ニュース

大腸がん検診採便「1回法」へ、乳がんは高濃度乳房の通知体制を整備 【第46回がん検診のあり方に関する検討会】

AI読影支援は有用性検証を継続

 検討会では、こうした個別のがん検診の見直しに加え、検診体制全体の質と効率性をどう高めるかという観点から、読影体制のあり方についても議論が及んだ。

 AI(人工知能)を活用した画像診断支援については、現時点では導入を前提とするものではなく、有用性を検証する段階にあると整理された。
 特に二重読影へのAI活用については期待がある一方、実用化にはさらなるエビデンスの蓄積が必要とされ、当面は検証フェーズを継続する方針とされた。

2027年度の指針適用に向け、自治体・健診機関が備える課題

 大腸がん検診に関する指針改正は2026年度中に行われ、2027年度から適用される見込みだ。採便1回法への移行にあたっては、自治体や検診機関において、受診者への周知方法や検査運用の見直しなどが求められる。また、変更後の検体提出率や精密検査受診率、がん発見率などへの影響を継続的に把握していくことも重要となる。

 乳がん検診における高濃度乳房の通知については、受診者への適切な情報提供に加え、相談対応や受診勧奨を含めたフォロー体制の整備が課題となる。自治体や検診機関には、不必要な不安や過剰受診につながらない説明体制も求められる。

 特に職域検診では、自治体の対策型検診とは実施体制や運用が異なる場合もあり、採便1回法への対応時期や高濃度乳房通知の取り扱いについて、各実施主体での整理が必要となる可能性がある。
 今回示された方向性を踏まえ、地域・職域双方で検診体制の質確保と受診環境整備への対応が求められる。

参 考

がん検診のあり方に関する検討会|厚生労働省
第46回がん検診のあり方に関する検討会(資料)|厚生労働省(2026年3月23日)
大腸がん|がん対策研究所
対策型乳がん検診における「乳房構成の通知」に関する見解|日本乳癌検診学会・日本乳癌学会・日本乳がん検診精度管理中央機構 (2026年3月19日)

[保健指導リソースガイド編集部]