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厚労省「身体活動ガイド2023」推奨身体活動量の達成率は46.6%(明治安田厚生事業団)

 明治安田厚生事業団と笹川スポーツ財団はこのほど、2025年11月に実施した「活動量計による身体活動・スポーツの実態把握調査2025」の結果(速報値)を発表。

 厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」で示す推奨身体活動量の達成率は、全体で46.6%であることがわかった。

2024年度調査と比べて大きな差はなし

 2024年1月、厚生労働省は「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」を公表し、健康づくりのための新たな推奨身体活動量を示した。ガイドでは、成人は「歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を1日60分以上」、高齢者は「1日40分以上」を目安とし、あわせて週2〜3日の筋力トレーニングを取り入れることや、座りっぱなしの時間が長くなりすぎないよう意識することの重要性も打ち出している。

 運動習慣のある人だけでなく、通勤や家事などの日常生活の中で体を動かすことも「身体活動」に含め、今より少しでも多く動くことを促している点が特徴だ。

 しかし、身体活動量に関する全国規模かつ代表性のある客観的データはなく、実際に国民がどの程度動いているかを明確に把握できていないのが課題だった。

 そのような中、明治安田厚生事業団と笹川スポーツ財団は、身体活動に費やす時間や活動強度、座位時間を詳細に測定できる「活動量計」を用いた共同研究を2023年度から実施。

 調査対象は、全国47都道府県の200地点から無作為に抽出された、20歳以上80歳未満の男女6000人。調査は2025年11月に郵送法で実施され、対象者には土日を含む7日間、活動量計の装着を依頼した。期間中に実施した運動・スポーツの状況や生活習慣については、質問票でも回答を得ている。

 研究で使用した活動量計は、三軸加速度センサーによって身体活動を客観的に測定する機器。腰に装着するだけで、1分ごとの身体活動データや歩数を記録でき、日常生活の中でどの程度動いているか、どのくらい座っているかを把握できる。対象者は、休日を含む1週間、就寝時や入浴時を除いて装着した。

 「身体活動ガイド2023」では、歩行またはそれと同等以上の強度(3メッツ以上)の身体活動について、成人(20〜64歳)は1日60分以上、高齢者(65歳以上)は1日40分以上を推奨している。これは成人で1日約8000歩以上、週23メッツ・時以上、高齢者で1日約6000歩以上、週15メッツ・時以上に相当する。

 ここでいう「身体活動」とは、安静にしている状態より多くのエネルギーを消費するすべての動作を指す。日常生活における立ち仕事や家事なども含まれ、階段の昇降や運動、スポーツなどはより強度の高い身体活動に分類される。ガイドでは、歩行、庭仕事、子どもと遊ぶ、水泳など、3メッツ以上の身体活動を一定量確保することを目安としている。

 またメッツは、安静時を1としたときに何倍のエネルギーを消費するかを示す活動強度の単位で、たとえば歩行は3メッツ、速歩は4.5メッツ、ランニングは10メッツとされる。週に3時間ランニングを行った場合は、10メッツ×3時間で週30メッツ・時となる。

 研究の結果、「身体活動ガイド2023」が示す1日当たりの推奨身体活動量を達成していた人の割合は全体で46.6%だった。2024年度調査の47.9%と比べて大きな差はみられず、国の推奨基準を満たしている人は依然として半数に届いていない実態が明らかになった。

成人の達成率は44.7%と半数を下回る結果に

 年代別にみると、推奨身体活動量の達成率は20〜64歳の成人で44.7%、65〜79歳の高齢者で53.3%だった。高齢者は成人を上回ったものの、成人は2024年度調査に続いて半数に届かなかった。

 男女別では、成人男性が45.5%、成人女性が44.2%、高齢者男性が54.2%、高齢者女性が52.2%で、いずれも高齢者のほうが達成率は高かった。

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出典:私たちはどのくらい動いているのか?厚労省が推奨する身体活動量の達成率は46.6%(速報値)「活動量計による身体活動・スポーツの実態把握調査2025」(明治安田厚生事業団)

 一方、1日当たりの平均歩数は、成人が7017歩、高齢者が5428歩で、いずれも「身体活動ガイド2023」が目安とする水準を下回った。また、1日当たりの座位行動時間は全体で8.8時間に上り、成人で8.8時間、高齢者でも8.6時間と、長時間座って過ごしている実態もうかがえた。

私たちはどのくらい動いているのか?厚労省が推奨する身体活動量の達成率は46.6%(速報値)「活動量計による身体活動・スポーツの実態把握調査2025」(明治安田厚生事業団)

[yoshioka]