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冬の肌の手入れ 簡単にできるケアで乾燥肌を緩和

 寒さが増してくると気になるのが乾燥。手足がかゆくなったり、カサカサになるといった乾燥肌の症状に困っている人は多い。乾燥肌は、家庭で適切なケアを行うことでかなり緩和することができる。

 米コロンビア大学医療センターのロビン グマイレク博士(皮膚科)は、家庭でできる乾燥肌対策として次のことを解説している。
皮膚科が教える皮膚の乾燥対策
 乾燥肌というと「肌質の問題で、深刻な病気ではない」と捉える人がいるかもしれない。しかし、皮膚トラブルを放置したままでいると症状が悪化したり、日常生活にも支障が出ることもある。

 皮膚が乾燥すると外部からの刺激を受けやすくなるため、ちょっとした物理的な刺激にも敏感になる。すると、下着のしめつけ部位がかゆくなったり、髪や衣類の感触が気になりイライラしたり、ストレスも増える。かゆみがひどい場合は、睡眠不足におちいるケースもある。

 また、ついかき過ぎてしまって炎症や湿疹化をまねいたり、皮膚をひっかくこと自体が刺激になってさらにかゆみが生じ、悪循環に陥ることもある。また、長期間にわたってかいたりこすったりを繰り返していると、やがては傷跡のように残ってしまう可能性もある。

 うるおいのある健康な皮膚の表面は、きれいに整列した「角質層」と、汗と皮脂が混ざりあってできる「皮脂膜」が覆って、皮膚にバリアをつくっている。

 冷たい空気や風にさらされることで、角質層がはがれ、末梢血管が収縮し、皮膚の血流が悪くなる。皮脂の分泌が悪くなると同時に、肌の水分も少なくなる。外からの刺激に対しても無防備になりので、肌荒れを起こしてさまざまな肌トラブルが起こる。

 皮膚の皮脂や水分が失われることで、肌本来の保湿力、抑制力が低下し、乾燥が進んでいく。乾燥肌がひどくなった状態は、皮脂欠乏性湿疹ともいう。

 そうならないための乾燥肌対策の方法をまとめると、次のようになる。

・ 室内の湿度に注意
 冬は1年を通して空気がもっとも乾燥する季節。暖房であたためられた室内では、湿度30%以下ということも少なくない。
 とくに、夏から秋に肌のダメージを抱え、皮膚のバリア機能が低下したまま冬を迎えた人は、気温が下がるにつれていっそう肌のカサつきを自覚することになる。
 肌やのどの健康を考えると、湿度は60%をキープすることが理想的だ。

・ 洗顔では界面活性剤のないものを使用
 角質層をおおって肌の水分を封じ込める働きをしている皮脂膜を、界面活性剤の入った洗顔料で洗い流して落とさないように注意することが必要だ。
 界面活性剤には皮脂や角質細胞間脂質を流してしまう働きがあり、乾燥肌がどんどん進んでしまう。洗顔料を使うなら1日1回程度、朝の洗顔は素洗いでも十分。

・ 保湿剤の入った乳液やクリームを使用
 バリア機能が弱った角質層を保護することが大切。皮膚の水分を保つことが乾燥肌の治療となる。乾燥肌がひどい場合には、保湿剤の入った乳液やクリームを使用し、皮膚の水分を保持する。
 化粧水でかぶれを起こしたときは、しみる部分にはワセリンを塗って肌を保護する。

・ 体の保湿対策も忘れずに
 冬は、顔に限らず体も乾燥もしていて、足のすねや腕などが白い粉をふいたようになることがある。白い粉の正体は、乾燥により皮膚からはがれ落ちた角質だ。冬は体の保湿ケアをよりいっそう心がけよう。

・ 熱いお湯の長時間入浴は避ける
 乾燥を防ぐには入浴の仕方も大きなポイントになる。お湯は皮脂膜や角質の脂質を流してしまうので、熱いお湯に長くつかっていると皮膚の乾燥が進む。
 お風呂は体をあたためたり、リラックスしたいなどさまざまな目的があるが、お肌のうるおいを守ることを考えるなら、ぬるめのお風呂に入り長湯しないことがお勧めだ。
 乾燥肌が気になるという人は、石けんで体を洗わずに、お風呂につかるだけにすると良い。入浴後は、体に湿り気があるうちに、全身にボディクリームやローションを塗って十分に保湿をする。

・ 体の内側からも水分補給
 冬は、肌の乾燥にともなって、顔のたるみも目立つようになる。外側からの保湿ケアも大事だが、体内にきちんと水分を取りこんで、細胞内の水分を保つことも必要だ。そのためには水分補給が大事となる。
 細胞組織にすばやく水分を補給するなら、糖分の少ない飲料をカロリーをチェックしながら飲むと良い。

・ 皮膚科を受診する
 市販のクリームなどを使用しても乾燥肌が改善されない場合は、自身によるケアをいったん中止して、皮膚の専門である皮膚科で診察を受ける。

Prevent Winter from Weathering Your Skin(ニューヨーク プレスビテリアン病院 2013年10月1日)

[Terahata]

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