オピニオン/保健指導あれこれ
笑顔になる、元気になる、幸せになる健康教育をめざして ~起業保健師の立場から~

No.1 健康教育を事業にする ~起業保健師の立場から

(株)ウェルネスライフサポート研究所 代表取締役
加倉井 さおり

 私は、3年前に起業保健師として、現在、「ウェルネスライフ」をテーマに、健康教育を中心とした活動をしています。それまで、18年間、かながわ健康財団にて、企業・自治体・学校等の健康づくり教室の企画、運営、講師の他、健康相談や保健指導などを行い、健康教育を専門に活動してきました。

 私が、なぜ健康教育を専門に活動していきたいと思ったかは、大きく2つの理由がありました。その一つは、「保健師」という存在が、社会的に認知度が低いと感じたということがあります。

 また「保健師」へのイメージも、あまり嬉しいものではありませんでした。「もっと、保健師を知ってほしい」そう、学生時代に強く思いました。ですから、健康教育という分野で「輝く保健師のイメージ」を多くの方に発信していきたいという理由がありました。

 また、もうひとつの理由は、学生時代にいった保健所実習での健康教育との出逢いです。私はその時、とても衝撃を受けました。それはどんな衝撃だったのか…一言でいうと「つまらない」ということでした。

 学生の分際で生意気でしたが、でも住民の皆さんの人生の大切な時間を使い、この話をだまって1時間聞くことを、本当に皆さん心から喜んで下さっているのだろうかと、とても考えさせられた、そんな実習でした。

 少し怒りにも似た気持ちを抱きながら、私が思ったことは「私は、この人の話を本当に聞いて良かった!また会いたい!また聞きたい!お金を払ってでも聞きたい!」そう思われるような健康教育ができる保健師になる!と強く動機づけられたのでした。

 その強い動機で財団に就職をし、産業保健、地域保健、学校保健のあらゆる分野での健康教育を経験してきました。また対象も、赤ちゃんとお母さん、子どもたち、働く人、シニアなど幅広い年齢層に、そして、人数も少数人数から100名を超える大人数までの健康教育を幅広いテーマで経験を積んでいくことができました。

 その健康教育の企画から実践まで、毎回うまくいくことばかりではありませんでしたが、経験を積んでいく中で自分のスキルもマインドも磨かれていったように思えます。入社した時は、財団自体も設立されたばかりでしたので、事業の立ち上げから関わり、また健康教育の実績も毎年増えていき、指名での講師依頼やリピートが多くなっていき、仕事をする楽しさも実感することが増えていくようにもなりました。

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