ニュース

6月を「夏の蚊対策広報強化月間」に ~ジカ熱などの対策で

 政府は中南米を中心に感染拡大が続いているジカ熱など蚊が媒介する疾病を防ごうと、6月を「夏の蚊対策広報強化月間」とすることをとした。すでに各省庁や地方自治体、企業などでは予防対策が実施されているが、「夏の蚊国民運動」として国民全体でさらに「蚊を増やさない・蚊に刺されない」ことを目指し集中的な広報活動を展開していく。

 ジカウイルス感染症(ジカ熱)やデング熱の原因となるウイルスは、感染者の血を吸った蚊(日本ではヒトスジシマカ)が媒介して感染を拡大。すべての人に症状が出るわけではないものの、ジカ熱は妊婦が感染すると先天性の障害を持った子どもが生まれたり、デング熱も重症化したりするおそれがある。

 そのため蚊に刺されることは「かゆい」だけではなく、自分が病気になり、また他へ感染を広げる恐れもあることを国民一人一人がもっと認識する必要がある、として「夏の蚊国民運動」が実施されることとなった。具体的にはリーフレットの活用や、政府広報オンラインを利用した広報活動で普及、啓発を進めていくが、6月は特に集中月間として広報の強化に努めるよう地方自治体などに求めた。

 リーフレットは、ジカ熱など蚊媒介感染症の予防についてまとめた「一般国民向け」、蚊を減らすための対策について書かれた「一般国民および施設管理者向け」、子どもでも分かる内容になっている「児童の保護者向け」の3種類を用意。一方、政府広報オンラインでも「何が危ない?どう防ぐ?ジカウイルス感染症(ジカ熱)予防のポイント」を公開しており、海外渡航者向けの感染症危険情報などにもリンクしている。

 内閣官房と厚生労働省では先立って同月間で活用する標語を募集しており、最優秀賞には埼玉県在住の小林美穂さん(13)の作品「身支度の 仕上げに虫よけ ジカ防止」が選ばれている。これらの標語も効果的に使用し、蚊媒介感染症の防止について国民一人一人の意識を高めていきたい考え。

「夏の蚊対策国民運動」における蚊の対策に関する協力依頼について(厚生労働省 2016年5月31日)
関連する法律・制度を確認>>
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律