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「オーラルフレイル」の予防を啓発 無料アプリや冊子の提供を開始

 サンスターグループは、口の動きのチェックやトレーニングができる無料のiPhoneアプリ「毎日パタカラ」の配信を開始した。オーラルフレイルの予防を啓発するアニメーションや冊子の公開も始めた。
「オーラルフレイル」を予防啓発するアプリ
 「オーラルフレイル」とは、滑舌の低下、食べこぼし、飲食時の「むせ」など、ささいな口の衰えをきっかけに口の機能が低下し、食べる機能の障害へと進む現象。

 口のささいな衰えを放置すると、食事が偏り栄養状態が悪化し、全身の筋肉量が低下し、口と全身のフレイル(虚弱)が進むという悪循環につながり、要介護状態となるリスクが高まる。

 これを防ぐには、食べられる口を維持することが重要で、むし歯、歯周病の予防などの「歯の喪失予防」と、噛みくだく、飲み込むなどの機能を衰えさせない「口腔機能維持」の両方が必要となる。

 サンスターが配信しているiPhoneアプリ「毎日パタカラ」では、通話用マイクに向かって「パ・タ・カ」音を一定時間に連続で何回発音できるかによって、唇や舌の動きの状態を確認できる。

 「パ」の音で食べ物を口からこぼさない唇の働き、「タ」の音で上あごにしっかりくっつく舌の働き(食べ物を押しつぶす・飲み込む)、「カ」の音で誤嚥せずに食べ物を食道へと送る筋肉の働きについてチェックし、判定結果を表示する。

 また、必要な口の機能を維持する毎日のトレーニング方法をガイドし、トレーニング実施履歴を表示する。
「オーラルフレイル」を防ぐために 研究の第一人者が解説
 同社が提供している冊子「Mouth & Body Topics 食べられる口で健康寿命の延伸を目指す~オーラルフレイル予防最前線~」では、オーラルフレイルとは何か、どう対処すれば防げるかを、オーラルフレイル研究の第一人者である医科・歯科の医師の解説により紹介している。

 東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢教授は、老年医学の専門家で、いち早く口の機能の衰えが全身の虚弱につながることを大規模疫学調査「柏スタディ」によって明らかにした。冊子では、オーラルフレイルに着目したきっかけと柏スタディの研究結果、栄養面からみたオーラルフレイル予防のコツについて解説している。

 また、歯科医師の立場から長年高齢者医療に携わり、早くから口の機能維持にも取り組んできた東京都健康長寿医療センター歯科口腔外科の平野浩彦部長は、口の機能低下が新たな病気として保険医療制度に組み込まれた経緯、オーラルフレイル予防研究の最新の研究成果、家庭でも取り組める口の機能維持のコツを解説している。

 冊子は医療関係者や大学・行政などに配布する。PDF版は同社サイトでダウンロードできる。

 同社はこれまで、歯の喪失予防を推進する、80歳で20本以上の歯を保つことを目標にした「8020運動」を支援してきた。今後はこれに加え、口腔機能維持の啓発を行なうことで、オーラルフレイル予防を支援し、健康寿命の延伸に寄与したいとしている。

サンスター
[Terahata]

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