第1回 全国健康保険協会(協会けんぽ) 【後編】
木村:保健指導のICT(情報通信技術)の活用について、8月1日付で都道府県知事宛に保険局長、健康局長の連名で「特定保健指導における情報通信技術を活用した面接による指導の実施について(健発0801第1号、保発0801第8号)」が通達されています。まだ把握していない特定保健指導実施機関や医療保険者もあると思いますが、ICTについてどうお考えでしょうか。
【参考資料】
「特定保健指導における情報通信技術を活用した面接による指導の実施について(健発0801第1号、保発0801第8号)」
六路:まずは、モデル事業として取り組みたいです。協会けんぽとして活用できる範囲は多いと考えます。まずはチャレンジすることが喫緊の課題です。木村さんのリンケージ社は、特定保健指導におけるICTの活用を企画されていますが、協会けんぽの契約実施機関と連携してトライアルを実施したいと思います。特に離島や山間僻地の指導について、効果分析を行って行きたいです。まずは外部委託の仕組みの中で、実施して行く方向です。対面指導も大切にしつつ、外部委託機関の幅を拡げる等、国の法制度等に準拠しながら進めて行くことを検討中です。
木村:来年度に向けて予算化して頂けるとありがたいです。
六路:来年度に向けて予算化するために、ヒアリングを行います。
木村:本日はありがとうございました。
【参考資料】
協会けんぽ加入者の健康課題(全国健康保険協会)[PDF:5.81MB、30頁]
今般の第一回インタビューでは、以前よりお世話になっている協会けんぽ本部の六路様にお話を伺いました。協会けんぽという中小企業の健康管理を担う、一種のセーフティーネットの位置づけである組織として、今後どのような保健指導活動を行っていくのか注目してヒアリングをさせていただきました。
費用面や人材面、外部委託機関の活用やテレビ面談のような新しい取組みに対するチャレンジ等、様々な課題に直面しつつも、全国に3,500万人もいる加入者に対し、真摯に取組まれている姿勢を垣間みることができ、何度も心が震えた次第です。
国が定めた制度は網羅しつつも、それ以上に一人の加入者の健康をどのようにマネジメントすれば良いのか、常に真剣に考えながら組織を動かしていく、六路様のご発言の数々に、今後の協会けんぽの活動に期待せずにはいられなくなりました。
「中小企業の健康管理は、私達が二人三脚で担うことができる」、「今後も新しいことに積極的にチャレンジしていきたい」いつも冷静でありながら心の奥は熱い六路様の言葉をお伺いすることができ、一人でも多くの業界の方々に、本インタビューが届くことを願い、本インタビューを終えることといたします。
最後に、ご多忙の中予定時間を一時間もオーバーしながらもご対応頂いた六路グループ長には、この場を借りて心より御礼申し上げます。
健康診断に関する現状の課題を解決するためのサービス提供や、事業全般の企画、職員向けセミナー等。健診事業専門集団として、お客様が必要とするサービスのコーディネーター役を担っております。
ヘルスケアリテラシーの向上に寄与することで、健康診断という「手段」の活性化につなげ、不健康寿命の縮小を目指しております。
最近は、セミナー依頼が増える中、ASEAN進出の海外駐在員向けの健康管理事業も手がけ、時代のニーズ応じた健康管理文化の創出をしております。
◆ホームページ http://linkage-inc.co.jp/
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