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透析患者数は32.5万人 44%が「糖尿病」が原因で透析を開始
2017年02月16日
日本透析医学会が毎年実施している統計調査「わが国の慢性透析療法の現況」によると、2015年12月時点で、国内で透析療法を受けている患者数は32万4,986人で、前年度より4,538人増加した。透析の導入患者の原疾患の第1位は糖尿病性腎症で43.7%に上る。
386人に1人が透析治療を受けている
調査は日本透析医学会が全国の4,380の透析療法施設を対象に実施したもの。施設調査票の回収率は98.7%、患者調査票の回収率は94.6%だった。
それによると、2015年12月現在で、国内で透析療法を受けている患者数全体は32万4,986人で、前年度より4,538人増加した。人口100万人あたりの透析患者数は約2,592人で、前年度より75人増加した。日本の全人口に占める透析患者数の割合は、およそ386人に1人に相当する。
2015年末の慢性透析患者数
透析の全体の患者数は32万4,986人で、前年度より4,538人増加した。
透析患者数の多い上位5都道府県は(1)東京都(3万805人)、(2)大阪府(2万3,199人)、(3)神奈川県(2万454人)、(4)愛知県(1万7,826人)、(5)埼玉県(1万7,382人)。上位5県の合計で患者数が10万人を超えている。透析の治療形態の割合は、血液透析(79.5%)、血液透析濾過(17.0%)、在宅血液透析(0.2%)となっている。
透析の全体の患者数は32万4,986人で、前年度より4,538人増加した。
出典:日本透析医学会「図説 わが国の慢性透析療法の現況 2015年12月31日現在」
透析をはじめた原因の1位は糖尿病腎症
1万6,072人が透析導入
導入患者の透析を始める原因となった疾患(原疾患)の第1位は糖尿病腎症で、全体の43.7%にあたる1万6,072人が該当し、前年より0.2ポイント増加した。糖尿病性腎症は1998年に慢性糸球体腎炎にかわって原疾患の第1位になって以来、割合が増加の一途であったが、この数年ほぼ横ばいで推移している。
2位以下は、慢性糸球体腎炎が16.9%(0.9ポイント減)、腎硬化症が14.2%(不変)、不明が12.2%(0.9ポイント増)だった。
導入時の平均年齢は、糖尿病性腎症で67.3歳(前年より0.1歳増)だった。
1万6,072人が透析導入
透析開始の原因の1位は糖尿病腎症
年間に1万6,072人(43.7%)が糖尿病腎症を原因として透析を開始
現在、透析療法を受けている患者のうち、原疾患が糖尿病性腎症である患者の数は12万278人(38.4%、前年よりポイント増)で第1位。第2位は慢性糸球体腎炎で29.8%(同1.5ポイント減)だった。
糖尿病性腎症患者の占める割合は、1998年に導入原疾患の第1位となってから上昇を続けており、年を経るごとに慢性糸球体腎炎との差は拡大している。
一般社団法人 日本透析医学会年間に1万6,072人(43.7%)が糖尿病腎症を原因として透析を開始
出典:日本透析医学会「図説 わが国の慢性透析療法の現況 2015年12月31日現在」
一般社団法人 日本透析医学会 統計調査委員会
図説 わが国の慢性透析療法の現況 2015年12月31日現在
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