サプリメント利用者の18.5%が推奨量を超過 東邦大学が関連要因を分析
東邦大学医学部の研究グループがこのほど、サプリメント利用者における過剰摂取の実態と、その関連要因を調べた研究結果を発表した。
研究結果では、サプリメント利用者の18.5%が、メーカーの示す摂取目安量を超えてサプリメントを摂取していることが判明した。
サプリメント利用者のうち過剰摂取者は約2割
サプリメントを含む健康食品は、健康維持や栄養補給の目的で広く利用されている。一方、メーカーが提示する目安量を超えて摂取すると、一部の栄養素では「過剰摂取」となり、健康リスクにつながる可能性がある。
2024年4月1日から6月30日までの、購買履歴データを参照し、頻繁に購入されていた主要25製品を選定。過去3カ月間に、それら25製品のいずれかを購入したことがある1万6292人を候補として選び、同年11月から12月にオンライン質問表調査のリンクを送った。
結果、3563人から回答があり、その中から家族のために購入した人や、購入したけれど使っていない人を除外。日本人の成人で、自分が使うために購入し、かつ定期的に使用している人、もしくは過去1カ月間に使用した人を本調査の参加者とした。
本調査では購入・使用している製品について、摂取量や摂取頻度などを質問。最終的に18歳から74歳までの2002人が解析対象者となった。
その結果、自己申告による1回あたりの摂取量と、摂取頻度から1日摂取量を推定し、メーカーが示す製品の摂取目安量と比較。超過している人は「過剰摂取群」とし、371人(18.5%)が該当した。
この過剰摂取群に、使用開始前に製品の摂取目安量を確認したかを尋ねたところ、9割の人が「はい」と答えた。
また、摂取目安量と比較して自分の摂取量はどうか聞いたところ、「同じくらい」が57.1%を占め最も多かった。摂取目安量より「多い」と答えた人は15.4%だった。逆に「少ない」と答えた人は10.8%だった。
さらに、耐容上限量の定められた栄養素を含む製品を摂取していた1705人のうち、目安量を超えていた過剰摂取者は297人。このうち184人(約62%)が、1つ以上の栄養素で耐容上限量を超過していた。
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出典:日本人でサプリメントの「過剰摂取」はどのくらい起きているのか?(東邦大学)
研究グループは「日本人成人のサプリメント利用者において、過剰摂取が一定割合(約2割)で生じており、過剰摂取は中高年、有職者、錠剤(特に水溶性ビタミン単剤)の使用、長期使用などと関連していました。サプリメントの過剰摂取は耐容上限量の超過につながり得ることから、利用者が推奨量を理解しやすい情報提供や、製品選択・摂取行動に関する啓発の重要性が示唆されます」としている。
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