ニュース

スポーツを通じて女性の活躍を促進 子育て世代もサポート スポーツ庁

 スポーツ庁は、スポーツを通じた女性の活躍を促進するため、「女性スポーツの促進方策」のとりまとめた。
 とくに20~40歳代で低い傾向にあるスポーツ実施率を向上させるため、出産後や育児期でも気軽に取り組める運動プログラムの策定を促進する。
「楽しくスポーツ」で女性の活躍を促進
 スポーツ庁は、スポーツを通じた女性の活躍を促進するため、「女性スポーツの促進方策」のとりまとめた。

 スポーツ庁は、2017年に「スポーツを通じた女性の活躍促進会議」(座長:山口香・日本オリンピック委員会理事)を設置した。今回の促進策は、この会議の意見をふまえてまとめたもので、2018年度の事業の具体化、2019年度の予算獲得を目指している。

 女性のスポーツ実施率は男性に比べて低く、とくに20歳代~40歳代の女性のスポーツ実施率が低い。

 また、若い女性では「やせすぎ」が問題となっている。その危険性を周知し、運動を促すことが必要となっている。

 スポーツを通じて女性の活躍を促進する活動のキーメッセージは、「楽しくスポーツをする」ことと、「生涯の健康のためにスポーツが重要である」ことだ。

関連情報
平日に短時間で取り組めるスポーツを
 「スポーツを通じた女性の活躍促進のための現状把握調査」によると、女性が運動・スポーツを実施しない要因は、20歳代では仕事、30~40歳代では家事・育児だ。

 また、仕事をしながらスポーツをする際の条件として、女性の4割が「労働時間が規則的で計画を立てやすいこと」を挙げている。

 働く世代では、子供を預かってもらえる、子供と一緒に運動できるといった条件を付けたり、スポーツプログラムの増加を促すなどの取組みが必要となる。

 スポーツの実施に充てる時間は平日と休日でそれほど違いがなく、今後実施したいスポーツとして「エアロビクス・ヨガ・バレエ・ピラティス」「ジョギング・マラソン」などを挙げる女性が多い。場の雰囲気やファッションなどの付加価値も必要であることが示されている。

 スポーツ庁では「平日に短時間で取り組めるスポーツを促していく必要がある」とし、企業・団体などによる、スポーツの実施機会の拡大に効果的な取組みの紹介などによる横展開も図るとしている。
自治体や民間の取組みを支援
 高齢者では働く世代に比べスポーツの実施率が高く、女性の方が男性よりもその傾向が顕著だ。加齢により体力が低下する中で、いかに継続できる環境を作っていくかが鍵となる。

 基本的には、地方自治体や民間での取組みを支援するなど、他の事業と連携して取組みを進めていくとしている。

 総合型地域スポーツクラブの裾野拡大や、若い女性も気軽に参加できるスポーツ機会の充実を促し、多様な選択肢の中から自分に合ったスポーツ環境を選べる状況を創り出していく。

 女性のスポーツ施設の利用しやすさを向上させるために、更衣や授乳のスペースを確保するなど、公共スポーツ施設を管理する地方公共団体などにも情報提供を行う。

 このため、地方公共団体や日本体育施設協会などと連携して、優良事例の収集・整理を行い、年度内に事例集としてとりまとめる予定だ。
女性指導者の育成も必要
 日本の女性のスポーツ指導者の割合は27.5%と低く、スポーツ産業界全体の女性役員登用率は6.4%と低い水準にとどまる。スポーツのさらなる普及発展には女性の視点や考え方が必要であり、女性指導者の育成も必要だ。

 そのためスポーツ庁は研修を立ち上げ、役員候補者などの人材バンクを形成し、各競技団体とのマッチングも推進させる。女性の指導者を育成するため、出産後も復帰しやすい環境づくりの充実を図る。

 プログラム策定のポイントは以下の通り――。

(1)運動不足や食事の摂取制限による「やせすぎ」は、年齢を重ねてから2型糖尿病や骨粗鬆症などのリスクを高める。「やせすぎ」のリスクを周知し、スポーツ実施を促進していくことが必要。高齢者では、骨密度測定などの普及も並行して行う。

(2)すべての年齢層の女性に「日常生活の中で楽しみながら体を動かす」ことを訴え、妊娠・出産・子育てなどで時間・場所に制限がある中でも、気軽にスポーツを楽しめることを発信していく。
 とくに、ほとんどスポーツを実施していない人や、若年層の女性を対象に、生活シーンの中で取り入れられるスポーツメニューを分かりやすく示す工夫が必要。メディアとの連携も図る。

(3)企業・団体などが、スポーツの実施機会を拡大させる効果的な取組みを行い、女性がさらにスポーツを実施しやすい環境を整備していく。健康や美などの付加価値もアピールし、スポーツへ誘引する活動を横展開で拡大していく。

(4)スポーツの実施以外の参加(「みる」「ささえる」)の楽しさも訴えかける内容とする。

 なお、メタボ対策は男性向けが多い傾向があり、女性に対してはインパクトが小さい。女性に特化したメッセージを発することが必要としている。

スポーツを通じた女性の活躍促進(スポーツ庁 2018年11月7日)
スポーツを通じた女性の活躍促進のための現状把握調査(スポーツ庁 2018年6月1日)
[Terahata]

「保健指導リソースガイド」に関するニュース

2019年05月21日
「糖尿病性腎症」の重症化予防を強化 自治体向けに手引きを作成 厚生労働省
2019年05月21日
低脂肪ダイエットが乳がんによる死亡リスクを低下 食事改善はすべての女性に恩恵をもたらす
2019年05月21日
授乳中の骨折を防ぐために骨密度検査は重要 出産後の女性が骨粗鬆症を発症することが
2019年05月21日
65歳以上の世帯の1人暮らしは2040年には3割超 高齢者世帯は42都道府県で増加
2019年05月15日
脳卒中は夏にも多い? 特定健診でも早期発見が焦点に 5月25日から「脳卒中週間」
2019年05月15日
「2022年問題」に対策 団塊世代の後期高齢者入りに備えて健保組合が活動を強化
2019年05月15日
1日に摂取する食品数が多いと女性の死亡リスクは低下 日本は食の多様性で世界2位
2019年05月15日
野菜や果物、魚の摂取量が少なく、食塩が多いと、死亡リスクは3倍に上昇 日本人を29年間調査
2019年05月15日
ストレスが「乳がん」の発症に関連している がん患者のストレスを軽減する治療が必要
2019年05月09日
保健師の役割拡大に向けた施策を 日本看護協会が厚労省へ要望書提出

最新ニュース

2019年05月23日
【健やか21】「なくそう!望まない受動喫煙」Webサイトの開設について(厚生労働省)
2019年05月21日
「糖尿病性腎症」の重症化予防を強化 自治体向けに手引きを作成 厚生労働省
2019年05月21日
低脂肪ダイエットが乳がんによる死亡リスクを低下 食事改善はすべての女性に恩恵をもたらす
2019年05月21日
授乳中の骨折を防ぐために骨密度検査は重要 出産後の女性が骨粗鬆症を発症することが
2019年05月21日
65歳以上の世帯の1人暮らしは2040年には3割超 高齢者世帯は42都道府県で増加
2019年05月17日
大阪・大東市で民間事業者が地域包括支援センターを運営、日本初
2019年05月16日
「なりきり歌舞伎体操」リーフレットとプルーンサンプル 応募フォーム
2019年05月16日
【健やか21】 『子どもに関わる多職種のための子ども虐待初期対応ガイド~子ども虐待を見逃さないために~(第1版)』の掲載について(日本小児保健協会)
2019年05月15日
脳卒中は夏にも多い? 特定健診でも早期発見が焦点に 5月25日から「脳卒中週間」
2019年05月15日
「2022年問題」に対策 団塊世代の後期高齢者入りに備えて健保組合が活動を強化
2019年05月15日
1日に摂取する食品数が多いと女性の死亡リスクは低下 日本は食の多様性で世界2位
2019年05月15日
野菜や果物、魚の摂取量が少なく、食塩が多いと、死亡リスクは3倍に上昇 日本人を29年間調査
2019年05月15日
ストレスが「乳がん」の発症に関連している がん患者のストレスを軽減する治療が必要
2019年05月14日
日本初の医師監修ウォーキングレッスンアプリがリリース
2019年05月10日
「小児のアレルギー疾患 保健指導の手引き」を掲載~アレルギーポータル
2019年05月09日
保健師の役割拡大に向けた施策を 日本看護協会が厚労省へ要望書提出
2019年05月09日
【健やか21】「児童虐待が疑われる事案に係る緊急点検フォローアップ」の掲載について(文部科学省)
2019年05月08日
「高血圧治療ガイドライン2019」発表 保健師など多業種の参加で高血圧に対策
2019年05月08日
がんと就労を支援する「順天堂発・がん治療と就労の両立支援ガイド−Cancer and Work−」を公開 順天堂大学
2019年05月08日
毎日1時間のウォーキングが認知症の予防にも効果的 軽い運動でも脳の老化を減らせる
2019年05月08日
食事を「朝型」にすると体重が減少し血糖値も安定 夕食を就寝直前にとるのは危険
2019年05月08日
チーズなどの発酵乳製品に含まれる「βラクトリン」が中高年の記憶力を改善
2019年05月08日
「休み方改革」へるすあっぷ21 5月号
2019年04月26日
風しんの今年の累計患者数1000人突破、いまだ増加中
2019年04月25日
【健やか21】ダウン症のお子さんを持つ保護者のための手帳「+Happyしあわせのたね」を配布します(愛知県)
2019年04月24日
【PR】参加受付中!「伊藤園 健康フォーラム~お茶で人生100年時代を豊かに生きる知恵~」健康寿命延伸におけるお茶の役割とは?研究に基づく知見を紹介
2019年04月24日
健康寿命を2040年までに3年以上延伸 日本には健康寿命を延ばす余力がある 厚労省研究会が報告書
2019年04月24日
連休(GW)に「アルコール」を飲み過ぎないための7つの対策 「適量」でも高血圧と脳卒中のリスクは上昇
2019年04月24日
父親の赤ちゃんに対する「ボンディング障害」 産後のメンタルケアが重要と指摘 エコチル調査
2019年04月24日
生活習慣が夜型の子どもは虫歯のリスクが高い 夜型は肥満の原因にも
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 8,121 人(2019年04月現在)
登録者の内訳(職種)
  • 保健師 44%
  • 看護師 20%
  • 管理栄養士・栄養士 22%
  • その他 14%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶