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「熱中症対策計画」を閣議決定 2030年までに死者数半減
-職場における熱中症対策も重要な柱に-

職場の熱中症による死傷者数の推移

 最近の熱中症の推移をみると、記録的な猛暑となった2018年には、熱中症による死傷者数(死亡者および休業4日以上の業務上の疾病者の数)が1,178人。その内、亡くなった方は28人。翌年からは減少したが、2022年は死傷者数827人のうち30人が亡くなっている。
 死傷者に占める死亡者の割合が高くなっており、重篤な労働災害が依然として減っていない状況にある。

 業種別の熱中症の発生状況をみると、建設業と製造業で死傷者が多く発生していて、全体のおよそ4割を占めている。

(画像をクリックすると、大きな画像が表示されます)

出典:令和4年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値)(2023.5.29)より

 月別の発生をみると、やはり気温が上昇してくる7月および8月に全体の8割以上が発生している。だが、6月以前や涼しくなってくる10月以降も熱中症は発生しているので注意は必要だ。

 熱中症予防において、暑熱順化は重要な要素。暑熱順化とは、体が暑さに慣れること。暑い日が続くと、体は次第に暑さに慣れて(暑熱順化)、暑さに強くなる。暑熱順化ができていれば、汗をかき始めるのが早くなり、体温調整をより素早く行ったり、汗の塩分の再吸収を行ったり、暑い環境でも熱中症になりにくい体になっている。
 だが、暑熱順化が不十分であるのに、暑熱環境で長時間活動していると、熱中症リスクが高くなってしまう。

[保健指導リソースガイド編集部]
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