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乳がんと大腸がんを尿で判定 自宅採取も可能に 世界初の技術を開発
2016年06月22日
日立製作所と住友商事グループは、尿中の代謝物を解析することで、乳がんや大腸がんの患者を見分けられる世界初の技術を開発したと発表した。数年以内の実用化を目指しており、将来的にがん検査を大幅な簡略化できる可能性がある。
世界初の技術を開発 数年以内の実用化を目指す
血液検査など腫瘍マーカーによる現在のがん検査は、医療機関での受診が必須であり、全身のがんを一度に検査できる技術が確立されておらず、受診者の時間的、経済的な負担は小さくない。
また、医療機関の少ない地域では、受診の機会を得られにくく、がんの早期診断・治療の妨げとなっている。そのため、誰もが簡便にがんの検査を受けられる技術の開発が求められている。
研究グループは年齢、性別、がんの有無などの情報が付与された、健常者、乳がん患者、大腸がん患者の市販の尿検体15個を対象に尿代謝物を詳細解析した。それぞれの尿検体から1,325種の代謝物を検出し比較した。
この結果、数百種の代謝物が、乳がん、大腸がんで健常者と比べて増加または減少していることが明らかになった。
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