過去最少の野菜不足でも「改善するつもりはない」 睡眠不足も慢性的
―令和5年「国民健康・栄養調査」より
厚生労働省がこのほど公表した「令和5年 国民健康・栄養調査」で、野菜の摂取量が男女ともに過去最少になったことがわかった。それにもかかわらず、食生活改善の意思は「改善するつもりはない」という回答が最も多く、次いで「関心がない」という状況だった。
また、睡眠時間をみると6時間未満の人が4割近くおり、慢性的な睡眠不足に陥っていることがわかった。
過去最少の野菜摂取量
厚生労働省が提唱する『健康日本21』では、野菜の摂取量は一日あたり350gが目標とされている。厚生労働省がこのほど公表した「令和5年 国民健康・栄養調査」の平均値をみてみると256.0gで、目標値より100g近く少なく、成人女性は250.6g、成人男性は262.2gと過去最少だった。
特に若年層の摂取不足が目立ち、女性の年代別では、20歳代が最も少なく211.8g。年齢の上昇とともに増加するが、最多でも70歳以上で279.6gと、全年代で目標に達していない状況だ。
食習慣改善の意思「改善するつもりはない」が最多
一方で、食習慣のうち、「野菜を十分に食べる」「果物を食べる」「食塩の摂取を控える」ことについて改善の意思を尋ねたところ、男女とも「食習慣に問題はないため改善する必要はない」と回答した者が最も多かった。
そのうち、野菜摂取量別に食習慣改善の意思をみると、男女ともに1日の野菜摂取量が70g未満の者では、「関心はあるが改善するつもりはない」という回答が最も高かった。
国民の野菜不足が指摘され、「野菜を食べよう」といわれて久しいが、減少が止まらない。なぜ野菜摂取量が少ないのだろうか。
東京都が行った「令和2年度第6回インターネット都政モニターアンケート」によると、野菜摂取量不足の原因は「外食や中食の利用が多く、野菜が少ないから(51.7%)」「野菜の値段が高いから(50.3%)」「調理に手間がかかるから(36.3%)」と続いていた。
働き盛り世代では、野菜不足を感じつつも多忙な日々を過ごし、時間に余裕がなく、また調理に手間がかかるため、外食や中食を利用してしまう現代人の姿が浮き彫りになっているようだ。
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