ニュース

睡眠を改善するためのハンドブック 対象者に合わせた保健指導

 公益財団法人健康・体力づくり事業団は、厚生労働省の「健康づくりのための睡眠指針」にもとづいた保健指導ハンドブックを制作し、インターネットで公開を始めた。表やグラフを多用し解説しており、指導者自身が睡眠について理解し、健康相談・教育に役立てられる内容になっている。
睡眠の重要性を視覚的に解説 指導に活用できる教材に
 保健指導ハンドブックは、厚労科学研究の一環として東北大学老年・在宅看護学分野の尾崎章子教授と浜松医科大学地域看護学の巽あさみ教授が作成したもの。ハンドブックを利用することで、(1)睡眠の基礎知識を身につけられ、対象者の特性に合わせた睡眠保健指導ができるようになり、(2)図表を多く用い視覚的に示すことで、より理解しやすい指導が可能になるという。

 睡眠障害とは、睡眠と覚醒に関連する多様な疾患をさす。もっとも多いものは不眠症だが、このほか過眠症、概日リズム睡眠障害、睡眠時無呼吸症候群をはじめとした睡眠呼吸障害、周期性四肢運動障害・むずむず脚症候群などがある。

 厚労省が公表している睡眠指針では、適切な量の睡眠の確保や質の改善、睡眠障害への早期対応の重要性などを取り上げているが、それぞれの項目を網羅的に解説しているため、現場で保健指導を行う際、あらかじめ指針のポイントや伝える内容をまとめておく必要がある。

 睡眠障害の症状としては、なかなか寝つけないという「入眠障害」、あるいは夜中に何度も目覚めてしまう「中途覚醒」、眠りが浅くて熟睡できない「熟睡障害」、朝早く目覚めてまだ睡眠が足りないにもかかわらず眠れないというような「早朝覚醒」などがあげられる。

 ハンドブックでは健診などの機会を利用して、自分の睡眠状態を理解し、睡眠による休養感が得られているかどうかを確認することを勧めている。
睡眠の悩みは解決できることを伝える工夫が必要

 さらに、こころの健康や生活習慣病などに対する保健指導のポイントを掲載。睡眠障害の内容により対応が異なり、適切な対処をすれば良好な睡眠を得られやすくなることを解説している。

 例えば、慢性化した不眠はうつ病発症リスクを高め、うつ病の8割以上に不眠がある。寝付けない、熟睡感がない、早朝に目が覚めてしまう、充分眠っても日中の眠気が強いことが続くような、睡眠障害は、体や心の病気の症状として現れている可能性があるので、保健医療専門職に相談することを勧めるようアドバイスしている。

 睡眠時無呼吸症候群については、激しいいびきや日中の強い眠気といった症状があることを挙げ、鼻マスクを通じて持続的に陽圧をかけて閉じている上気道を押し広げる「経鼻的持続陽圧呼吸療法」などの治療方法があることを説明している。

 また、睡眠不足や睡眠障害などの睡眠の問題は、疲労感をもたらし、情緒を不安定にし、適切な判断力を鈍らせるなど、生活の質に大きく影響する。睡眠の問題の背景に高血圧、心臓病、脳卒中の悪化がある場合もあることを説明し、改善しない場合は速やかに医師に相談する必要性を説いている。

健康づくりのための睡眠指針2014~睡眠12箇条~に基づいた保健指導ハンドブック(健康日本21)
健康づくりのための睡眠指針2014に基づいた保健指導ハンドブックの活用効果を高める教材(健康日本21)
健康づくりのための睡眠指針2014(厚生労働省 2014年3月31日)

[Terahata]

「特定保健指導」に関するニュース

2018年01月18日
たばこが原因で103万人が病気に 医療費は1.5兆円 受動喫煙では3200億円
2018年01月18日
犬・猫からの感染症「コリネバクテリウム・ウルセランス」 死亡例も
2018年01月17日
ヘルスケア領域のソーシャルインパクトボンド導入ノウハウ集を作成~日本総研
2018年01月16日
コンビニの食品選びを伝授! 「コンビニごはんガイド」4種
2018年01月11日
糖尿病3分間ラーニング、いま話題の〈血糖トレンド編〉公開
2018年01月11日
「特定保健指導」を受けると医療費が2割安く 全ての年齢階級で有意差
2018年01月11日
緑色の葉物野菜を毎日食べると認知能力の衰えを抑えられる
2018年01月11日
乳児には大人との身体接触が必要 社会的な絆を強め脳の発達に影響
2018年01月11日
腕帯の要らない「カフレス」血圧測定を開発 血圧変化を「見える化」
2018年01月11日
管理栄養士の9割が「おやつを食べる」 食べたときは次の食事で調整

最新ニュース

2018年01月19日
災害時の栄養バランスを考える「大震災を生き抜くための食事学」(第23回日本災害医学会ランチョンセミナー)
2018年01月18日
高齢者独居が4人に1人に 進む未婚・少子化 日本の世帯数の将来推計
2018年01月18日
「社会的つながり」が多いと認知症リスクが46%低下 国立長寿センター
2018年01月18日
たばこが原因で103万人が病気に 医療費は1.5兆円 受動喫煙では3200億円
2018年01月18日
ネットゲーム依存は「ゲーム障害」 WHO「国際疾病分類」に掲載
2018年01月18日
犬・猫からの感染症「コリネバクテリウム・ウルセランス」 死亡例も
2018年01月17日
【書籍プレゼント】『「はたらく」を支える!女性のメンタルヘルス』を2名様にプレゼント
2018年01月17日
ヘルスケア領域のソーシャルインパクトボンド導入ノウハウ集を作成~日本総研
2018年01月16日
コンビニの食品選びを伝授! 「コンビニごはんガイド」4種
2018年01月15日
東京都が「感染症対応力向上プロジェクト」の参加企業を募集
2018年01月12日
【健やか21】母子保健に関する活動をしている応援メンバー募集中!
2018年01月11日
糖尿病3分間ラーニング、いま話題の〈血糖トレンド編〉公開
2018年01月11日
「特定保健指導」を受けると医療費が2割安く 全ての年齢階級で有意差
2018年01月11日
緑色の葉物野菜を毎日食べると認知能力の衰えを抑えられる
2018年01月11日
乳児には大人との身体接触が必要 社会的な絆を強め脳の発達に影響
2018年01月11日
腕帯の要らない「カフレス」血圧測定を開発 血圧変化を「見える化」
2018年01月11日
管理栄養士の9割が「おやつを食べる」 食べたときは次の食事で調整
2018年01月10日
【参加者募集】 乳がんサバイバーの婚活セミナー@横浜「この経験を、恋愛・婚活・結婚生活にどう活かすか?」
2018年01月09日
大人の風しん抗体検査とワクチン接種を呼びかけ~東京都福祉保健局
2018年01月05日
[ 2/7 市民公開講演会参加者募集中!] 全国生活習慣病予防月間2018
2018年01月05日
産業保健に特化 「働く人のための健康づくりシリーズ」10教材を紹介
2018年01月04日
オピニオン 2017年にスタートした連載まとめ
2018年01月04日
2017年ニュース記事 Top10
2018年01月04日
「第2期データヘルスに向けて 今求められるコラボヘルス」へるすあっぷ21 1月号
2017年12月28日
【健やか21】7言語による動画『外国人住民のための日本の子育てシリーズ』
2017年12月27日
【健康啓発4コマ漫画】サンプル「スルフォラファン」「男性の乳がん」
2017年12月25日
年末年始の海外旅行前や帰国後に活用を!東京都の感染症予防ガイド
2017年12月21日
特定健診の実施率は50.1% 保健指導は17.5% ともに目標達成は困難
2017年12月21日
産業医の8割が「メンタルヘルス不調・過労対応に自信がない」
2017年12月21日
「電子たばこ」は禁煙の成功率を低下させる 禁煙治療を遠ざけるおそれ
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 6,740 人(2018年01月現在)
登録者の内訳(職種)
  • 保健師 44%
  • 看護師 20%
  • 管理栄養士・栄養士 22%
  • その他 14%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶