オピニオン/保健指導あれこれ
禁煙指導のかんどころ
No.3 身近に潜むPM2.5の恐怖!それはタバコです
勤労者健康科学研究所
2013年04月03日
PM2.5 とは?
タバコとPM2.5
PM2.5は、一連の報道にもあるように工場や一般家庭、交通機関で化石燃料を使うとたくさん出ますが、実はタバコの煙にもたくさん含まれていることが分かっています。
喫煙可能な室内においては、危険なレベルまでその濃度が高まることが分かっています。例えば部屋の中に喫煙者がいた場合、その部屋は200~700 に達することもあり、中国で問題となっている汚染濃度と変わらないのです。
下のグラフは、日本禁煙学会の受動喫煙ファクトシートに掲載されている、わが国の飲食サービス業の店内(車内)のPM2.5です。全面禁煙の店舗以外は、ほとんどすべてでPM2.5が100 を越えており、自由喫煙の居酒屋などは、北京の最悪汚染時に匹敵するPM2.5レベルとなっています。
つまりPM2.5の問題は、単なる他国の課題ではなく、間違いなく私たち日本人の身近に潜む深刻な健康問題であると言えます。
日本の様々な飲食サービス業店内(車内)のPM2.5濃度
※出典:「受動喫煙ファクトシート2 敷地内完全禁煙が必要な理由」(NPO法人 日本禁煙学会)
「禁煙指導のかんどころ」もくじ
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2024 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「禁煙指導」に関するニュース
- 2024年11月11日
- 脳の健康を守る8つの生活習慣 脳卒中・認知症・うつ病などが減少 良い睡眠をとることも大切
- 2024年11月11日
- 「加熱式タバコ」もやはり危険 従来のタバコと同様に健康リスクが がん細胞の増殖を促進 細胞死も
- 2024年10月28日
- 脳卒中の脅威が世界中で拡大 脳卒中の新規発症は30年間で70%増【予防のための8項目 80%は予防が可能】
- 2024年10月21日
- 睡眠や運動を改善すると欠勤や離職は減少 健康経営が従業員のメンタルヘルスを改善 健康支援プログラムが必要 順天堂大学など
- 2024年10月10日
- 70代の4割に週2日以上の運動習慣 生活習慣の改善に対する意識は「二極化」ー健保連『特定健診の問診回答に関する調査』