ニュース

特定保健指導の参加者は生活習慣病リスクが低下 メタボや肝機能も改善

 特定保健指導に参加した人の方が、参加しなかった人に比べて、メタボリックシンドロームの該当者・予備群が減少し、腹囲や肥満の状況が改善した。さらに肝機能を示すASTやALTの検査値なども改善した――2012年度と2013年度の特定健診・保健指導の結果を比較した調査結果を健康保険組合連合会(健保連)が発表した。

 調査は、2012年度特定保健指導の対象となった11万9,239人を、▽特定保健指導参加者(修了者)2万3,088人と、▽非参加者(修了者を除く指導対象者)9万6,151人の2群に分け、2013年度の特定健診でメタボリックシンドロームや健診検査値などにどのような変化が得られたかを調べたもの。
特定保健指導の参加者では「積極的支援」を受けた割合が低下
 まず2013年度の保健指導レベルをみてみると、保健指導参加者の方が、非参加者よりも「情報提供(服薬あり)」と「積極的支援」の割合が低いことが分かった。特定保健指導は、対象者の生活習慣病リスクに応じて内容が変わり、よりリスクの高い人には「積極的支援」が行われる。2012年度に特定保健指導を受けた男性(40.09%)では、受けなかった男性(50.20%)に比べて、次年度に「積極的支援」を受けた割合が10ポイント低下した。
図 特定保健指導を受けた参加者では「積極的支援」を受けた割合が低下した
 次に2013年度のメタボリックシンドロームについてみると、特定保健指導の参加者の方が、非参加者よりも「メタボ該当者・予備群」の割合が減少することが分かった。メタボの該当者は参加者で21.75%だったのに対し、非参加者では30.03%で、10ポイントの差が出た。男女別でも同様の傾向がみられた。

 また、メタボの「非該当者」の割合は、特定保健指導の参加者では41.21%だったのに対し、非参加者では32.87%で、参加者の方が高くなった。
図 特定保健指導の参加者ではメタボリックシンドロームの該当者と予備群が減少した
 腹囲については、特定保健指導の参加者の方が、非参加者よりも改善した人の割合が多かった。全体では、改善した人の割合は、参加者では16.63%だったのに対し、被監査者では11.35%だった。この傾向は男女ともにみられた。
図 特定保健指導の参加者では腹囲が改善した人が多い
特定保健指導の参加者ではHDLコレステロール、ASTやALTがより改善
 さらに、2013年度の健診レベルをみると、各種の検査値は、参加者の方が、非参加者よりも改善したことも分かった。特に次の項目では改善の度合いが大きかった。

 ▽AST(肝機能):男性参加者では0.78U/L改善し、非参加者の0.48U/Lよりも0.3U/L高かった。同様に女性参加者でも0.46U/L改善し、非参加者の0.08U/Lよりも0.38U/L高かった。
図 特定保健指導に参加した人ではAST(肝機能)の改善の度合いが高かった
 ▽ALT(肝機能):男性参加者では2.43U/L改善し、非参加者の1.47U/L改善よりも0.96U/L高かった。同様に女性参加者でも0.77U/L改善し、非参加者の0.42U/Lよりも0.35U/L高かった。
図 特定保健指導に参加した人ではALT(肝機能)の改善の度合いが高かった
 それ以外の検査値については、HDLコレステロールやBMIで、特定保健指導の参加者で改善効果が高いことが示された。なお、HbA1c(血糖)については参加者・非参加者ともに目立った改善効果は示されなかったので、より長期的な調査分析結果を見る必要がありそうだ。

健康保険組合連合会(健保連)
[Terahata]

「特定保健指導」に関するニュース

2017年08月16日
賞金3万円!「血糖値アップ・ダウン コンテスト」募集スタート!
2017年08月09日
健康保険加入者の37%が肥満 脂質や血圧など複数のリスク 健保連調査
2017年08月09日
がん患者の家族が経験する葛藤の実態 がん患者支援に向けた調査結果
2017年08月09日
週3~4回の「飲酒」が糖尿病リスクを低下 アルコールは糖尿病に良い?
2017年08月09日
受動喫煙により大動脈疾患リスクが2倍超に増加 家庭外の受動喫煙は深刻
2017年08月09日
「味噌」に血圧の上昇を抑える効果 日本型の食事スタイルを再評価
2017年08月09日
ミカンのポリフェノールに緑内障の改善作用 酸化ストレスから網膜を保護
2017年08月04日
【健診・予防3分間ラーニング】サンプル動画3タイトル公開中~
2017年08月03日
2015年度の特定健診の実施率は50.1% 特定保健指導は17.5%で伸び悩み
2017年08月02日
「ウォーキングの格差」が世界規模で拡大 スマホで世界111ヵ国を調査

最新ニュース

2017年08月18日
マシンガーZとのコラボで海外渡航者に麻しん感染予防を啓発
2017年08月16日
賞金3万円!「血糖値アップ・ダウン コンテスト」募集スタート!
2017年08月15日
★参加者募集中★第2回産業保健PC テーマ「保健指導の基本姿勢」
2017年08月10日
8割を超える事業場でストレスチェック制度を実施~厚労省調査
2017年08月10日
【健やか21】冊子「あなたと赤ちゃんの健康」無料配布  申込受付中
2017年08月09日
健康保険加入者の37%が肥満 脂質や血圧など複数のリスク 健保連調査
2017年08月09日
がん患者の家族が経験する葛藤の実態 がん患者支援に向けた調査結果
2017年08月09日
週3~4回の「飲酒」が糖尿病リスクを低下 アルコールは糖尿病に良い?
2017年08月09日
「味噌」に血圧の上昇を抑える効果 日本型の食事スタイルを再評価
2017年08月09日
受動喫煙により大動脈疾患リスクが2倍超に増加 家庭外の受動喫煙は深刻
2017年08月09日
ミカンのポリフェノールに緑内障の改善作用 酸化ストレスから網膜を保護
2017年08月04日
【健診・予防3分間ラーニング】サンプル動画3タイトル公開中~
2017年08月03日
【健やか21】渡航者向けの「麻しん」の予防啓発活動
2017年08月03日
2015年度の特定健診の実施率は50.1% 特定保健指導は17.5%で伸び悩み
2017年08月03日
【連載更新】課題解決のための取組み「ゆりかごタクシー」「ベビー防災」
2017年08月02日
「ウォーキングの格差」が世界規模で拡大 スマホで世界111ヵ国を調査
2017年08月02日
適量のアルコールでも脳には悪影響が 海馬の萎縮リスクが3倍以上に
2017年08月02日
糖尿病の医療費の節約志向が高まるアメリカ 5人に1人が受診を回避
2017年08月02日
犬の散歩は運動になるか? 運動不足を解消するのに効果的である可能性
2017年08月02日
日本の脳卒中の発症者は年間29万人 半分以上が死亡や介護が必要な状態に
2017年08月01日
「熱中症を防ぐ!」へるすあっぷ21 8月号
2017年07月28日
【健やか21】企業主導型保育事業(内閣府)/健康寿命をのばそう!アワード
2017年07月27日
【連載更新】 ワンコイン健診の挑戦(ケアプロ株式会社)
2017年07月26日
20歳から体重5kg増加は健康リスク 体重を増やさない10の方法
2017年07月26日
高齢者対象の「高血圧診療ガイドライン」 高齢者の降圧には注意が必要
2017年07月26日
がんサバイバーたちの「生きる力」を表現 がんと生きる、わたしの物語
2017年07月26日
糖尿病の最新全国ランキングを発表 ワーストは青森県 ベストは愛知県
2017年07月26日
都道府県の健康格差が拡大 寿命で3.1歳、健康寿命で2.7年の格差
2017年07月26日
日本人3,554人の全ゲノム情報を解読に成功 日本人のゲノム医療に期待
2017年07月26日
日常診療におけるバイオマーカーとしての尿中L-FABPの有用性と可能性
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 6,325 人(2017年08月現在)
登録者の内訳(職種)
  • 保健師 44%
  • 看護師 20%
  • 管理栄養士・栄養士 22%
  • その他 14%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶