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スマホアプリを活用すれば健康を改善できる デジタルツールを日常生活に取り入れて肥満・メタボに対策
2024年08月22日
スマホアプリなどのデジタルヘルスツールを活用することで、活動的な生活を維持し、歩数を増やし、座ったまま過ごす時間を減らし、食生活や睡眠も改善し、健康と生活の質を大幅に改善できると発表された。
「肥満やメタボ、高血圧、高コレステロールなどを予防・改善するために、行動を変えて、生活スタイルをより健康的にすることが必要です」と、研究者は述べている。
「デジタルツールを日常生活に取り入れて活用すると、良い結果を達成できる可能性が高まります」としている。
スマホアプリなどのデジタルヘルスツールを活用
スマホアプリなどのデジタルヘルスツールを活用することで、活動的な生活を維持し、歩数を増やし、座ったまま過ごす時間を減らし、食生活や睡眠も改善し、健康と生活の質を大幅に改善できると、南オーストラリア大学が発表した。 「肥満やメタボ、高血圧、高コレステロールなどの慢性疾患を予防・改善するために、行動を変えて、生活スタイルをより健康的にし、リスクを軽減することが必要です」と、同大学医療・人間パフォーマンス学部のベン シン氏は言う。 「今回の研究で、スマートフォンなどのモバイルで利用できる健康アプリなどのデジタルヘルスツールによる介入は、多くの人の健康と生活にプラスの影響をもたらす可能性があることが示されました」としている。 スマホの健康アプリなどの多くは、わずか数秒でダウンロードでき、幅広いアクセス性と人気があり、情報をカスタマイズして、スケジュールなどを思い出させる機能やメッセージを受信する機能、さらには自分と同じように健康増進に取り組む仲間との交流ができる機能が付いているものもある。アプリ・ツールを活用するとこんなことができる
研究グループは今回、計20万6,873人を対象とした47件の研究のデータを解析し、デジタルヘルスツールを上手に活用している人は、次のベネフィットを得られていることを明らかにした。アプリ・ツールの活用メリット
- 1日の歩数が1,329歩以上増える
- ウォーキングなどの中強度から高強度の運動を行う時間が週に55分以上増える
- 運動や身体活動を行う時間が週に45分以上増える
- 座ったまま過ごす時間が週に7時間減る
- 1日の野菜などの摂取量が20%増える
- 体に悪い飽和脂肪酸摂取量が1日に5.5g減る
- 体重が12週間で1.9kg減る
- 睡眠の質が改善する
アプリやデジタルが苦手な人への対応も必要
調査では、デジタルヘルスツールを利用することで、さまざまな年齢層や行動内容の人で一貫した影響があらわれることが示された。健康アプリなどの活用は、より広範な公衆衛生キャンペーンの基盤となる可能性があるとしている。 一方で、とくにスマートフォンやスマートウォッチ、タブレットなどのデジタル機器や、アプリを使い慣れていない高齢者などを対象とした介入では、期待されていた成果を得られなかった例も示された。 研究者は、デジタル機器やアプリを上手に使えるようになるための指導介入の必要性を指摘し、そうしたデジタルヘルスツールの特定のグループへの影響をより良く理解するために、さらなる調査が必要としている。 不健康な食事や運動不足、喫煙、過度の飲酒、大気汚染などにより引き起こされる、がん・糖尿病・循環器疾患・呼吸器疾患・メンタルヘルス不調などの慢性疾患に経済的負担は、2023年までに世界で47兆ドル(6,800兆円)を上回ると推定されている。 世界保健機関(WHO)によると、成人の8人に1人が肥満で、糖尿病とともに生きる人は4億2,200万人に上り、心血管疾患が世界中で主な死因となっている。 「スマートフォンで利用できる健康アプリは、無料のものも多くあります。多くの人に健康的な生活スタイルを促進するために、効果的で費用対効果の高い介入が強く求められています」と、シン氏は指摘している。 Swipe up! Health apps deliver real results en masse (南オーストラリア大学 2024年8月14日)A systematic umbrella review and meta-meta-analysis of eHealth and mHealth interventions for improving lifestyle behaviours (npj Digital Medicine 2024年7月5日)
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