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「主食・主菜・副菜が揃った食事」は低所得層ほど少ない 2018年「国民健康・栄養調査」(1)
2020年01月17日
主食・主菜・副菜が揃ったバランスの良い食事を毎日食べている世帯の割合は、所得が低いほど少ないことが、厚生労働省の2018年「国民健康・栄養調査」の結果で分かった。
健診の受診率、野菜の摂取量や運動習慣、飲酒や喫煙などでも、所得の違いで差が出ており、社会経済状況が健康に影響を及ぼしている実態があらためて浮き彫りになった。
健診の受診率、野菜の摂取量や運動習慣、飲酒や喫煙などでも、所得の違いで差が出ており、社会経済状況が健康に影響を及ぼしている実態があらためて浮き彫りになった。
所得が低いほど栄養バランスが悪化する傾向
厚労省は、栄養バランスの指標として主食、主菜、副菜を組み合わせた食事を推奨している。そうした食事を1日2回以上食べる頻度が「ほとんど毎日」と回答した人の割合は、所得が600万円以上の世帯では男性 52.5%、女性 57.5%だったのに比べ、200万円未満の世帯では男性 37.3%、女性 39.6%と低かった。
主食・主菜・副菜を組み合わせて食べることがバランスの良い食事であることを知っている人の割合は、所得が600万円以上の世帯では男性 88.2%、女性 87.7%で、200万円未満の世帯では男性 81.8%、女性 93.2%だった。
主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を摂れない理由は、所得が600万円以上の世帯では「外食が多く、難しい」(男性 30.2%、女性 11.2%)が多く、200万円未満の世帯では「食費の余裕がない」(男性 22.1%、女性 28.9%)が多かった。
所得が多いと野菜が増えるが、塩分も増える
所得と食品を選択する際に重視する点について「栄養価」を挙げた人の割合は、年間所得が600万円以上の世帯で男性 34.3%、女性 62.1%だったのに対し、200万円未満の世帯では男性 25.3%、女性 45.1%と少なかった。
1日の野菜の平均摂取量については、年間所得が600万円以上の世帯で男性 296.6g、女性 278.5gだったのに対し、200万円未満の世帯では男性 253.9g、女性 266.6gと少なかった。
一方、食塩の平均摂取量は、年間所得が600万円以上の世帯で男性 11.2g、女性 9.3gだったのに対し、200万円未満の世帯では男性 10.5g、女性 9.2gと有意に少なかった。
所得が少ないと健診未受診が増える 運動習慣にも差
健診を受けていない人の割合は、年間所得が600万円以上の世帯で男性 16.7%、女性 26.1%と少なかったのに対し、200万円未満の世帯では男性 40.7%、女性 41.1%と多かった。
運動習慣のない人の割合は、年間所得が600万円以上の世帯で男性 61.7%、女性 63.1%だったのに対し、200万円未満の世帯では男性 66.4%、女性 70.9%と多かった。
また、歩数の平均値は、年間所得が600万円以上の世帯で男性 7,015歩、女性 6,373歩だったのに対し、200万円未満の世帯では男性 5,327、女性 5,685と少なかった。
就業時間が週60時間以上の人は肥満が多く運動不足
1週間の平均的な就業時間と生活習慣に関する調査では、健診未受診の割合は、就業時間が週60時間以上の人では男性 16.2%、女性 20.7%だったのに対し、週1~39時間の人では男性 26.3%、女性 29.4%と高かった。
さらに、就業時間が週60時間以上の人では、肥満者の割合(男性 34.9%、女性 30.2%)、運動習慣のない割合(男性 78.3%、女性 96.2%)、喫煙の割合(男性 38.5%、女性 6.9%)、リスクを高める量の飲酒の割合(男性 22.9%、女性 19.0%)、十分な休養をとれていない割合(男性 42.2%、女性 32.8%)がそれぞれ高かった。
喫煙率は低下するも「加熱式たばこ」が増加
習慣的に喫煙している人の割合は17.8%(男性 29.0%、女性 8.1%)で、この10年間で減少している。年代別では30~60歳代の男性に喫煙者が多く、3割を超えている。たばこをやめたいと思う人の割合は32.4%(男性 30.6%、女性 38.0%)。
たばこ製品の種類別にみると、「紙巻きたばこ」(男性 77.0%、女性84.9%)、「加熱式たばこ」(男性30.6%、女性23.6%)となった。加熱式たばこは、とくに若い世代で浸透しており、男性では20歳代で50.8%、30歳代で52.1%、40歳代で42.4%に上り、女性では20歳代で34.5%、30歳代で46.2%、40歳代で31.1%に上る。
所得別にみた生活習慣の違い
| 200万円未満 | 200~399万円 | 400万円~599万円 | 600 万円以上 | ||
| 男性 | 40.7% | 29.8% | 19.2% | 16.7% | |
| 女性 | 41.1% | 34.2% | 36.8% | 26.1% | |
| 男性 | 253.9g | 271.2g | 301.2g | 296.6g | |
| 女性 | 266.6g | 264.4g | 283.7g | 278.5g | |
| 男性 | 66.4% | 70.6% | 66.3% | 61.7% | |
| 女性 | 70.9% | 76.5% | 78.6% | 63.1% | |
| 男性 | 5,327歩 | 6,751歩 | 7,243歩 | 7,015歩 | |
| 女性 | 5,685歩 | 5,897 | 5,779歩 | 6,373歩 | |
| 男性 | 34.3% | 32.9% | 29.4% | 27.3% | |
| 女性 | 13.7% | 9.6% | 6.6% | 6.5% | |
| 男性 | 12.1% | 15.3% | 13.8% | 19.2% | |
| 女性 | 6.6% | 8.7% | 15.6% | 8.7% | |
調査は2018年11月に実施。対象となったのは2018年国民生活基礎調査から層化無作為抽出した300単位区内の全世帯・世帯員。調査対象世帯数は5,032世帯で、身体状況調査の集計数は6,234人、生活習慣調査の集計数は6,554人。
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