ニュース

【世界禁煙デー】 日本でもたばこの警告表示を拡大し画像を入れるべき

 たばこの箱に肺がんの患部などの画像を載せて健康リスクを訴えることを喫煙者の半数近くが認めているという結果を、国立がん研究センターが発表した。現在、国内で販売するたばこには画像付き警告は義務付けられていない。
 同センターでは、禁煙を支持する気持ちは喫煙者にも浸透しているとして、画像での警告や表示面積の拡大を訴えている。
たばこのパッケージに真っ黒な歯や肺の写真が
 喫煙はがんや呼吸器疾患、心筋梗塞、脳卒中などさまざまな病気の危険性を高めることが知られており、たばこのパッケージにも健康への害について注意を促す警告文が記されている。しかし、その警告文の面積はパッケージの30%にとどまり、実際にたばこを手に取る喫煙者で注意をする人は少ないおそれがある。

 国立がん研究センターは5月31日の「世界禁煙デー」を前に、どのようなパッケージであれば、たばこによる害が喫煙者により強く伝わるかを調査した。調査は今年4月に、1,000人の喫煙者を含む16歳以上の2,440人にインターネットで実施。

 その結果、警告表示の面積を拡大したり画像を入れることに過半数が賛成であることが分かった。画像を活用した警告は、先進国を中心に77ヵ国で採用されいるが、国内で販売するたばこには画像付き警告は義務付けられていない。

 さらに意外にも、そうした写真付き警告表示の導入に反対する人は喫煙者でも少数だった。写真付きの警告表示の導入は、喫煙者で賛成46%、反対21%。全体では賛成62%、反対12%だった。

 文字だけの警告よりも、真っ黒になった喫煙者の肺や胎児などたばこによる健康への害を生々しく伝える画像が付いた警告の方が、喫煙者に認識してもらいやすいと考えられていることも明らかになった。
警告表示はたばこのパッケージの50%以上を占めるべき
 肺がんリスクの警告表示で、喫煙者がもっとも内容を読むと思われる表示では、画像付きの警告を選んだ人が53%でもっとも多かった。日本で現状使われる文字だけの表示については、半数以上が効果が薄いと答えた。

 画像付き警告表示パターンについて、喫煙者が半数以上が画像を「不快」「不適切」と感じると回答した一方で、「不快」「不適切」と感じる表示パターンであっても、画像付き警告表示の導入自体には「賛成」と回答した喫煙者は約5割に達し、「反対」としたのは2割にとどまった。

 さらに、警告表示の面積を大きくすることについても、喫煙者の47%、成人全体の72%が「賛成」と回答した。

 世界保健機関(WHO)の「たばこ規制枠組条約(FCTC)」11条では、「警告表示はたばこのパッケージの50%以上を占めるべき」と定められている。

日本の喫煙率は19.6% 12%まで下げるのが目標
 日本の2014年の喫煙率は19.6%(男性 32.2%、女性 8.5%)で、2004年の26.4%から減っているが、健康日本21(第二次)の目標である12%には届いていない。

 厚生労働省がん対策推進協議会が2015年にまとめた「がん対策推進基本計画中間報告書」では、「がんによる死亡者の減少」数値目標(75歳未満の年齢調整死亡率の20%減少)の達成が困難であり、その大きな要因の1つとして「喫煙率半減」の水準に到達していないことが指摘されている。

 海外では、肺がんの患部などの画像入りのたばこ箱の警告表示を昨年時点で77ヵ国が導入。喫煙率が2~5%下がったとの報告もあるという。

 同センターは「警告表示の面積拡大や画像を入れることは日本でも検討されているが、世界のたばこ対策のレベルはもっと進んでいる。日本でのたばこの健康へ影響に関する情報提供のあり方には大きな改善余地がある」と指摘している。

たばこパッケージの警告表示について意識調査実施(国立がん研究センター 2016年5月30日)
たばこ政策支援部(国立がん研究センター)
[Terahata]

「健診・検診」に関するニュース

2017年10月23日
10代でも"スマホ老眼"が増加?―養護教諭対象のアンケートで明らかに
2017年10月19日
【追加募集決定!】「糖をはかる日」クッキングセミナー
2017年10月18日
「買物弱者」問題は深刻 700万人に増加 対策事業の半数以上が赤字
2017年10月18日
脳の健康を保つための「ライフ シンプル 7」 認知症は予防できる
2017年10月18日
結婚生活が安定すると男性の肥満や健康状態は改善 夫婦仲が健康に影響
2017年10月18日
心・脳血管疾患に注意 3人に1人が「発症前に知っていたら」と後悔
2017年10月18日
1回の採血で「4年以内の糖尿病発症リスク」を判定 アミノ酸バランスに着目
2017年10月18日
在宅介護高齢者の4人に1人が睡眠薬を使用 ケアマネジャー「見直し必要」
2017年10月17日
【アンケート協力のお願い】第3期特定健診・特定保健指導の改正内容について(保健指導従事者実態調査)
2017年10月12日
30代後半女性の体力が最低に 高齢者は過去最高 体力・運動能力調査

最新ニュース

2017年10月23日
10代でも"スマホ老眼"が増加?―養護教諭対象のアンケートで明らかに
2017年10月20日
【健やか21】養護教諭225名へのアンケート「生徒の"スマホ老眼"が増加」
2017年10月19日
【追加募集決定!】「糖をはかる日」クッキングセミナー
2017年10月19日
賞金5万円「全国生活習慣病予防月間2018」川柳とイラストを募集
2017年10月18日
「買物弱者」問題は深刻 700万人に増加 対策事業の半数以上が赤字
2017年10月18日
脳の健康を保つための「ライフ シンプル 7」 認知症は予防できる
2017年10月18日
結婚生活が安定すると男性の肥満や健康状態は改善 夫婦仲が健康に影響
2017年10月18日
心・脳血管疾患に注意 3人に1人が「発症前に知っていたら」と後悔
2017年10月18日
1回の採血で「4年以内の糖尿病発症リスク」を判定 アミノ酸バランスに着目
2017年10月18日
在宅介護高齢者の4人に1人が睡眠薬を使用 ケアマネジャー「見直し必要」
2017年10月17日
【アンケート協力のお願い】第3期特定健診・特定保健指導の改正内容について(保健指導従事者実態調査)
2017年10月17日
【生活習慣病予防月間2018】インスタグラムキャンペーン 「少食ごはん」 募集中!
2017年10月16日
【HAMIQ】医療機関・介護機関の皆様へ~会員募集中~
2017年10月13日
【連載更新】高齢者の外出、移動の問題を考える No.3
2017年10月12日
30代後半女性の体力が最低に 高齢者は過去最高 体力・運動能力調査
2017年10月12日
「薬剤耐性」(AMR)問題を知ろう AMR対策アクションプランで啓発を開始
2017年10月12日
【健やか21】孫育てのススメ(祖父母手帳)の発行(鳥取県)
2017年10月12日
禁煙治療のアプリを開発 空白期間をフォロー 日本初の治験を開始
2017年10月12日
妊娠中うつ症状の発症に食事パターンが影響 「日本型」では発症が少ない
2017年10月11日
厚労省が過労死等防止対策白書を公表~現状や調査研究結果を報告
2017年10月06日
「血糖値スパイク」を食事と運動で改善 「糖をはかる日」講演会(1)
2017年10月06日
「血糖値スパイク」を薬物療法で改善 「糖をはかる日」講演会(2)
2017年10月06日
【健やか21】0歳児身長が伸びやすい季節は夏(育児ビッグデータ解析より)
2017年10月05日
【連載更新】心とからだにかかわる専門職の人材育成/スーパー売り場での気づきから開業保健師へ
2017年10月04日
10月は「乳がん啓発月間」 定期的なマンモグラフィ検診は効果的
2017年10月03日
妻が肥満だと夫は糖尿病になりやすい 家族対象の保健指導が効果的
2017年10月03日
「低カロリー食」で老化を防げて寿命も延びる 腹八分目で若返ろう
2017年10月03日
うつ病のリスクは魚を食べると減少 「n-3系脂肪酸」の予防効果
2017年10月03日
医療費抑制 27%が「患者の負担増」に理解 65歳以上でも3割 健保連調査
2017年10月03日
スニーカー通勤でウォーキング スポーツ庁「FUN+WALK PROJECT」
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 6,501 人(2017年10月現在)
登録者の内訳(職種)
  • 保健師 44%
  • 看護師 20%
  • 管理栄養士・栄養士 22%
  • その他 14%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶