ニュース

妊娠子育て期の女性に医師・管理栄養士伴走による遠隔指導研究を開始

 国立成育医療研究センターと株式会社エス・エム・エスはこのほど、研究事業の一環として、同センターに通院中の妊娠子育て期の女性を対象にした「ウエアラブル機器等を活用した医師・管理栄養士伴走による遠隔指導研究」を開始すると発表した。

 この研究は、2017年10月に採択された、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究事業の一環で行われるもの。

 背景には、妊娠子育て期の女性が抱える疾病予防や健康増進上の課題がある。たとえば妊娠中の女性は妊婦健診によって全身の状態をチェックでき、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群、肥満、やせといった健康リスクを知ることができる。

 しかし、大半の女性は産後、子ども優先の生活となり、女性自身の健康維持に対する優先度は低い。そのため、妊娠中から子育て期の女性の継続的なケアを促す制度や仕組みは確立されていないのが現状だという。特に就業していない子育て中の女性は、検診を受ける機会がほとんどなく、適切な食生活や運動習慣の見直しについて専門家の知見を得られていない。

 このような状況を背景とし、今回の研究では、IoT対応の検査機器などから取得されるデータと、授乳状況などのデータを組み合わせた健康状態を、育児中の女性と医療従事者双方が把握できるシステムを開発。その情報に基づいて医療従事者が適切な知識を提供し、食事や身体活動、授乳推進をサポートすることで、育児中の女性に前向きな行動変容を起こし、自発的な健康づくりにつなげていけるかどうかを検証するという。

 具体的には、BMI値が高い妊娠中と子育て期の女性の中で、参加同意が得られた約15人に対し、国立成育医療研究センター・母性内科の監修のもと設計した「医師・管理栄養士伴走型の健康改善サービス」をエス・エム・エスが無償で提供。ウエアラブル機器やIoT対応の検査機器などにから取得される健康情報などを用いて、主に管理栄養士など医療従事者が遠隔から改善指導する。

 参加者は、スマートフォンなどを通じて日常の食事、活動量、体重などのデータを確認したり、専属栄養士とのやりとりによる伴走型のサポートを受けたりすることが可能になる。

 このようにIoTを活用した医療従事者による簡易介入で、疾病予防や健康増進を実現するための適切な仕組みを調査・検証。同時に健康情報を適切に収集・利活用する上での課題抽出と対応方針の提案、および現行の妊婦健診や産後検診、産後長期のフォローアップに関するIoTの活用について提言することも目的にしている。

 また妊娠に伴う合併症を発症するリスクを抱える女性に産前~産後を通し、適切で実効性のある栄養摂取・健康増進につながるIoTの仕組み開発も目指している。

プレスリリース:妊娠子育て期女性特有の疾病予防および健康増進支援サービス創出への取り組み(株式会社エス・エム・エス)

[yoshioka]

「地域保健」に関するニュース

2018年12月19日
肥満や病気の予防を「まちづくり」から推進 健康になるための「都市デザイン」とは 千葉大と竹中工務店
2018年12月19日
「糖尿病リスク予測ツール」を公開 3年後の糖尿病発症リスクを予測 国立国際医療研究センター
2018年12月19日
果物は肥満・メタボに良いのか悪いのか? 果物の健康効果を科学的に検証
2018年12月19日
「10の食品群」の栄養バランスをチェックできる無料アプリ 東京都健康長寿医療センターなど共同開発
2018年12月19日
転倒経験がある高齢者は、自転車での転倒発生率も高い 肥満も転倒の要因に
2018年12月19日
「オーラルフレイル」の予防を啓発 無料アプリや冊子の提供を開始
2018年12月18日
[ 2/6 市民公開講演会参加者募集中!]全国生活習慣病予防月間2019
2018年12月12日
年末年始にアルコールを飲み過ぎないために 知っておきたい5つの対処法
2018年12月12日
手軽な運動で筋内脂肪を減少 「ウォーキング+筋力トレーニング」がもっとも効果的
2018年12月12日
うつ病を早期支援するのための社員向け研修プログラムを開発 職場のメンタルヘルス不調を早期発見・介入 九州大学など

最新ニュース

2018年12月19日
肥満や病気の予防を「まちづくり」から推進 健康になるための「都市デザイン」とは 千葉大と竹中工務店
2018年12月19日
「糖尿病リスク予測ツール」を公開 3年後の糖尿病発症リスクを予測 国立国際医療研究センター
2018年12月19日
果物は肥満・メタボに良いのか悪いのか? 果物の健康効果を科学的に検証
2018年12月19日
「10の食品群」の栄養バランスをチェックできる無料アプリ 東京都健康長寿医療センターなど共同開発
2018年12月19日
転倒経験がある高齢者は、自転車での転倒発生率も高い 肥満も転倒の要因に
2018年12月19日
「オーラルフレイル」の予防を啓発 無料アプリや冊子の提供を開始
2018年12月18日
[ 2/6 市民公開講演会参加者募集中!]全国生活習慣病予防月間2019
2018年12月17日
【新連載】業務効率化で「働くひとと組織の健康を創る」
2018年12月14日
【健やか21】不登校傾向にある子どもの実態調査 中学生約33万人
2018年12月12日
年末年始にアルコールを飲み過ぎないために 知っておきたい5つの対処法
2018年12月12日
手軽な運動で筋内脂肪を減少 「ウォーキング+筋力トレーニング」がもっとも効果的
2018年12月12日
うつ病を早期支援するのための社員向け研修プログラムを開発 職場のメンタルヘルス不調を早期発見・介入 九州大学など
2018年12月12日
保健指導にインセンティブを 世界の1億人の運動量を増やす「Vitality」の戦略
2018年12月12日
骨粗鬆症の検診受診率 全国ランキングを発表 1位は栃木県 骨粗鬆症財団
2018年12月06日
【参加募集中】第8回 産業保健プロフェッショナルカンファレンス「健康経営の視点での産業保健活動」
2018年12月06日
【健やか21】近年急増の梅毒 男性は40代、女性は20代が最多
2018年12月05日
保健指導をオンラインで支援 金沢大学がIoT活用で新たな保健指導サービス
2018年12月05日
【山梨県】糖尿病対策推進会議などと連携 「糖尿病腎症」の重症化予防
2018年12月05日
ペットロボ「アイボ」の癒やし効果を医療に活用 成育医療研究センター
2018年12月05日
骨が分泌する「若返り物質」 運動が若さを保つメカニズムを解明
2018年12月05日
「ストレス反応」は朝と夜で異なる 体内時計をストレスマネジメントに応用
2018年12月04日
糖尿病ネットワークがベトナムに進出 アジアの糖尿病医療を底上げ
2018年12月04日
「依存症を知る~今日的課題と対応~」へるすあっぷ21 12月号
2018年11月29日
「健康寿命をのばそう!アワード」最優秀賞決定~介護予防・高齢者生活支援分野/母子保健分野~
2018年11月29日
「健康寿命をのばそう!アワード」最優秀賞決定~生活習慣病予防分野~
2018年11月29日
【健やか21】伝染性紅斑が流行しています(東京都)
2018年11月28日
【参加募集中】第7回 産業保健プロフェッショナルカンファレンス テーマ「職場巡視~ありのままの現場を見られる産業保健師になる~」※申込みを締切りました
2018年11月28日
高齢者の入浴に「要介護」を防ぐ効果 ただし冬の入浴には注意も必要
2018年11月28日
高カロリー飲料やお菓子はなぜ危ないか メタボや糖尿病の原因糖質が判明
2018年11月28日
毎日30分のウォーキングが乳がんを防ぐ 女性の運動を増やすアイデア7選
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 7,558 人(2018年10月現在)
登録者の内訳(職種)
  • 保健師 44%
  • 看護師 20%
  • 管理栄養士・栄養士 22%
  • その他 14%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶