オピニオン/保健指導あれこれ
健診機関での保健師活動 ~活動の場面が違っても保健師活動の基本は同じ~
No.2 当会が目指す保健師活動
(公財)神奈川県予防医学協会 健康創造室 相談課
2014年11月05日
まず、サービスの形態としては、総合サービス(年間契約)と部分サービス(短期契約)の2種類があります。図1をご参照ください。
図1 サービスの形態
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図2 事業内容
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図3 リーフレット
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▶No1. 改めて「保健師活動とは」 このように私たちは、すべてのサービスにおいて、対象事業場や健康保険組合へのサービス提供が産業保健の何に寄与しており、今後どのようなサービス提供が必要かアセスメントし、事業場の産業保健の推進を目指しています。 ご紹介したように、当会は昭和48年から、40年間産業保健を中心に保健師活動を料金化して、展開した歴史的背景があります。この背景の違いで、各々の機関での保健師活動の展開方法が違ってくるかもしれません。 例えば、健診受診団体にもれなく無料で、保健相談を実施している場合にはすぐに料金化するのは難しいかもしれません。当会でははじめから料金化していたので、お客様からの健診結果のお問合せ電話等の一部の相談を除いて、事業化・料金化しています。それは、料金をいただける商品としての「保健師の質の確保」に、教育や品質管理等の取組みで努力をしているという自信にもつながっているし、料金に見合うだけの活動を提供しようという保健師自身の責任感にもつながっていると思います。 また、活動が独立しているので、健診の契約がなくても単独で、契約することができ、その保健師活動が認められて、健診の契約につながることもあります。その活動は健診結果を有効に活用した健康管理とつながる活動となり、他の事業と連動し、発展していきます。このように、保健相談事業が、健診機関にとっても有益であることを自機関にアピールすることも重要かもしれません。 これから、中小規模事業場の健康管理の担い手として、健診機関の保健師の役割は大きくなると思います。そのため、当会でも自機関の歴史や特色などの特徴や現状をアセスメントし、強みを活かした、保健師活動の展開、発展を目指したいと思っています。 参考文献:
1)30年の流れと課題、財)神奈川県予防医学協会30年記念誌編集委員会編、昭和60年7月19日版
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