オピニオン/保健指導あれこれ
健康保険組合が挑戦したデータヘルス計画とコラボヘルスの推進
No.4 「夢を見た:コラボヘルスの推進」
内田洋行健康保険組合 事務長
2015年09月14日
企てと夢(年末納会/社長向け健康経営プレゼン10回実施)
私は、事業主の社長向け健康経営プレゼンを企画・実施したいと言う強い願望を抱き、自らを善い意味での「狂」の世界にまで追い込んで奮起しました。社長向け健康経営プレゼンは1.5年の時間を掛けて内田洋行グループの10名の社長(役員・関係者含めて約60名)に実施したのです。(勇気ある第三の突破)
「なぜ、このようなことをやる気になったのか」と良く質問を頂きます。No.3でお話しした同志(課長代理:山本小百合)と二人で安倍塾に参加し学んだことを、本気で実践しなければ何の価値も生まれ無いと言う信念です。つまり、王陽明さんの言葉「知行合一」のフィロソフィーを実践することでした。
最初に、平成25年の年末納会で(株)内田洋行社長(柏原孝:現会長)を健保組合の事務所に誘い込み、杯を交わし、無理矢理に5回も握手をし、「年明けに、社長向け健康経営プレゼンをさせて下さい」と嘆願したのです。その後、頭に必勝鉢巻を着け、両手に必勝扇子の姿(まるで狂の世界)で労働組合の事務所まで社長を追っかけて行き、再び、社長にエールを送って駄目押しをしたのです。 翌朝、素晴らしい夢「年明けてから、社長向けの健康経営プレゼンを実施していると言う夢」を見たのです。そして、我慢できずに休日にも関わらず出社し、社長宛(cc.夢に登場した参加メンバー全員)に夢の内容をメールで報告しました。 その結果、平成26年2月6日に第一回社長向け健康経営プレゼンが実現し、一週間後の2月14日に社長ブログに「健康について」と題した素晴らしい社長メッセージが発信されたのです。柏原現会長には私が見た夢を実現して頂き、又、この執筆原稿の内容確認依頼に対してご快諾を頂き、心温まるメッセージ「狂は響を呼ぶ」「一念岩をも通す」を頂きましたことに深く感謝しています。 平成27年7月までの間にUCHIDAグループ各社の社長向けに健康経営プレゼン(コンテンツは120ページのパワーポイント)を10回実施しました。社長プレゼンは夕方に2時間の真面目なプレゼン(質疑応答)を行い、その後、参加者全員で懇親会(コンパ:健康経営を熱く語る会)を行いました。健保組合は毎回4名(常務理事、事務長、保健師、課長代理)でプレゼンを行い、チームワークを合言葉に対応しました。
GOAL(健康経営の宣言)までは険しい道のり(山積する経営課題)
母体企業の実情は、先ずは事業収支の安定、そして、多くの優先すべき経営課題が山積です。健康経営の必要性は充分に理解されているのですが健康経営の宣言にはもう少し時間がかかりそうです。
継続こそ力なり(ブレない不屈の精神)
私は、私淑している中村天風さんの言葉「新しき計画の成就はただ不屈不撓の一心にあり。さらばひたむきにただ想え、気高く、強く、一筋に」が大好きです。どんな艱難辛苦が待ち受けようとも挫けない、岩をも通すような一念でやりとげる、そのように純粋に思い続けることが成功の秘訣だと信じています。(稲盛和夫:京セラフィロソフィP249より)
私は、同志と一緒にメンバーのチームワークを重視し、不屈の精神でデータヘルス計画、コレボヘルス、健康経営を力強く推進して参ります。
吉田松陰さんの言葉をお借りしますと「至誠にして動かざる者は未だ之れあらざるなり」です。
*資料はこちらからPDFにてご覧いただけます。・社長向け健康経営プレゼンの企画・実施
・社長向け健康経営プレゼンの継続的実施
・社長ブログに健康メッセージを発信
「健康保険組合が挑戦したデータヘルス計画とコラボヘルスの推進」もくじ
- No.1 一体どうすれば良いのか、どのように財政・保健事業の改革を実行したのか
- No.2「国に先駆けてどのようにデータヘルス計画にチャレンジしたのか」
- No.3「学び:素晴らしい仲間との出会い」
- No.4 「夢を見た:コラボヘルスの推進」
- No.5 「日本初、世界初への挑戦:先進的な保健事業の実証事業」
- No.6 「当健保が主導で推進したコラボヘルスと健康経営の3つの成功要因(血流)」
- No.7 「生まれ変わる行動変容の習慣化(健康寿命の延伸に向けて)」
- No.8 「国を挙げた日本健康会議、ならば、UCHIDA健康会議の開催だ!」
- No.9 「歩く広告塔:世界メディアの取材/他」
- No.10「日本国は大企業も中小企業も健康経営 ~まったなし!~ の時代に突入」
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