オピニオン/保健指導あれこれ
アルコール指導・減酒支援

健診結果にご用心!保健指導で気をつけたい「アルコール性肝障害」 「奈良宣言2023」と保健指導現場で注意したいこと

奈良県立医科大学 消化器・代謝内科 教授
吉治 仁志

 提供  大塚製薬株式会社

 2023年6月に奈良市で開かれた第59回日本肝臓学会総会で、健康診断で示される「ALT」値に注目し、ALT>30であれば、かかりつけ医の受診を呼びかける「奈良宣言」が出されました。

 かつて肝臓病で最も頻度の高かったB型肝炎やC型肝炎などのウイルス性疾患に代わり、近年、問題視されているのはアルコールによる肝障害や脂肪肝といった、非ウイルス性の疾患です。特に、コロナ禍のステイホームの影響で飲酒量が増えた人もいて、これまでに比べてより多くの人がアルコールによる肝障害のリスクに脅かされています。
 このような社会変化の中、なぜ「奈良宣言」は発出されたのでしょうか。

 第59回日本肝臓学会総会で会長を務めた奈良県立医科大学 消化器・代謝内科の吉治仁志教授に、アルコールの問題を取り巻く現状と減酒治療の実際、「奈良宣言」の目的や期待される効果、さらに保健指導にあたる際のポイントなどについてお話をお伺いしました。

企画・制作:保健指導リソースガイド 
提供:大塚製薬株式会社 
SL2411005(2024年11月改訂)

プロフィール

  • 吉治 仁志
  • 吉治 仁志
    奈良県立医科大学 消化器・代謝内科 教授

    【略 歴】
    1987年 奈良県立医科大学卒業
    1993年 同大学院医学研究科(腫瘍病理学)修了
    1994~1997年 米国国立衛生・癌研究所(NIH/ NCI)客員研究員
    2002年 奈良県立医科大学第3内科(消化器・内分泌代謝内科)助教
        同講師、准教授を経て2015年より現職。
    (2017~ 学長補佐、2019~ 消化器・代謝内科に名称変更、2022~ 内科学講座チェアマン)

    【報 賞】
    1998年 UICC(国際対ガン協会)Young investigator award
    1999、2000年 ウイルス肝炎財団研究奨励賞
    2001年 日本がん転移学会 研究奨励賞
    2003年 奈良県立医科大学研究奨励賞(中島佐一賞)
    2023年 日本肝臓学会 学会賞(織田賞) など

    【編集委員】
    消化器病学会雑誌 編集長、門脈圧亢進症学会雑誌 編集長
    消化器病学会・肝臓学会合同 肝硬変診療ガイドライン2020作成委員長
    Hepatology Research Managing Editor
    Associate Editor World Journal of Gastroenterology など英文誌14誌

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