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「歩きスマホ」を自覚していない人が多い 事故を起こさないための6ヵ条
2016.01.14
 歩きながらスマートフォンで話したり、メールを読むのは危険だ。「歩きスマホ」をしていても自分では気が付いていない人が多く、深刻な怪我につながる危険性が高いことが米国の調査で明らかになった。
自分が「歩きスマホ」をしていると気付いていない人が多い
 スマートフォンで話をしたり、携帯メールを読みながら歩くのは危険な習慣だ。人にぶつかったり、転んだり、駅のホームから落ちたりする危険性が高い。

 米国整形外科学会(AAOS)の調査によると、「歩きスマホ」により怪我のリスクに曝される米国人が増加している。

 同学会が米国の8都市(ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ、フィラデルフィア、ヒューストン、フェニックス、アトランタ、シアトル)の街路で2,000人を対象に行った調査で、78%は「歩きスマホ」が危険な行為と考えていることが明らかになった。

 約40%は「歩きスマホ」をしている人がぶつかったり、転んだりなど、危険にさらされているのを見たことがあり、26%は自分自身が歩行中に危険を感じたことがあると答えた。

 一方で、74%は「他人は日常的に歩きスマホをしていると感じる」と答えたが、「自分自身が歩きスマホをしている」と答えたのは29%にとどまった。

 「多くの人は自分がふだん歩きスマホをしていることに気付いておらず、危険にさらされていると自覚していません」と、ジェファーソン大学病院の整形外科医であるアラン ヒリブランド氏は言う。

「歩きスマホ」により7万人が怪我
 2013年に発表された調査結果によると、歩行中にスマホを操作していて怪我をしたり事故に遭った人の数は2004~2010年に2倍に増えた。

 国家道路交通安全局(NHTSA)の調査では、米国では2010年に7万人が歩行中に怪我したことが示されている。

 AAOSの調査では、特に若年者は歩きながら音楽を聞いたり、通話をしたり、メールを読んだりしていて、怪我をする可能性が高かった。深刻な怪我をする可能性がもっとも高いのは55歳以上の女性で、18~34歳の女性は危険を感じる可能性は高かいものの実際に怪我をする割合は低かった。

 「なぜ歩きながらスマホ操作などのマルチタスク作業をするのか?」という質問に対しては、48%は「分からない」、28%は「歩行中に他のことを同時に行っても問題はない」、22%は「忙しいので時間を効率的に使いたい」とそれぞれ回答した。

 「デジタル機器が普及し、道路や交通施設、駅などでスマホなどを操作し、事故を発生させる人が増えています。人と接触したり、階段やホーム、柱などにぶつかったり、転落したりして、擦り傷や打撲、骨折などの事故が増加しています」と、ヒリブランド氏は言う。

安全に歩行するための6つのアドバイス
 米国整形外科学会(AAOS)は、周囲に注意しながら安全に歩行するために、次のことをアドバイスしている――

・ 「歩きスマホ」をすると視野が極端に狭くなり、周囲に注意を向けることができない。非常に危険な行為なので何としても避けるべきだ。

・ ヘッドホンで音楽などを聴くときは、ボリュームを下げて、周囲の環境や交通の音を聞き分けられるようにする。

・ 知人や子供と話をしたり、スマホなどの電子機器を使う必要のあるときは、安全な場所まで歩いて行き、そこで立ち止まって用事を済まそう。

・ 事故は交差点で起こりやすい。通行するときは、交差点の前で必ず立ち止まり交差路の状況をよく見て、走ってくる車があるときはその車が通り過ぎるまで待って歩こう。信号機がある交差点では、必ず信号機の表示を確認する。また、交通量の少ないところでも、いきなり飛び出さないで安全を十分確かめる。

・ 1日のうちでもっとも交通事故が発生しやすいのは夕暮れ時だ。特に冬は屋外での明るさは日没後の30分間で急激に変化する。歩行者からは車が見にくくなり、距離感を誤りやすくなる。また、車や人の動きが活発になるのもこの時間帯だ。夕暮れ時の交通事故に注意しよう。

・ スマホなどを使用しながら運転している自転車やバイクと接触して起こる事故も発生している。歩行中は自分自身が怪我をするだけでなく、周囲の人に怪我をさせたりする可能性があることを認識しよう。

Distracted Walking(米国整形外科学会 2015年12月)
DIstracted Walking Study: Topline Summary Findings(米国整形外科学会 2015年12月)

(Terahata)
©2017 日本医療・健康情報研究所. 掲載記事・図表の無断転用を禁じます。

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