ニュース

バーベキューなどで食中毒を防ぐ方法 食中毒はこうして防ぐ

 高温多湿の夏がやってくる。この気候を好む細菌による食中毒が増える時期だ。消費者庁はバーベキューなどで食中毒を防ぐ方法を公開している。
屋外でのバーベキューには安全対策が必要
 夏は高温多湿を好む細菌による食中毒が増える。消費者庁によると、7月から9月までの間に、1年間のおよそ40%が発生している。

 また、この時期は夏季休暇などで、屋外でのバーベキューなど、ふだん調理をしない人が食肉などを調理し、喫食する機会が多くなる時期でもある。

 食中毒の原因になる細菌は、主に肉や魚や卵に付着していて、食べ物と一緒に体内に入ると腸の中で増えて腸に炎症を起こす。その結果、腹痛、下痢、吐き気やおう吐、発熱、血便などの症状があらわれる。

 発症するまでの時間は、細菌の種類により異なる。「黄色ブドウ球菌」が食品の中で繁殖した場合には平均約3時間後に症状があらわれる。魚についている「腸炎ビブリオ」は8~24時間後、鶏・卵の「サルモネラ菌」は6時間~3日後、O-157などの「腸管出血性大腸菌」は4~8日後に症状があらわれる。

 いずれの細菌も熱や乾燥に弱いので、▽調理器具は使用後に良く洗浄し、熱湯消毒・乾燥すること、▽加熱不十分な食肉やその臓器あるいは食肉などの生食を避けることが重要だ。
生焼けの肉が原因で食中毒になることも
 食中毒を防ぐには、「つけない」「増やさない」「やっつける」という食中毒予防の3原則が大切だ。

 消費者庁は、2015年に全国の消費者2,000人を対象に、バーベキューに関する意識・行動のアンケート調査を実施し、バーベキューの際に注意すべき点を公表している。

1. 食材を調理の直前まで冷やして保管する

 肉などの食材は調理直前まで、クーラーボックスや保冷剤を使って冷やして保管しよう。

 調査では、調理の直前までの冷蔵などに気を付けている人は54%にとどまった。

2. トング、箸は用途によって使い分ける

 バーベキューでは、生肉を取り扱うときと、焼き上がった肉を取り分けるとき、食べるときとでは、使用するトングや箸を使い分けることが重要だ。 使い分けをしないと、トングなどを介して、生肉から焼けた肉に細菌が移る可能性がある。

 調査では、44%がトングや箸の使い分けに注意していないことが分かった。

 細菌の中には、少ない細菌数でも食中毒を起こすものもある。そのひとつが「カンピロバクター」。これは細菌による食中毒で発生件数が特に多く、肉類、特に鶏肉から感染する。まれに「ギラン・バレー症候群」という手足の麻痺や、呼吸麻痺を引き起こすこともあるので、注意が必要だ。

 サラダなどの生野菜を取り分ける際にも、生肉を扱ったトングなどを使わないよう気をつけよう。

3. 肉類は中心部までよく焼く

 肉には、少量でも食中毒を起こす可能性がある細菌が付いていることがあるが、よく焼くことで殺菌をすることができる。

 特に肉や脂をつなぎ合わせた結着肉などの成型肉やハンバーグ、タレなどに漬け込んだ肉などは細菌が中心まで入り込んでいる可能性がある。

 手指や食品を介して感染するノロウイルスなどのウィルス性食中毒についても、食品の中心温度が85℃以上の状態で、1分間以上の加熱を行うと防ぐことができる。

 表面が焦げていても、中まで火が通っていないことがある。肉を食べる際には中心部までよく焼けているか確認してから食べよう。

 調査では、肉(ハンバーグや成型肉などを含む)が中心までよく焼けているか確認している人は40%にとどまった。

4. おにぎりは、ラップやビニール手袋で握る

 手に傷があるときなどに素手でおにぎりを握ると、熱に強い毒素を作る菌が付着し、夏の気温下では増殖することがある。

 焼きおにぎりにしても毒素は無毒化されないので、おにぎりを握る際には素手で握らず、清潔なラップやビニール手袋などで行うことが重要だ。

5. ふだん調理をしない人は特に注意が必要

 調査では、ふだんあまり調理をしないが、バーベキューの際には調理を担当するという人が24%いることが分かった。

消費者安全―消費者の生命・身体の安全の確保に取り組みます―(消費者庁)
食中毒を起こす微生物(東京都福祉保健局 食品衛生の窓)
[Terahata]

「」に関するニュース

最新ニュース

2017年12月14日
科学的根拠に基づく「産業保健における復職ガイダンス2017」を公開
2017年12月14日
「腸内環境」を整えアンチエイジング 腸内細菌の多様性が長寿の秘訣
2017年12月14日
糖尿病リスクを減らすためには「運動を継続」することが必要
2017年12月14日
加熱式たばこも血管には有害 血管内皮機能が低下 「iQOS」で実験
2017年12月14日
「ビワの種」に天然の有害物質 「食べないで」と農水省が注意喚起
2017年12月14日
【健やか21】学校の管理下の災害 (平成29年版)の発行について
2017年12月13日
「糖尿病のクリスマスプレゼント」実施中 豪華商品と現金が当たります
2017年12月12日
未成年者のインフルエンザ罹患後異常行動に具体的な注意喚起を追加
2017年12月11日
女性は健康維持にバランスの良い食事や歯磨き習慣-中高年者縦断調査
2017年12月08日
【健やか21】不育症治療の助成について(Fuiku-Faboフイクラボ)
2017年12月07日
冬のウォーキングの効果を高める5つの方法 寒い冬には注意が必要
2017年12月07日
米を中心とした日本型食生活が健康寿命を延ばす 食育健康サミット2017
2017年12月07日
糖尿病と肥満が80万人のがんの原因に 肥満が原因のがんは54万例
2017年12月07日
長野市が「ベジライフ宣言」で糖尿病対策 野菜から食べ30回噛む
2017年12月06日
【HAMIQ】認知症の社会的処方箋/おもいやり災害食認証制度
2017年12月04日
【新連載】超高齢社会への提言「エイジング・リテラシー」(有料老人ホーム入居支援センター)
2017年12月02日
浮世絵風のポスターなどでインフルエンザ予防を呼びかけ(東京都)
2017年12月01日
【健やか21】思春期アンケート「高校生の性交経験と生活環境・保健指導」
2017年12月01日
「新たな自殺総合対策に向けて」へるすあっぷ21 12月号
2017年11月30日
「心が健康な人」を増やす・支えていくことが産業保健師ならではのメンタルヘルス事業の心得【産保PC第3回レポート】
2017年11月30日
【くるみpro更新情報】クリスマスプレゼント付き資料請求実施中!
2017年11月30日
ママから笑顔がきえるとき―文京学院大が産後うつ予防リーフレット作成
2017年11月29日
食塩の摂取量を減らすと医療費を削減できる 「減塩」の効果は大きい
2017年11月29日
「ウォーキング」で重要なのは継続 少し歩いただけで健康効果を得られる
2017年11月29日
高カフェインの「エナジードリンク」で健康被害が 摂取の制限を検討
2017年11月29日
「早食い」が原因で肥満やメタボに よく噛んで食べるための6つの対策
2017年11月29日
糖尿病の男性は「ED」(勃起不全)のリスクが高い EDは治療できる
2017年11月28日
【新連載】がん患者さんのアピアランス・サポート (みなとアピアランス・サポート相談室)
2017年11月27日
【健やか21】産後うつ予防リーフレット・動画公開(文京学院大学)
2017年11月27日
【保健師募集】研修制度充実・人財育成に力を入れている鶯谷健診センター
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 6,681 人(2017年12月現在)
登録者の内訳(職種)
  • 保健師 44%
  • 看護師 20%
  • 管理栄養士・栄養士 22%
  • その他 14%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶