オピニオン/保健指導あれこれ
地域看護専門看護師が担う地域における役割
No.1 自分が変われば活動が変わる ~地域看護専門看護師の資格取得ビフォーアフター~
群馬県大泉町役場
2014年03月18日
(1)自らの固定概念からの脱却
解決困難なことに遭遇しても、すぐに諦めません。こういうものだ、こういうはずだ、という自らの思い込みから離れ、多様な角度から事象を考えるようになりました。 (2)課題、支援目的や支援目標の明確化についての思考の定着
何が課題なのか、どうすればその課題の解決を図ることが出来るのか、その目標は、そしてその評価は、 ということを考えるトレーニングを繰り返し行ってきたことで、本当に必要な支援を考える習慣が身につき、これまでの事業ありきではない実践ができるようになりました。 (3)言語化の重要性についての認識向上
これまで漠然と実践してきたことを、他の人に分かってもらえるように実践を言語化する意識ができました。そうすると、保健師の実践の根拠や姿勢、技術など多くの実践がきちんと言語化されていない現実に驚きます。
保健師というのは、多くのそして高度な技術を駆使して実践しているのに、他の領域の人にはなかなか理解されていません。保健師活動の理解を促進するためには、保健師の実践知を言語化する努力が必要だと感じるようになりました。 (4)課題や活動についての分析力の向上
実践を行う根拠となる課題の特定、そしてその課題解決のための方法や結果については、深く分析することが必要です。その分析に必要な情報を収集し、選択できる力も向上したと感じています。感覚で捉えるのではなく分析を行い、その活動の根拠を捉えている自分を感じています。 (5)資源の認識向上
分析を深めていくと、今まで見過ごしてきた多くのことに気づきます。
例えば、よく顔を合わせる住民が、地域の健康情報を効果的に発信できるキーパーソンであったり、既存の住民の集まりが地域を動かす原動力になったり、目的を達成するための資源はたくさん存在すること、実は、身の回りには資源と認識できていない宝がまだまだあるのだと感じています。活用の方法で、ただの石が宝石のように光を放つこともあるのだということも感じています。
保健師が、健康施策の側面から住民が輝く機会を創ることの出来るプランナーになれると気づいたら、宝探しのように地域を見る視点が生まれ楽しくなってきました。 (6)個人の保健師活動だけでなく保健師活動全体を俯瞰する視野の拡大
地域看護専門看護師は、直接的な介入だけでなく、保健医療福祉分野などの専門職の支援を行う役割が求められているため、保健師活動を広域に視ることが出来るようになりました。そして、現状だけでなく将来的な見通しといった視点も持てるようになりました。
CNSとなってのアウトカムは、保健師活動の自信獲得とまではいきませんが、保健師として果たすべき役割についての信念を持てるようになったことです。そして、その自信を持って他者に言えるようになったことは大きな収穫です。
CNSは、病院内の看護師に特化した認定資格でなく、保健師がより良い公衆衛生看護を実践するため、そして、保健師活動がよりやりがいのあるものに感じられるような変化を生み出す有効な認定資格だと確信しています。
地域看護CNSの認定を得たことで、保健師活動がうまくいかないとくすぶっていた自分にさようならをし、保健師活動への意欲と希望を失わず、そして、積極的・効果的に保健師活動ができるように成長してきていると感じています。
しかし、この資格取得で、スーパーマンのように何でも出来るようになった訳ではありません。日々の悩みは相変わらず出現しますが、その悩みの質が変化しています。保健師活動の日常の細々したことの悩みではなく、保健師全体の質向上にどのように貢献できるのかなど、もっと悩みは深く大きくなった感じです。
地域看護CNSとして保健師等の支援を行うことは、保健師と共に能力を高めていくという考え方を基盤とするので、仲間がいるという安心感があり孤立感はありません。CNSひとりでは地域は変わりません。主役である住民と共に、そして、仲間である保健師と共に課題解決に向け地道に実践すること、これに尽きるのです。
【関連リンク】解決困難なことに遭遇しても、すぐに諦めません。こういうものだ、こういうはずだ、という自らの思い込みから離れ、多様な角度から事象を考えるようになりました。 (2)課題、支援目的や支援目標の明確化についての思考の定着
何が課題なのか、どうすればその課題の解決を図ることが出来るのか、その目標は、そしてその評価は、 ということを考えるトレーニングを繰り返し行ってきたことで、本当に必要な支援を考える習慣が身につき、これまでの事業ありきではない実践ができるようになりました。 (3)言語化の重要性についての認識向上
これまで漠然と実践してきたことを、他の人に分かってもらえるように実践を言語化する意識ができました。そうすると、保健師の実践の根拠や姿勢、技術など多くの実践がきちんと言語化されていない現実に驚きます。
保健師というのは、多くのそして高度な技術を駆使して実践しているのに、他の領域の人にはなかなか理解されていません。保健師活動の理解を促進するためには、保健師の実践知を言語化する努力が必要だと感じるようになりました。 (4)課題や活動についての分析力の向上
実践を行う根拠となる課題の特定、そしてその課題解決のための方法や結果については、深く分析することが必要です。その分析に必要な情報を収集し、選択できる力も向上したと感じています。感覚で捉えるのではなく分析を行い、その活動の根拠を捉えている自分を感じています。 (5)資源の認識向上
分析を深めていくと、今まで見過ごしてきた多くのことに気づきます。
例えば、よく顔を合わせる住民が、地域の健康情報を効果的に発信できるキーパーソンであったり、既存の住民の集まりが地域を動かす原動力になったり、目的を達成するための資源はたくさん存在すること、実は、身の回りには資源と認識できていない宝がまだまだあるのだと感じています。活用の方法で、ただの石が宝石のように光を放つこともあるのだということも感じています。
保健師が、健康施策の側面から住民が輝く機会を創ることの出来るプランナーになれると気づいたら、宝探しのように地域を見る視点が生まれ楽しくなってきました。 (6)個人の保健師活動だけでなく保健師活動全体を俯瞰する視野の拡大
地域看護専門看護師は、直接的な介入だけでなく、保健医療福祉分野などの専門職の支援を行う役割が求められているため、保健師活動を広域に視ることが出来るようになりました。そして、現状だけでなく将来的な見通しといった視点も持てるようになりました。
専門看護師(Certified Nurse Specialist)とは(日本看護協会)
資格認定制度について(日本看護協会)
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