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ビタミンCが不足すると筋肉が減る 不足している高齢者で筋力低下 摂取すると回復

 東京都健康長寿医療センターは、骨格筋でのビタミンC不足は、筋萎縮や身体能力の低下をもたらすことを明らかにした。ビタミンCの不足は、骨格筋の萎縮、および身体能力低下の原因となり、またビタミンCの再投与により回復できるという。
 ビタミンCは手軽に摂取できる栄養素であり、その機能を解明する意義は大きい。
ビタミンCが不足すると筋肉が減る 摂取すると回復
 ビタミンCは、水溶性の抗酸化物質であり、コラーゲン構築に必要な酵素の補因子としても働く。研究グループはこれまで、血漿ビタミンC濃度の高い高齢女性は、筋力や身体能力が高いことを報告している。

 標準的な男性や女性の骨格筋量は体重の30~40%を占めており、また骨格筋にはビタミンCが多くある。しかし、骨格筋でのビタミンCの働きについては詳しくは解明されていない。

 そこで東京都健康長寿医療センターなどの研究グループは、ヒトと同様に体内でビタミンCを作れないビタミンC合成不全マウスを用いて、血漿や骨格筋のビタミンCが減少すると骨格筋にどのような影響があるかを詳細に調べた。

 具体的には、雌のビタミンC合成不全マウスをビタミンC投与群と非投与群の2群に分け、投与4、8、12、16修吾に腓腹筋、ヒラメ筋、足底筋、前脛骨筋、長趾伸筋などの骨格筋の筋重量を定期的に測定した。

 その結果、ビタミンCの不足期間が長くなると筋肉を構成する筋線維が細くなり、筋重量が減少し、ふたたびビタミンCを与えると回復することが判明した。また、筋力や自発的活動量などで評価した身体能力も同様にビタミンC不足期間が長くなると低下し、ふたたびビタミンCを与えると回復した。
ビタミンC不足は骨格筋の萎縮や身体能力の低下をもたらす
 この研究により、ビタミンC不足は、骨格筋の萎縮や身体能力の低下をもたらすことが明らかとなった。また、ビタミンCの再投与により回復できることも判明した。ビタミンCは手軽に摂取できる食品成分であるため、今回の研究成果は、筋肉でのビタミンCの機能解明に大きく貢献するものと期待される。

 同研究グループは、これまでに東京都板橋区在住の70~84歳の高齢女性を対象とした横断調査により、血漿ビタミンC濃度の高い高齢者女性は、握力、開眼片足(片足で立っていられる時間)、通常歩行速度などの筋力や身体能力が高いことを確かめている。

 「ビタミンCの摂取により、骨格筋の萎縮、および身体能力低下を回復できる可能性がある。ビタミンCは手軽に摂取できる栄養素であり、その機能を解明する意義は大きい」と、研究グループは述べている。

 研究は、東京都健康長寿医療センターの石神昭人研究部長、船越智子技術員、谷津智史非常勤研究員、滝沢晶子連携大学院生らと、東邦大学の永田喜三郎教授、首都大学東京の相垣敏郎教授、順天堂大学の町田修一教授らの研究グループによるもの。その成果は英国科学誌「Scientific Reports」電子版に掲載された。

東京都健康長寿医療センター
Vitamin C deficiency causes muscle atrophy and a deterioration in physical performance(Scientific Reports 2019年3月20日)
[Terahata]

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