ニュース

「がんを発症」子どもに伝えるべきか? 「伝えて良かった」が8割以上

 働き盛り世代、子育て世代の親ががんを発症したとき、7割が子どもに伝えており、8割以上が「伝えて良かった」と考えていることが、がん患者のコミュニティサイト「キャンサーペアレンツ」などの調査で明らかになった。
子どもに自身のがんをどう伝えるか
 自分ががんを発症したら、そのことを子どもに伝えるべきか? 子供に伝えたい理由は何か? 伝えた後で、子どもとの関係はどう変化するか?

 働き盛り世代、子育て世代にとって、がんを発症したときの療養生活に加えて、「子どもへどう対応するか?」は大きな関心事だ。

 がん患者のコミュニティサイト「キャンサーペアレンツ」とメディリードは共同で、がん患者のコミュニケーション実態調査を実施。全国34都道府県の30~64歳の男女133人から回答を得た。

 「子どもに自身のがんを伝えること」に焦点を当てた調査では、約7割の人が「伝えた」と回答し、約8割が「伝えて良かったと思っている」と回答した。

 「キャンサーペアレンツ」は、子供をもつがん患者が、同じ境遇の患者を探し、仲間になり交流することで、ピアサポート(仲間同士の支えあい)を提供する目的で活動している。

 「キャンサーペアレンツ」は2016年4月に開設されたが、すでにがん患者を中心に500人以上が登録しており、東京や大阪などでワークショップを開催するほどの盛り上がりをみせている。
87%が「伝えて良かったと思う」と回答
 今回の調査では、全体の約7割がご自身のがんについて子供に伝えており、伝えた人は「自分」(78%)がもっとも多く、次いで「配偶者・パートナー」が16%と続いた。

 子どもに伝えた理由としては、「安心させたい」「がんについて受け止められる、理解できると考えたから」など子どもの状況に合わせたものや、「がんであることを隠すことができない、隠したくない」という自身の状況や思いを挙げたものが多かった。

 子どもに自身のがんについて伝えた後の状況は、87%が「伝えて良かったと思う」と回答。また、その後の関係も「以前と比べて変化はない」が72%、「良い方向に変化した」が27%となっており、伝えることで子どもとの関係は悪くなることはほとんどないという結果になった。

 伝えた後に子どもとの関係が「良い方向に変化した」と回答した人では、子どもが「家事などの手伝いを自発的に行うようになる」「思いやりを感じる」などの変化を示したという。

 また「特に変化はない」と回答した人でも、「子どもにとって、がん=死ではないかもしれない」「ハグや手をつなぐようになった」「弱気になると励ましてくれる」など、親の状況をそれぞれの立場、状況で理解し、自発的に行動する、自立することが子どもの変化として生まれる傾向がみられたという。
近しい人とつながることに大きな意味が
 「キャンサーペアレンツ」代表の西口洋平氏は「私ががんの告知を受けた時、こどもにどのように伝えようか、そもそも伝えるべきなのか、とても悩みました。今回の結果を通じて、こどもにがんのことを「伝えないほうが良かった」という回答がゼロであったということは、驚きであり、まだ伝えられていない方には、勇気を与えるものになると考えています」とコメントしている。

 「それぞれのがん患者さんが置かれている状況によって、どのようにすれば対応すればよいのかは、もちろん異なってきます。だからこそ、近しい境遇の方とつながることができるということには、大きな意味があると考えています」としている。
女性はがん情報に対して積極的
 なお、今回の調査では「男性と女性の状況の差」についても調査している。それによると、自身ががんについて伝えた相手は、自身のがんについて伝えた相手は、男性は女性に比べて「職場の上司・同僚」のウエイトが高く(男性93.8%、女性57.4%)、女性は男性に比べて「子供」のウエイトが高かった(男性59.4%、女性77.2%)。

 また、がんに関する相談相手として、男性は女性に比べ「医師」のウエイトが高く(男性78.1%、女性55.4%)、女性は男性に比べて「がんを患っている方・仲間」(男性15.6%、女性45.5%)にも相談するウエイトが高かった。

 「キャンサーペアレンツ」代表の西口洋平氏は「女性のほうが男性に比べて、積極的に情報を発信したり、取りに行ったりする傾向が強く、男性は内に抱え込むようなところが垣間見えます。かたや、職場に自身ががんであることをほぼ告知していることについては驚きであったものの、その後の関係性や働き方などについては引き続き調査を進めていく必要があります」とコメントしている。

キャンサーペアレンツ
メディリード
[Terahata]

「がん」に関するニュース

2017年12月14日
「腸内環境」を整えアンチエイジング 腸内細菌の多様性が長寿の秘訣
2017年12月07日
糖尿病と肥満が80万人のがんの原因に 肥満が原因のがんは54万例
2017年11月29日
「ウォーキング」で重要なのは継続 少し歩いただけで健康効果を得られる
2017年11月28日
【新連載】がん患者さんのアピアランス・サポート (みなとアピアランス・サポート相談室)
2017年11月22日
女性の6割は「乳がんを発症しても働く」 パートナーは「治療優先」希望
2017年11月08日
「第3期がん対策推進基本計画」目標受診率を50%に ゲノム医療も推進
2017年11月08日
血液検査で「9割」のがんを判別 膵臓、大腸、前立腺、乳、子宮体がん
2017年11月01日
高齢者に手厚い社会保障 「全世代型」の社会保障へ転換を 厚労白書
2017年11月01日
お酒を飲むと顔が赤くなる人は注意 飲み過ぎると怖い「がんリスクの上昇」
2017年11月01日
がんを発症した女性の仕事と治療の両立 「柔軟に働ける制度」が必要

最新ニュース

2017年12月14日
科学的根拠に基づく「産業保健における復職ガイダンス2017」を公開
2017年12月14日
「腸内環境」を整えアンチエイジング 腸内細菌の多様性が長寿の秘訣
2017年12月14日
糖尿病リスクを減らすためには「運動を継続」することが必要
2017年12月14日
加熱式たばこも血管には有害 血管内皮機能が低下 「iQOS」で実験
2017年12月14日
「ビワの種」に天然の有害物質 「食べないで」と農水省が注意喚起
2017年12月14日
【健やか21】学校の管理下の災害 (平成29年版)の発行について
2017年12月13日
「糖尿病のクリスマスプレゼント」実施中 豪華商品と現金が当たります
2017年12月12日
未成年者のインフルエンザ罹患後異常行動に具体的な注意喚起を追加
2017年12月11日
女性は健康維持にバランスの良い食事や歯磨き習慣-中高年者縦断調査
2017年12月08日
【健やか21】不育症治療の助成について(Fuiku-Faboフイクラボ)
2017年12月07日
冬のウォーキングの効果を高める5つの方法 寒い冬には注意が必要
2017年12月07日
米を中心とした日本型食生活が健康寿命を延ばす 食育健康サミット2017
2017年12月07日
糖尿病と肥満が80万人のがんの原因に 肥満が原因のがんは54万例
2017年12月07日
長野市が「ベジライフ宣言」で糖尿病対策 野菜から食べ30回噛む
2017年12月06日
【HAMIQ】認知症の社会的処方箋/おもいやり災害食認証制度
2017年12月04日
【新連載】超高齢社会への提言「エイジング・リテラシー」(有料老人ホーム入居支援センター)
2017年12月02日
浮世絵風のポスターなどでインフルエンザ予防を呼びかけ(東京都)
2017年12月01日
【健やか21】思春期アンケート「高校生の性交経験と生活環境・保健指導」
2017年12月01日
「新たな自殺総合対策に向けて」へるすあっぷ21 12月号
2017年11月30日
「心が健康な人」を増やす・支えていくことが産業保健師ならではのメンタルヘルス事業の心得【産保PC第3回レポート】
2017年11月30日
【くるみpro更新情報】クリスマスプレゼント付き資料請求実施中!
2017年11月30日
ママから笑顔がきえるとき―文京学院大が産後うつ予防リーフレット作成
2017年11月29日
食塩の摂取量を減らすと医療費を削減できる 「減塩」の効果は大きい
2017年11月29日
「ウォーキング」で重要なのは継続 少し歩いただけで健康効果を得られる
2017年11月29日
高カフェインの「エナジードリンク」で健康被害が 摂取の制限を検討
2017年11月29日
「早食い」が原因で肥満やメタボに よく噛んで食べるための6つの対策
2017年11月29日
糖尿病の男性は「ED」(勃起不全)のリスクが高い EDは治療できる
2017年11月28日
【新連載】がん患者さんのアピアランス・サポート (みなとアピアランス・サポート相談室)
2017年11月27日
【健やか21】産後うつ予防リーフレット・動画公開(文京学院大学)
2017年11月27日
【保健師募集】研修制度充実・人財育成に力を入れている鶯谷健診センター
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 6,681 人(2017年12月現在)
登録者の内訳(職種)
  • 保健師 44%
  • 看護師 20%
  • 管理栄養士・栄養士 22%
  • その他 14%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶