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ウクライナの糖尿病患者さんへ緊急支援のお願い(2) (IFLグローバル、国際糖尿病支援基金)

 インスリンツムレーベン(IZL)ドイツとオーストリアより、ウクライナの糖尿病患者さんへインスリンなどの支援物資を発送したところ、3月5日に無事に現地へ到着したとの報告がありました。

 詳しくは、ウクライナの糖尿病患者さんへ緊急支援のお願い(1)(IFLグローバル、国際糖尿病支援基金)もあわせてお読みください。

 オーストラリアで途上国の糖尿病患者さんを支援するインスリン・フォー・ライフ(IFL)本部から国際糖尿病支援基金へ、ウクライナの糖尿病患者さんへの緊急支援要請があり、取り急ぎ、当基金から3,000ドルを支援しました。

 IFLでは、本部、各国の支部と協力し、ウクライナの糖尿病患者さんへの支援物資の提供や募金活動を行っております。

 ウクライナでは、攻撃を受けたために多くの人たちが、国外も含め避難を余儀なくされ、街も破壊されてしまったため物流が滞り、医薬品が不足しています。

 そのような中、IFLより当基金に支援要請が来ました。IFLでは、これまでも国籍・民族的背景などを問わず、インスリンを始め、糖尿病医療に必要な物品が無くて困っている人たちに支援をしてきました。IFLのネットワークを通じて、現地でインスリンを必要としている人たちのために、少しでも助けになるよう当基金として願いを託すことに決めました。同じ糖尿病の仲間と医療関係者、その他皆様へこの度のご支援について、ご協力をお願いします。

 戦争は、攻撃する側もされる側も、双方に甚大な被害が出ますし多くの人たちが犠牲となります。一日も早く、平和が戻り、糖尿病の患者も安心して生活ができる日が来ることを祈るばかりです。

■ウクライナの糖尿病患者さんへの支援については、下記の中からご希望の方法をお選びいただけます。

(1)国際糖尿病支援基金を通じてIFLへご寄付の場合

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口
※通信欄へ「IFL ウクライナ支援」とお書き頂きますようお願い致します。

 御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄にご希望のお名前をご記入ください。

(2)Spare a Rose for Ukraineを利用してのご寄付
https://www.insulinforlife.org/spare-a-rose/

「Spare a Rose」については、こちらをご覧ください。

ウクライナへ支援物資が届きました。(IZLドイツ、オーストリアレポート)

 IZLオーストリア代表のサラさんによると、現地の支援団体「My Suger」のオレグさんより、支援物資が無事にリヴィウの軍事病院に到着したとの報告がありました。

支援物資が入った荷物がウィーン経由で送られてきました
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 インスリン、モルヒネ、アドレナリンといった必須医薬品については、輸送するための特殊な手続きが必要でした。ウクライナ大使館から、この手続き方法を示した書類に従い、物資を発送しました。

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 オーストリア・ウクライナ大使館から医療品を輸送する際、書類に書かれてあった概要は以下の通りです。

  • ロシアの攻撃で、兵士だけではなく民間人の住宅や治療施設、幼稚園なども被害を受け、何百万が避難するなど人道状況が危機的状況にあること。医者への負担が増し薬や医療品が不足している。
  • ウィーンからウクライナのリヴィウまで、薬品類は冷蔵での輸送が必要である。 具体的な担当者名や医療機関の一覧。
  • ウィーンからポーランドを経由するウクライナ国境まで、薬の物流の後方支援担当者名、供給された薬類についてのルートや輸送などの詳細や、最終的の届け先である病院名や担当者等の一覧の表記。

現地ウクライナについて

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 左の写真は、キエフ在住の医師と支援団体「MY SUGER」のオレグさんです。

 ウクライナ全ての主要都市において、インスリンを始めとする全ての必須医薬品供給がマヒしている状態です。ご存知の通り、前線に近づけば近づくほど、医薬品の提供を受けることが困難になります。薬局は限定された店舗しか営業していません。

 医薬品を最も必要としている都市は、ハリコフ、オデッサ、キエフ、ドニエプロペトロフスクで、他の主要都市も同様です。全ての支援物資の供給は、リヴィウを通じて各地域へと輸送されます。

 ウクライナ政府は、インスリンが必要な人々とのホットラインを開設しました。ホットラインに問い合わせをすれば、救急車で自宅へインスリンが届けられます。しかしながら、戦闘地域の前線に近い地域では、橋や道路が破壊されてしまい、一部の住民は居住地域に閉じ込められてしまっています。

 現地の1型糖尿病患者さんたちは、ソーシャルメディアを立ちあげて、少しでも長く生き延びるためにお互いに連絡を取り合い、インスリンなどの必要物資を融通し合っています。

 現地の糖尿病患者さんを支援するために、日本の皆様のご協力をお願い申し上げます。新しい情報が入り次第、引き続き、報告してまいります。

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