業界キーパーソン直撃インタビュー保健指導のみちしるべ
全国健康保険協会(協会けんぽ)

第1回 全国健康保険協会(協会けんぽ) 【後編】

中小企業と二人三脚で健康管理 協会けんぽの保健師の活動とは(3)
 今回は、協会けんぽが取組む保健指導について、各支部の事例や医療機関との取り組み例、今後広まるICT(情報通信技術)を活用した面接指導などをお伝えします。

木村:保健指導スタッフのモチベーションアップについて何か取り組んでいますか?

六路:支部によっては、リレー方式の指導方法を採用しており、初回面接は保健師が行い、継続支援は管理栄養士が行います。また、担当制で最後まで一人で実施する支部もあります。

 ほかには、チーム毎にテーマを決め課題解決をしていく方法をとるところもあります。基本的に、支部ごとの裁量に任せているのが現状です。

木村:指導者スキルの格差は、保健指導を実施されるどの領域の方々も課題にあげていましたが、教育等はどのように行っていますか。

六路:一昨年から産業医科大学の森 晃爾先生と「PDCA」をまわすための対策をセミナー形式で実施しており、今年で二年目に入ります。基本的なことですが、保健指導もPDCAを意識することで効果が着実に出てきています。ただし、実際には支部間格差、保健師間格差が増えてきていることも事実です。

木村:保健師に対するインセンティブがあってもいいですよね。ある保険者は表彰制度も検討中とのことですよ。

木村:保健指導の実態:平均の移動距離についてお伺いします。

六路:協会けんぽの平均でみると、1日でまわる事業所の数は1~3事業所で、それぞれ約4人の特定保健指導を実施しています。それ以外の保健指導を含めると6人の実施です(平均:特定保健指導4人、その他の保健指導2人)。また、平均の移動距離は約50kmです。これは旅費請求等のデータから算出できます。現場の保健師は、毎日かなりの距離を移動して頑張っています。山間僻地などは、ICT(テレビ面談)委託を検討すべきだと考えています。

木村:保健指導の実態:休日・夜間の対応はいかがですか。

六路:土日、夜間の指導実施依頼もありますが、何か問題があった場合の対策が必要となるので、曜日や時間の制限が必要と考えています。

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