ニュース

新生児の小頭症増加に関連の疑い~妊婦の「ジカ熱」流行地域への渡航注意

 中南米地域で「ジカ熱」の流行が拡大している中、近年ブラジルにおいて増加している新生児の小頭症とジカウイルスとの感染が示唆されている。そのため厚生労働省は各都道府県と各検疫所に対して、ジカ熱についての情報提供と協力を依頼。特に妊婦に対して流行地域への渡航を慎重に検討するよう呼び掛けている。

 ジカ熱は「ジカウイルス感染症」とも呼ばれる、フラビウイルス科フラビウイルス属のジカウイルスによる蚊媒介感染症。

 これまでにアフリカや中央・南アメリカ、アジア・太平洋地域で発生が確認されているが、1月15日現在の流行地域として米国CDC(アメリカ疾病管理予防センター)が注意を呼び掛けているのはブラジルやコロンビア、エルサルバトルなど中南米地域となっている。

 ジカ熱は蚊に刺されてから3~12日の潜伏期間を経て発症。症状は主に38.5℃以下の軽度の発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛、斑丘疹、結膜炎、疲労感、倦怠感などで、一般的にデング熱などよりは軽症とされる。

 しかし、ブラジルでは近年、小頭症の新生児が増加しており、母親が妊娠中にジカ熱に感染したこととの因果関係が示唆されている。科学的な解明はまだ行われていないが、厚生労働省は妊婦に流行地域への渡航は控えるよう注意喚起を行い、やむを得ず渡航するときは厳密な防蚊対策を講じるよう呼び掛けている。

ジカ熱に関する情報提供について(厚生労働省)
妊婦のジカ熱感染と小頭症の発生のおそれについて(日本産婦人科医会)[PDF]
[yoshioka]
side_メルマガバナー

「健診・検診」に関するニュース

2023年08月09日
8020達成率は5割以上 若い世代の歯周病増、口腔ケアが課題に
厚労省「令和4年歯科疾患実態調査」より
2023年08月08日
若い世代でも「脂肪肝疾患」が増加 やせていても体脂肪が蓄積 肥満とどう違う?
2023年07月28日
2022年度版「健診・保健指導施設リスト」状況を報告します【保健指導リソースガイド】
2023年07月24日
標準体重でも3分の1は実は「肥満」 BMIは健康状態をみる指標として不十分 やせていても安心できない
2023年07月11日
自治体健診で高齢者のフレイルを簡便に判定 「後期高齢者の質問票」でリスクが分かる 「フレイル関連12項目」とは?
2023年06月20日
肝臓学会が「奈良宣言2023」を発表 肥満・メタボの人は「脂肪肝」にもご注意 検査を受けることが大切
2023年06月12日
自治体健診で「心房細動」を早期発見 健康寿命と平均寿命の差を縮める 日本初の「健康寿命延伸事業」 大分県
2023年06月05日
要介護認定リスクと関連の深い健診6項目が明らかに 特定健診・後期高齢者健診のデータから判明 名古屋市
2023年05月19日
令和4年度「東京都がん予防・検診等実態調査」 受診者増加のための取組み率は健康保険組合で85%に上昇
2023年05月18日
さんぽセンター利用の5割以上「健診結果の措置に関する説明力が向上」
-『令和4年度産業保健活動総合支援事業アウトカム調査報告書』-
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,000名)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶