ニュース
来年夏ごろまでに新自殺総合対策大綱案を作成 厚労省の検討会
2016年12月13日
厚生労働省は「自殺総合対策大綱」の見直し検討に着手し、平成29年夏ごろを目途に新たな大綱案の作成を行う。12月5日には東京都内で、新たな自殺総合対策大綱の在り方に関する検討会の第1回会合が開かれ、今後のスケジュールや進め方などについて話し合いがもたれた。
平成24年8月に閣議決定された現在の自殺総合対策大綱は、おおむね5年をめどに見直すこととされている。そのため今年、有識者らによる「新たな自殺総合対策大綱の在り方に関する検討会」が設置され、5回程度の会合を重ねて平成28年度中に案を取りまとめることとなった。委員長には、自殺総合対策推進センター長の本橋豊氏が就任。その後、平成29年4月から5月ごろにパブリックコメントを募り、同年夏ごろの閣議決定を目指す。
また平成28年4月に施行された改正自殺対策基本法で、都道府県・市町村は、それぞれ自殺対策計画の策定が義務化されている。今回、示された「今後の自殺対策の流れ」によると、まず平成29年度に全都道府県で計画を策定。市町村では平成29年度中に先駆的自治体(モデル自治体)がいちはやく計画を策定し、平成30年度には全市町村での策定を目指す。また、67の全都道府県と政令市では「地域自殺対策推進センター」の設置も推進していく。
一方、自殺総合対策推進センター(JSSC)は平成28年度中に全自治体の自殺実態について分析と把握をし、地域特性に応じた自治体の類型化と、政策パッケージの立案を行う。そのうえで、都道府県などに対して自殺実態や地域特性に応じた自殺対策計画の策定を支援。平成30年度以降は、PDCAサイクルの各段階で「必要なアウトプット(働きかけ)」を具体的に示し、自殺対策の実践と貢献を進めていくという。
次回の検討会は12月末に開かれ、フォローアップを踏まえた論点案の提示・検討などが行われる予定。
厚生労働省 新たな自殺総合対策大綱の在り方に関する検討会(第1回)
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2021 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「メンタルヘルス」に関するニュース
- 2020年11月09日
- ウォーキングなどの運動が体と心を健康にする がんサバイバーにも恩恵 どんな運動が良いのか?
- 2020年11月09日
- 睡眠を十分にとれないと肥満や糖尿病が悪化 日本人は睡眠が足りていない こうすれば解決できる
- 2020年11月02日
- 【2019年国民健康・栄養調査2】男性の38%、女性の41%が「睡眠時間が6時間未満」 喫煙率は10年間で最低を更新
- 2020年10月27日
- 【新型コロナ】なぜ肥満と高齢の人は重症化しやすい? いま求められている対策は何か?
- 2020年10月27日
- 乳がんサバイバーの体験・悩み・知恵をAIで共有するエピソードバンクを開発 大学と患者グループが共同で運営
- 2020年10月27日
- 睡眠が足りていないと「人生を楽しめなくなる」との研究結果 睡眠不足でストレス反応が悪化
- 2020年10月23日
- 【健やか21】「コロナ禍における自殺の動向に関する分析(緊急レポート)」の報告(中間報告)について(いのち支える自殺対策推進センター)
- 2020年10月19日
- 【新型コロナ】世界メンタルヘルスデー コロナ禍によるストレスは深刻 早急なサポートが必要
- 2020年10月16日
- 【健やか21】第3回「コロナ×こどもアンケート」中間報告(国立成育医療研究センター)
- 2020年10月12日
- 毎日の歩数が多いほど死亡リスクは低下 1日の歩数を1000歩増やすだけでも効果
最新ニュース
- 2021年01月19日
- 【新型コロナ】「自然」の豊かな環境でストレスを解消 心の元気を保つために「行動の活性化」を
- 2021年01月18日
- 「和食」が健康にもたらすメリットは多い 5割が「健康に良い」、8割以上は「和食が好き」
- 2021年01月18日
- 冬の「ヒートショック」を防ぐ6つの対策 急激な温度変化は体にとって負担 血圧変動や脱水に注意
- 2021年01月18日
- 【新型コロナ】ワクチンの利益とリスク 正しく評価し、接種の判断を 日本感染症学会が提言「ゼロリスクはありえない」
- 2021年01月18日
- 電解水素水が酸化ストレスと炎症を抑制する可能性 ストレス負荷に対する生体応答を調査
~保健指導・健康事業用 教材~
-
アイテム数は3,000以上! 保健指導マーケットは、健診・保健指導に役立つ教材・備品などを取り揃えたオンラインストアです。 保健指導マーケットへ