「第4期 特定健診・特定保健指導」ではアウトカム評価の導入対応に注目が集まる
保健指導リソースガイド利用者アンケート第2弾【前半】
保健指導リソースガイドでは、2024年1月に「健康課題」と「健康管理システム/健康支援サービス」の活用について、アンケートを実施いたしました。その結果をとりまとめましたので、前半・後半に分けて紹介いたします。
アンケートにご協力いただいた皆さまにおかれましては、心より感謝申し上げます。お寄せいただいた貴重なご意見は、今後のサイト運営の参考とさせていただきます。
前半となる本記事では、勤務先での課題や、「第4期 特定健診・特定保健指導」で注目していることについて皆さまからいただいたご回答を紹介します。
■アンケート調査概要
- 回答期間:2024年1月18日~31日
- 対 象:保健指導リソースガイド利用者
- 回答数:231名
職種(※複数回答)
アンケートにご回答いただいた方々の職種は、保健師(56.3%)が最も多く、次に看護師(29.9%)、衛生管理者(16%)、管理栄養士・栄養士(13%)、会社員(9.5%)が上位を占めています。
勤務先
勤務先は、企業(48.9%)が最も多く、次に病院(9.1%)、教育機関(7.4%)、独立行政法人含む官公庁(6.9%)、健診機関(5.6%)と続きました。
勤務先での課題や優先的に対応したいこと
勤務先での課題や、今後優先して対応していきたいと感じている事項については、メンタルヘルス対策(56.7%)が最も多く、健診事後フォロー対策(45.9%)、運動・健康づくり(32%)と続き、女性特有の健康課題(31.2%)、過重労働対策(26%)、健康経営推進への関与(26%)も上位にあがっています。
「第4期 特定健診・特定保健指導」で気になっている変更点
2024年4月1日からスタートした「第4期 特定健診・特定保健指導」。大きな変更点として挙げられる3つのポイントについては、アウトカム評価の導入(57.2%)、特定保健指導の見える化(47.1%)、ICTを活用した特定保健指導の推進(29.7%)の順に注目されています。
具体的に進行している内容として、下記の取り組みがあげられました。
- 個別指標に対してPDCAサイクルを具体的に表記して、見直しをしやすくする
- 随時評価のため、対象者とのタッチポイントを増やす
- アセスメント記録用紙の改訂 など
- アプリによる接触回数の増加
- 行動変容評価のため、行動目標を具体的に設定する
- ひとりひとりのデータに基づく問題点・対処方法の明記や、本人への伝達 など
- オンライン上で結果が確認できる仕組みづくりを検討中
- アプリ、ウェアラブル端末の検討、遠隔面談 など
「第4期特定健診・特定保健指導」については、4月からスタートした直後ということで、今まさに注目している方も多いのではないでしょうか。 いただいたコメントから、お取り組み中の対応をご紹介しましたが、本アンケートを実施したのが今年1月ということもあり、「まだ準備できていない」というご回答も多数いただきました。
保健指導リソースガイドでは、「第4期特定健診・特定保健指導」の特設ページ を運営しています。最新情報を随時掲載していますので、運用が本格化するこれからも、ぜひご活用いただければ幸いです。
後半の記事では、業務内でのデジタル活用と、「健康管理システム」「健康支援サービス」の利用状況等について、深堀りしてご紹介します。
▼後半の記事はこちら「"デジタル"と、健康管理システム/健康支援サービスの活用状況」
(保健指導リソースガイド編集部)
最新ニュース
- 2025年01月27日
- 座位時間の長い労働者は睡眠の問題を抱えやすい 立ち上がって体を動かし対策 運動で血流を改善
- 2025年01月27日
- 働く人のストレスに効果的に対策 わずか10分間の「マインドフルネス」でメンタルヘルス改善 スマホアプリの効果を検証
- 2025年01月27日
- コロナ禍のウェルビーイング格差は所得格差に連動 コロナ禍に孤独を感じている人が増加 健康的な高齢化に関する調査
- 2025年01月27日
- 「孤独」と「社会的孤立」は心臓病・脳卒中・感染症などのリスクを高める 人との交流は健康を維持するために必要
- 2025年01月27日
- 保健指導や健康教育に役立つ!「資材・ツール」一覧をリニューアルしました【サイト情報】