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睡眠に不満がある人は9割超―求められる十分な睡眠時間と質の高い眠り
2019年03月08日
健康機器メーカーのフジ医療器(本社・大阪府大阪市、代表取締役社長・大槻利幸)はこのほど、20歳以上の男女5276人を対象に睡眠に関する調査を実施。その結果、「睡眠への不満」がある人は93.7%に達することが分かった。不満がある人のうち、4人に1人は「寝ても疲れがとれない」と回答。
平成29年度の国民健康・栄養調査でも、ここ1カ月間、睡眠で休養が十分にとれていない人の割合は20.2%で、平成21年から有意に増加していることから、質の高い睡眠への改善が求められている。
同社の「睡眠に関する調査」は睡眠と健康をテーマに、睡眠に関する実態を把握するため2011年から実施されている。睡眠に「不満がある」と回答した人の割合は、毎回90%を超えており、「快適な睡眠を満足に取れない生活が常態化していることがうかがえる」としている。
具体的な不満の内容は「寝ても疲れがとれない」が最も多く、次いで「何度か目が覚める」、「朝すっきりと起きられない」、「なかなか寝付けない」などと続く。その原因を「ストレス」と考えている人は半数強。
ほかにも2割の人が「体調不良」や「手足の冷え」などと回答し、「枕」と答えた人も一定数いた。性別では、女性の方が「手足の冷え」と回答した割合が多かった。
「睡眠による休養を十分にとれていない人」15%以下を目標
平成29年度の国民健康・栄養調査では、1日の平均睡眠時間は6時間以上7時間未満の割合が最も高かった。6時間未満と回答した人の割合は男性が36.1%、女性が42.1%。特に男女とも40歳代では半数近くが6時間未満と回答していた。
国の「健康日本21(第二次)」の目標では、「睡眠による休養を十分にとれていない者の割合」を15%以下にすることが掲げられている。
しかし平成29年度の国民健康・栄養調査ではここ1カ月間、睡眠で休養が十分にとれていない人の割合は20.2%となっており、睡眠時間の確保と質の高い睡眠を得るための工夫や生活改善が求められている。
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