No.1 健康行動はなぜ難しい?「小さな積み重ね」が有効な理由PR
提供 サントリービバレッジソリューション株式会社
デジタル化で便利になったはずのオフィスワーカーほど健康行動が続きにくいのはなぜか。
本連載「“無理なく・楽しく・続けられる”健康行動の積み重ねとは」の初回は、筑波大学発の研究成果活用企業THF代表取締役で筑波大学名誉教授の田中喜代次氏と、HSプランニング代表で日本産業保健師会理事の亀ケ谷律子氏が対談。リモート会議の連続やデジタル化によって仕事から離れにくくなったことで生じる「長時間座位」、そして「サボっていると見られそう」といった職場の空気が、健康行動の壁になっている現実を掘り下げる。
そのうえで小さな動きを生活の中で積み重ねる有効性、歩数など数字だけに縛られず“トータルで見る”視点、さらに多様なアプローチを認め合う職場づくりのヒントなどにフォーカスする。
企業で働く人はなぜ健康行動が続けられないのか?
亀ケ谷運動が健康に良いとわかっていても、企業で働く人の多くはなかなか体を動かせていません。便利な時代になり、日常生活で体を動かす機会が減ったことに加え、ビジネスの現場では常にパソコンやスマホが手元にあるため、物理的にも心理的にも仕事から離れにくくなりました。リモートワークであってもオンライン会議が続くなどして時間の余白がなく、長時間、座ったまま仕事を続けてしまう方も多いのではないでしょうか。
田中職場には健康行動を実践しにくい雰囲気もあるかもしれません。たとえば移動のとき、健康のために階段を選ぶだけでも、時間がかかって「サボっている」と見られそうだと周囲の目を気にする人がいます。健康行動をする人が後ろめたい気持ちにならないよう、まずは企業側が「職場の健康行動とは何か」を明確に示し、安心して取り組める雰囲気をつくることが重要です。
亀ケ谷最近は人材確保や定着の観点から従業員の健康行動に企業の関心が高まり、福利厚生や健康経営として施策化する動きが広がっています。健康保険組合の主導や経営層のトップダウンで進めると浸透しやすく、こうした健康経営施策の導入を後押しする流れも強まってきましたが、まだまだ十分ではありません。
田中職場には健康行動を実践しにくい雰囲気もあるかもしれません。たとえば移動のとき、健康のために階段を選ぶだけでも、時間がかかって「サボっている」と見られそうだと周囲の目を気にする人がいます。健康行動をする人が後ろめたい気持ちにならないよう、まずは企業側が「職場の健康行動とは何か」を明確に示し、安心して取り組める雰囲気をつくることが重要です。
健康行動で大事なのは「生活の中で続けられるか」
亀ケ谷「健康日本21」の日常生活における歩数の目標は男性9,200歩以上、女性8,300歩以上でしたが、達成できる人はほとんどいませんでした。そこで私たちは「遠いトイレを使う」「少し遠回りする」など、歩く以外の日常生活で動く工夫を提案してきたのですが、当時は「そんなのは運動にならない」と言われてしまうこともあって……。ジョギングのような“きちんとした運動”しか認めない空気があったように思います。
その後、健康日本21(第2次)で目標歩数を現実的に引き下げる見直しが行われ、現在(第3次)の方向性や「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、一律の歩数目標だけでなく、個人の状況に合わせて「今より少しでも多く体を動かす(+10分)」が推奨され、歩数そのものだけでなく、生活の中での「小さな積み重ね」を評価するエビデンスも定着してきました。

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出典:厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」図3(P.7)より作成(編集部にて一部改変)
田中水泳や自転車、筋トレが好きな人は歩数が伸びにくいのも当然で、足りない分は別の運動で補えばいいのです。健康行動は本来、そのような“組み合わせ”で考えるもので、歩数が伸びない人にも別の選択肢があると示し、スマートな逃げ道を用意しながらサポートすることが効果的だと思います。歩数は少ないけれど、家事や買い物など日常的に体を動かすことで健康を保っている人もいます。現実は単純に数字だけでは測れません。
亀ケ谷大事なのは“トータルで見る”ことなんだろうな、と。生活全体の中で、どれくらい体を動かしているか。食生活も同じですが、何事にもバランス感覚が大切だと思います。数字ばかりを気にするのではなく、やはり生活者の目線で見なければならないですね。結局、健康行動って「生活の中で続けられるか」が一番大事なのではないでしょうか。
小さな動きを日常生活で積み重ねる
田中私自身は日常的にできる“小さな運動”を意識してやっています。たとえば階段があれば、膝が痛くない範囲で「一段飛ばし」をする。トイレのあと、手を洗うときにはストレッチで背中や肩を伸ばす。公園を歩いていてロープや溝などがあれば軽くまたぐのではなく、しっかり飛び越えたり。また外でお昼を食べた後はわざと遠回りするなど、“ついで”の動きを日常的に取り入れています。
亀ケ谷以前「腕を回しながら廊下を歩いてトイレに行けばいいんじゃない?」と提案してみたんです。でも社員さんからは「みっともない」と言われてしまいました。さりげなくできる小さな工夫のほうが取り入れやすいかもしれません。
田中小さな動きを日常のいろいろなシーンで積み重ねたらいいのではないでしょうか。やり始めるとそれが当たり前になって、だんだん抵抗がなくなるんですよね。気づいたら、体が勝手に動き出す、という感覚です。「面倒」を超えるところまで習慣化できるかどうかが大事だと感じています。
亀ケ谷職場の誰かが始めた健康行動が周囲に広がることもありますよね。バランスボールを椅子代わりに使う人がいて、最初は「何それ?」と驚かれていたのですが、本人が楽しそうに続けているうちに真似する人が少しずつ増えていったんです。今日の「変」が明日の「普通」になるように新しいアイデアを言い合える雰囲気になると、いろいろな健康行動が広がるでしょうね。
田中軽めでも、少し激しめでも、自分に合う運動でいいんです。人にはそれぞれ得手・不得手がありますから、多様なマインドを持って他人を批判しない、やり方を押しつけないことが大事ですね。
「サントリープラス(SUNTORY+)」のご紹介
サントリーが提供する健康経営サービス「サントリープラス」は、“小さな『できた』が楽しく続く” をコンセプトに、従業員の健康行動を促進するサービスです。
「施策を打ち出しても健康意識が高い一部の従業員しか反応せず、大多数は始めてくれない、続けてくれない」という、多くの健康経営ご担当者様が抱く悩みを背景に、本サービスは開発されました。
「サントリープラス」は、日常の中でできる超低ハードルな健康行動や定期的なイベントの開催で、従業員の行動変容を後押ししています。
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