ニュース

【新連載】乳がん発見から治療・生活・食事・仕事まで

 新連載乳がん発見から治療・生活・食事・仕事まで (土井 卓子/かまくら乳がんセンター センター長) 第1回~第3回目を公開しました。

 乳がんは日本女性がかかりやすい悪性疾患の第一位です。乳がんと上手に向き合う方法、上手に超えてゆく方法を一緒に考えていきましょう。

No.1 どんな人が乳がんに罹りやすく、どんな生活をすればかかりにくいのでしょうか?

 乳がんはエストロゲンという女性ホルモンと関連があると考えられています

 初潮が早い、閉経が遅い、初産が遅い、出産しなかった、出産数が少なく授乳をあまりしなかった、閉経後に肥満である、ホルモン補充療法を長期間受けたなどエストロゲンの影響をより多く受けた方に乳がん発生リスクが少し高いことがわかっています。

No.2 早期発見のために検診はどのように受ければよいのでしょうか?

 日本女性がきちんとマンモグラフィ検診を受けると、50歳以上の女性は約23%、40代女性でも約17%死亡率が減少することがわかっています。

 海外では検診受診率が70%以上と高く、1990年代後半から乳がんによる死亡率が減少しました。日本はまだ受診率が40%に届かず、死亡率も上昇中です。早く減少に転じたいものです。

No.3 検診で乳がんを疑ったらどのような検査をするのでしょうか?

 まず、問診、視触診を行います。マンモグラフィ、エコーで確認し、病変があれば細胞診、組織診で診断を確定します。

 いつから、どんな症状があるのか、月経と関連があるのか、妊娠、出産、授乳歴はどうなのかを伺います。閉経前か後か、診察時が月経周期のどこに該当するのか、ホルモン補充療法を行っているかどうかは乳がんの診察にとって大切な情報です。

[保健指導リソースガイド編集部]
side_メルマガバナー

「健診・検診」に関するニュース

2023年08月09日
8020達成率は5割以上 若い世代の歯周病増、口腔ケアが課題に
厚労省「令和4年歯科疾患実態調査」より
2023年08月08日
若い世代でも「脂肪肝疾患」が増加 やせていても体脂肪が蓄積 肥満とどう違う?
2023年07月28日
2022年度版「健診・保健指導施設リスト」状況を報告します【保健指導リソースガイド】
2023年07月24日
標準体重でも3分の1は実は「肥満」 BMIは健康状態をみる指標として不十分 やせていても安心できない
2023年07月11日
自治体健診で高齢者のフレイルを簡便に判定 「後期高齢者の質問票」でリスクが分かる 「フレイル関連12項目」とは?
2023年06月20日
肝臓学会が「奈良宣言2023」を発表 肥満・メタボの人は「脂肪肝」にもご注意 検査を受けることが大切
2023年06月12日
自治体健診で「心房細動」を早期発見 健康寿命と平均寿命の差を縮める 日本初の「健康寿命延伸事業」 大分県
2023年06月05日
要介護認定リスクと関連の深い健診6項目が明らかに 特定健診・後期高齢者健診のデータから判明 名古屋市
2023年05月19日
令和4年度「東京都がん予防・検診等実態調査」 受診者増加のための取組み率は健康保険組合で85%に上昇
2023年05月18日
さんぽセンター利用の5割以上「健診結果の措置に関する説明力が向上」
-『令和4年度産業保健活動総合支援事業アウトカム調査報告書』-
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,000名)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶