかったらいいか、みなさんに考えてほしい。過度な受診控えが起きていますが、医療機関は感染防止対策をとっています。これまでの話にも出ているとおり、日常的に相談できる『かかりつけ医』はとても大切です。とくに若い人にはこれまで以上に意識してもらいたい」と話した。
田村大臣と黒岩知事、尾身会長の3人による対談の中で、インフルエンザとCOVID-19が同時流行する可能性にふれ、尾身会長は「今後発熱する人は増えていくと思いますが、自分で判断するのではなく、まずは相談してほしい」と強調。
黒岩知事は「病状を診てもらえる医療機関がないという『受診難民』を絶対に生まないように、神奈川県は相談センターをつくるなどの対策をとっているので、安心してほしい」と述べた。
最後に、田村大臣は「『かかりつけ医』がいることはたいへん重要です。発熱したらまずは電話で相談して、その指示にしたがって、検査を受けてもらいたい」と話した。
医療の危機と現場の状況は深刻

「いのちをまもり、医療をまもる」国民プロジェクト5つの方策
(1) 患者・家族の不安を解消する取組を最優先で実施すること
(2) 医療の現場が危機である現状を国民に広く共有すること
(3) 緊急時の相談電話やサイトを導入・周知・活用すること
(4) 信頼できる医療情報を見やすくまとめて提供すること
(5) チーム医療を徹底し、患者・家族の相談体制を確立すること
「上手な医療のかかり方」プロジェクト
(1) 患者・家族の不安を解消する取組を最優先で実施すること
(2) 医療の現場が危機である現状を国民に広く共有すること
(3) 緊急時の相談電話やサイトを導入・周知・活用すること
(4) 信頼できる医療情報を見やすくまとめて提供すること
(5) チーム医療を徹底し、患者・家族の相談体制を確立すること
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2021 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「健診・検診」に関するニュース
- 2020年12月02日
- 「肥満」の原因は自分だけのものではない 子供時代の虐待体験も成人後の肥満に影響 2万人を調査
- 2020年12月02日
- 女性の7割が月経前に身体不調を経験 4人に1人は仕事や家事に支障が 「妊娠前(プレコンセプション)ケア」が必要 女性ビッグデータ調査
- 2020年12月02日
- 働く人がうつ病になると 「就労の継続への不安」「新型コロナは心身にストレス」 うつ病患者対象の全国調査
- 2020年12月02日
- 日本の「急性期脳梗塞」の医療を調査 t-PA療法は83.7%で実施 循環器病研究センターがビッグデータで明らかに
- 2020年11月26日
- 【新型コロナ】急速な感染拡大に備えて いま必要な「5つのアクション」とは? 国立感染症研
- 2020年11月25日
- 保健師など保健衛生に関わる方必携の手帳「2021年版保健指導ノート」
- 2020年11月25日
- 【申込開始】テレワークにも対応可能なWeb教材も掲載! 保健指導・健康事業用「教材・備品カタログ2021年版」
- 2020年11月25日
- 「歯周病」が肥満・メタボ・サルコペニアを悪化させる 腸内フローラを変化させ骨格筋の代謝異常を引き起こす
- 2020年11月24日
- 腸内フローラが「睡眠の質」に影響 腸内環境と脳は相互に作用 食事で睡眠を改善できる可能性
- 2020年11月24日
- 【新型コロナ】薬膳レシピで「コロナうつ」「コロナ疲れ」に克つ 食養生で心身の不調を解消 近畿大学
最新ニュース
- 2021年01月19日
- 【新型コロナ】「自然」の豊かな環境でストレスを解消 心の元気を保つために「行動の活性化」を
- 2021年01月18日
- 「和食」が健康にもたらすメリットは多い 5割が「健康に良い」、8割以上は「和食が好き」
- 2021年01月18日
- 冬の「ヒートショック」を防ぐ6つの対策 急激な温度変化は体にとって負担 血圧変動や脱水に注意
- 2021年01月18日
- 【新型コロナ】ワクチンの利益とリスク 正しく評価し、接種の判断を 日本感染症学会が提言「ゼロリスクはありえない」
- 2021年01月18日
- 電解水素水が酸化ストレスと炎症を抑制する可能性 ストレス負荷に対する生体応答を調査
~保健指導・健康事業用 教材~
-
アイテム数は3,000以上! 保健指導マーケットは、健診・保健指導に役立つ教材・備品などを取り揃えたオンラインストアです。 保健指導マーケットへ