10月は「乳がん月間」 マンモグラフィ検査を毎年受けている女性は乳がんリスクが減少 乳がん検査の最新情報
10月は「乳がん月間」 検査を受けている女性は乳がんリスクが減少
乳がんを発見するためのマンモグラフィ検査を、毎年受けている女性は、2年に1回あるいはそれ以上の間隔を空けて検査を受けている女性に比べて、乳がんを発症し進行する可能性が低く、乳がんと診断された女性でも生存率が高いことが明らかになった。 「40歳以上の女性のうち、乳がんの検査を受けているのは、米国では65%程度です。そのうち毎年検査を受けている女性は、わずか半数に過ぎません」と、米ピッツバーグ大学医療センター放射線科のマルガリータ ズーリー教授は言う。 「今回の調査で、閉経前女性を含め、乳がんを発見するためのマンモグラフィ検査を毎年受けている女性は、2年に1度以下の頻度で検査を受けるよりも、大きなメリットを得られることが示されました」としている。検査を毎年受けていれば乳がんを発症したときの負担も少ない
研究グループは今回、マンモグラフィ検査の最適な間隔を調べるため、1回以上のマンモグラフィ検査の記録のある8,145人の乳がん患者の記録を解析した。 その結果、末期の乳がんが確認された女性の割合は、検査を2年に1回受けている女性では14%、それよりも長い間隔を空けて受けている女性では19%だったが、毎年受けている女性では9%と大幅に低いことが分かった。 さらには、検査を毎年受けている女性は、乳がんを発症した場合も生存率が大幅に高いことも分かった。 「マンモグラフィ検査を毎年受けると、乳がんを早期発見できるようになり、乳がんが発見された場合でも治療を行いやすく、回復も容易で生存率も高く、治療費の削減にもつながります」と、ズーリー教授は指摘する。日本でも乳がん検査を毎年受けている女性は少ない
一方で、多くの臨床研究により、乳がんのマンモグラフィ検査を受けるメリットは実証されているものの、女性が検査を受ける間隔の推奨については、ガイドラインによって異なるという現状がある。 米国放射線学会などは、40歳以上の女性は乳がんの検査を毎年受けることを推奨しているが、米国予防医療専門委員会などは、2年に1回の検査を推奨している。 日本でも、40~69歳の女性の乳がん検診の受診率は50%未満で、毎年受けている女性は少ないことが報告されている。 「女性は意識して、乳がんの検査を毎年受けることをお勧めします。乳がんの検査を受けることに大きなメリットがあることは明らかです」と、ズーリー教授は強調している。Breast Cancer Screening Interval: Effect on Rate of Late-Stage Disease at Diagnosis and Overall Survival (Journal of Clinical Oncology 2024年8月21日)
Annual Breast Cancer Screening at 40 Saves Lives (北米放射線学会 2024年2月20日)
Outcomes of Breast Cancer Screening Strategies Based on Cancer Intervention and Surveillance Modeling Network Estimates (Radiology 2024年2月20日)
Novel Technique Has Potential to Transform Breast Cancer Detection (北米放射線学会 2024年2月9日)
Breast Cancer Detection Using a Low-Dose Positron Emission Digital Mammography System (Radiology: Imaging Cancer 2024年2月9日)
AI-supported mammography screening is found to be safe (ルンド大学 2023年8月2日)
Artificial intelligence-supported screen reading versus standard double reading in the Mammography Screening with Artificial Intelligence trial (MASAI): a clinical safety analysis of a randomised, controlled, non-inferiority, single-blinded, screening accuracy study (Lancet Oncology 2023年8月)
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