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【連載更新】No.4 治療前の画像検査とがんの臨床試験

 連載「乳がんとともに生きる人を理解する」(青木美保/帝京がんセンター 認定遺伝カウンセラー)を更新しました。

 第4回目治療前の画像検査とがんの臨床試験 では、治療前の画像検査と臨床試験についてです。日本では臨床試験はまだ限定的ですが、アメリカでは臨床試験は大きな治療選択肢のひとつになっているようです。

日本人の多くはマンモグラフィでは観察しづらい「デンス・ブレスト」

 乳がんの手術や治療前に、まずはマンモグラフィや超音波検査で、乳房内に腫瘤があるかどうか、腫瘤の大きさや広がり、わきの下のリンパ節(腋窩(えきか)リンパ節)に転移があるかどうかなどを確認するために、マンモグラフィや超音波検査などが行われます。  その後、乳がんと確定して、手術や治療方針を決めるために、乳房MRIやCTで、より詳細に乳房内のがんの広がりやリンパ節転移などを調べます。

 マンモグラフィやCTは、若干被曝がありますが、通常の方では健康に影響はありません。妊娠中や妊娠している可能性がある方は、被曝のない超音波検査やMRIで検査します。

 画像検査によって得意・不得意があり、またメリット・デメリットがあります。1つの画像検査で必要な情報が得られないこともあり、その場合は複数の画像検査で補い合います。

 とくに、乳腺が発達している乳腺濃度が高い方(デンス・ブレストともいいます)では、マンモグラフィでは観察しづらく、超音波検査やMRIが併せて勧められます。あまり知られていない事実ですが、日本人の多くはデンス・ブレスト(関連記事:アジア人の約8割が"デンスブレスト" )です。

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No.4 治療前に医師に聞いておきたいこととセカンドオピニオン
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