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抗加齢を意識した「アンチエイジング弁当」 食材の抗加齢効果を明記

 近畿大学アンチエイジングセンターが監修した「アンチエイジング弁当」が、「第18回日本抗加齢医学会総会」で提供された。アンチエイジングにつながる食材がふんだんに使用されている。
アンチエイジング弁当を指向した弁当
 近畿大学アンチエイジングセンター副センター長の山田秀和・近畿大学医学部奈良病院皮膚科教授は、5月に大阪国際会議場で開催された「第18回日本抗加齢医学会総会」で、同センターが監修した「アンチエイジング弁当」を提供した。

 提供されたのは、近畿大学アンチエイジングセンターが監修した、抗加齢を意識した弁当。カロリーを詳細に表示し、使用食材のアンチエイジング効果を明記してある。弁当の製造は、日本料理店「味吉兆」が担当した。

 近畿大学アンチエイジングセンターは、予防医療としてのアンチエイジング効果を科学的エビデンスにもとづき実証することを目指す研究機関。今回監修した弁当では、近畿大学の研究成果である「金賞健康米」や「におわないブリ」などを使用。弁当をつくるという集約したものづくりによって、機能性表示を志向した農産品の掘り起こしを目指している。

 今回は1日100食限定で、ランチョンセミナー参加者に無償配布し、実食者のアンケート結果をもとに、今後の一般販売を目指すという。
「金賞健康米」や「におわないブリ」などを使用
 「アンチエイジング弁当」に含まれるのは、いずれもアンチエイジング弁当を指向した食品だ。▼脂肪の少ないタンパク質、▼血糖値の上昇がゆるやかな低GIの糖質、▼満腹感を得やすくなる食物繊維、▼動脈硬化を防ぐ抗酸化物質――などが豊富に含まれている。

 主食となるのは「金賞健康米」。近畿大学農学部応用生命化学科の白坂憲章教授を中心とするグループが技術協力し、幸南食糧、サタケと共同開発した新しい精米法を用いた米だ。ビタミンEに含まれる「トコフェロール」を強化してあるが、玄米のようなくせがなくおいしく食べられるという。

 今回は、今回はβカロチンを多く含む食材として注目される「しその葉」で巻いてあり、いっしょに摂取することで相乗効果を期待できるという。

 主菜となるのは「におわないブリ」。青魚の脂肪はそのままに、においを抑え、おいしさと機能性を追及している。国内外でのブリの需要拡大のため、近畿大学世界経済研究所の有路昌彦教授の監修により、独自の基準にもとづく仕入れと加工を行い開発された。

 ブリをはじめとした青魚が苦手な人でも無理なく食べられるという。ブリに多く含まれるビタミンB12やビタミンD、E、タウリンやDHA・EPAといった成分から、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞の予防をはじめ、肝機能の強化と、有害物質の解毒などの効果を期待できるという。
副菜やデザートにもアンチエイジングを配慮
 副菜となるのは「ごま豆腐」。機能性野菜として、本来は含まないリコピンを強化したニンジンのペーストを使用。リコピンにはビタミンEの100倍以上にもなる抗酸化作用があり、活性酸素の消去、動脈硬化の予防、美白、美肌といった老化防止などを期待できる。

 デザートは「寒天」。寒天には水溶性食物繊維が多く含まれており、甘味としてオリゴ糖を使用することで、腸内環境の改善が期待できる。また、抗酸化成分としてのポリフェノールが多く含まれる小豆を使用し、低カロリーの和のアンチエイジングスイーツを実現した。
近畿大学アンチエイジングセンター